メディア: CDリリース情報
PCD-93220 By Hook Or By Crook
2009.02.16
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ギターとバンジョーを片手に奏でられる素朴でハートウォーミングなブルース・フォーク! JJケイル、ボニー・レイットからリッキー・リー・ジョーンズまで、往年の名シンガー・ソングライターの魂を受け継ぐ美しき歌姫、アビー・カードウェルが日本デビュー!
2004年にアメリカ最大の音楽著作権管理団体BMIが主催するソング・コンテストで優勝を果たし、一気にその名を上げたオーストラリア出身のシンガー・ソングライター、アビー・カードウェル。自身が「ルーツィー・トゥーンズ」と呼ぶその音楽性は、ロック、フォーク、カントリー、ソウル、ブルース、と愛する音楽全ての要素を取り入れつつ、自らのフィルターを通して濾過した味わい深いもの。
トニー・ジョー・ホワイトやデイヴィッド・ノップラー(ダイアー・ストレイツ)の前座も務め、世界中をツアーしながら完売させた自主制作のデビュー・アルバムに続く本作では、彼女の音楽を気に入って自ら協力を申し出たというニック・ディディア(ブルース・スプリングスティーンやレイジ・アゲンスト・ザ・マシーン等の仕事で有名なプロデューサー、ブレンダン・オブライエンのNo.1エンジニア)がミックスを担当。ドブロやラップスティールを弾く実兄のジェブをはじめ、バックバンドの息の合ったサポートも素晴らしい。
PCD-7283 酔いどれ女の流れ歌
2009.02.16
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PCD-7285 Head Rock
2009.02.16
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PCD-7284 Sound Of Sound L.T.D.
2009.02.16
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BSCL-30044 今週、妻が浮気します オリジナル・サウンド・トラック
2009.02.16
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PASS-1 hyoi
2009.02.16
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コンピューター・テクノロジーのデジタルなグリッド空間を、自在に加速するギターの多彩な音群。そして、「奏する」という身体性の圧倒的な表現力とその存在感。
硬質な鋼のミニマリズムから異世界のミニアチュール(細密画)まで、まったく新しい語法で描かれたその音楽は、聴く者をギター表現の新次元へ誘う。
グンジョーガクレヨンのギタリストとして活動し、また坂本龍一の問題作『B-2Unit』などに参加するなど、そのグループの枠のみに収まらない強烈な印象を与えながらも、活動の絶対量の少なさから、「知られざる異才」として語られてきた組原正の初のギター・ソロ作品。誰にも知られる事のなく、独りコンピューターと対座し音を紡いできた、他に類を見ない音楽の全貌が今初めて明らかに。
「奏する」という身体性と多彩な音群
コンピューターを使用し音楽を制作するという方法は、スタジオと同じ音楽制作環境を容易に自宅で構築できるというこの時代の、開かれた新たな可能性でもある。しかしこのアルバムで特筆すべきは、エレクトロニカのそれとは異質の、「直接的、肉体的なディバイス」であるギターによる、「奏する」という身体性のその多彩な表現力と圧倒的な存在感だ。
そのアルゴリズムで構成されたデジタル空間を自在に切り刻む、組原正のギターによる硬質なエッジを持った多彩な音群の、「一回性」の緊張度とテクスチュアの深度は、電子音のそれを遥かに凌駕したものとなっており、しかもその音楽は、あらゆるスタイル(ロックからフリー・ジャズに至るまで)から自由で、いかなるカテゴリーやジャンルにも属さない独自なものでもある。
いかなるものとも似ていない音
組原正が、このようにいかなるものとも似ていない、ユニークな音楽を作り続けてきたとは、驚きだ。現在のような情報の海に溺れそうな世界で、きちっと自分の紡ぎたい音を作ることは、至難の技。まさに孤高のギタリストと呼ぶにふさわしい。