アヴァン・ロックとワールドビートを行き来した奇才フランス人女性アーティスト、リジー・メルシエ・デクルー。彼女が遺した5 枚のアルバムのなかでもとびきりに異彩を放つ、ジャズとソウルとフォークが入り混じったすばらしいアルバム。ジャズ・トランペット奏者のチェット・ベイカーをゲストに迎え、ブラジルで録音された作品で、「My Funny Valentine」やマーヴィン・ゲイの「Let’s Get It On」のカヴァー等を収録。
リジー・メルシエ・デクルー、1984 年リリースの3rd アルバム。南アフリカのミュージシャンをバックにしたもので、彼女の最高傑作との呼び声も高い(フランスでリリースされた『Mais ou Sont Passees les Gazelles』の再発)。ポール・サイモンの同様のアプローチによるグラミーを受賞作、『グレイスランド』に先んじること4 年。