ジャンル: JAZZリリース情報
PCD-17843 JEAN CARNE(JAZZ IS DEAD 012)
2022.06.14
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〈Jazz Is Dead 〉、セカンド・シリーズ第二弾!! コロナ禍の中、レーベルの原点でもあるライヴ・イヴェントが開催できない苦しい状況においても無事に完走したファースト・シリーズ全10作品により、LAアンダーグラウンドやジャズの界隈でいま最も衆目を集める存在となった〈Jazz Is Dead 〉、セカンド・シリーズの第二弾が登場。第一弾のコンピレーション『JAZZ IS DEAD 011』で狼煙を上げ、いよいよ本始動と言える今作は、〈Black Jazz 〉を代表する歌姫、ジーン・カーン!!
〈Jazz Is Dead 〉のファースト・シリーズの5作目にて登場したダグ・カーンの奥方でもあったジーン・カーン。70年代前半の〈Black Jazz 〉時代には、ダグ・カーンのスピリチュアル~ブラック・ジャズの名盤『Spirit Of The New Land』、『Revelation』の二作にて、「featuring the voice of Jean Carn」という表記で文字通りヴォーカリストとして参加。その後、フィリー・ソウルの総本山〈Philadelphia International 〉に移籍し、ギャンブル&ハフやデクスター・ワンゼルのプロデュースの元、あのラリー・レヴァンがヘヴィ・プレイした“Free Love”や“Was That All It Was”など数々のガラージ・クラシックを収録したディスコ・クラシック・アルバムを3枚吹き込み、ジャズ・ファンだけでなく、ソウル~ディスコ界隈からも支持の厚い彼女。
今回、ザ・ミッドナイト・アワー(エイドリアン・ヤング&アリ・シャヒード・ムハンマド)のバックアップの元で送り出す久しぶりのソロ・アルバムは、“People Of The Sun”、“The Summertime”といった曲名にも表れているように、暖かく、陽気なムードの楽曲を中心とした内容に。思わず惚けるメロウなソウルと、否が応でも踊り出したくなるグルーヴィーなジャズが等しく配合された極上のバッキング・トラックの上で、とても齢75とは思えない衰え知らずのきめ細かなヴォーカルを披露するジーン・カーン。70年代のソウル・ジャズ系のレア・グルーヴ・アルバムにひっそりと収録されていそうな“People Of The Sun”、ジャズ・ヴォーカリストとしての本領を発揮する“My Mystic Life”、ネオ・ソウル調のお洒落な“The Summertime”、これから踊れるジャズ系DJのレコード・バッグの常連になりそうな緩急の効いた“Black Love”と、繰り返しになりますが、70代とは思えない歌声の力強さ、表現力にはただただ驚くばかり。ザ・ミッドナイト・アワーの二人の音楽の懐の広さも堪能できる、またまた素晴らしいアルバムが誕生。
PLP-7800 Rise Vision Comin
2022.06.14
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サバービア誌でも賛美された奇跡的なスピリチュアル・ジャズ名盤。マドゥブティが教鞭を執る大学で知り合ったネイション:アフリカン・リベレーション・アーツ・アンサンブルとの出会いから生まれ、マドゥブティの高い美意識を全面的に反映させた1976年リリースの記念すべき1stアルバム!
そのたおやかな作風ゆえ、近年より一層人気を博している作品。特筆すべきはメロウなエレピの旋律と軽やかなフルート、女性スキャットによる流麗なトラックと、マドゥブティの雄々しげなポエトリーのバランスが芯からの美しさを醸した名曲「Walk The Way Of The New World」。清らかで神秘的な曲調に耳を奪われます。またファンキーな高速ジャズの「Talking Stick」や疾走感あふれるタイトル曲「Rise, Vision, Comin」なども絶品。『Medasi』にも勝る内容の傑作アルバムです。
PLP-7799 Medasi
2022.06.14
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ピースフルな子供のコーラスと女性スキャットが神がかり的でフロア受けも間違いない、キャッチーでハートウォームな11分にも及ぶ、踊れるジャズナンバー「Children」が収録された、キラー・アイテム!
ポスト・レアグルーヴ以降の再評価にて発掘され、多くの人が魅了されたスピリチュアル・ジャズ史上に燦然と輝く名曲「Children」を収録。その一切の汚れのない純真無垢な曲調は、聴けば胸が轟く永遠のマスターピース。また全体的な内容も素晴らしく、ストラタ・イーストやTribeに見られるようなディープで黒いスピリチュアル・ジャズとはまた違った、オーガニックで美しい音像と精神性を兼ね揃えたアルバム。冒頭を飾る崇高な女性コーラスのイントロにパーカッシヴなリズムが強烈な「First World」や、女流ピアニスト、ジェリ・アレンのピアノが冴え渡り、瞑想的なコーラスがアンビエント・ライクで美しいタイトル曲「Medasi」なども必聴! 今後もより一層、評価が高くなるであろう作品です。
PCD-26082 The Art Of Conversation
2022.06.02
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ベン・シドランを父に持つマルチ・インストゥルメンタリスト、プロデューサー、シンガー・ソングライター、リオ・シドランの最新オリジナル・アルバム。オーセンティックかつコンテンポラリーな、無二のセンスが光る逸品!
「2018年に発表されたマイケル・フランクス・ソングブック『COOL SCHOOL』以来となる、リオ・シドランのソロ7作目。Dr. Jazzの異名をとるベン・シドランの息子ながら、そのスタイルは父よりマイケル寄り。根底にジャズのスピリットを宿しながら、スマートなワンマン・バンド・スタイルで洒脱に聴かせる。「Row On」は、南米ウルグアイのアーティスト:ホルヘ・ドレクスレル「川を渡って木立の中へ(Al Otro Lado del Rio)」の英語カヴァー。この曲はホルヘとリオの共同プロデュースで、映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」に提供され、2005年にオスカー受賞。ノラ・ジョーンズのデビュー盤がフェイヴァリットだった…、という方は要チェック」
――金澤寿和
リオ・シドランの最新アルバムは、2020年初頭に曲作りのプロジェクトとしてはじまった。その後、パンデミックの数ヶ月の間に新しい意味を持つようになり、最終的に、社会的孤立の親密さと、ソーシャル・ディスタンス・レコーディングの共同作業の可能性の両方を提示する作品となった。
PCD-94114 When Sonny Blows Blue
2022.06.02
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ソニー・スティットがアーマッド・ジャマルのレーベルに吹き込んだ超レア盤が2020年代に復刻! ハンコック、ロン・カーターなどがゲスト参加し、グルーヴィにキメた「Sunny」のカヴァーで即死間違いなしなキラー・ジャズ・ファンク盤!
ジャズ界きっての多作家で知られるソニー・スティットのリーダー作の中でも随一のレア度を誇る異色盤! ピアニスト、アーマッド・ジャマルが運営していたレーベルJamalに残されたこのアルバムにはハービー・ハンコック(p, key)、ロン・カーター(b)、グラディ・テイト(ds)、ジーン・ベルトンチーニ(g)、バッキー・ピザレリ(g)など驚くべき大物アーティストが参加し、その間違いないミュージシャン達と共にクオリティの高い演奏を披露。ソニーが好調なブロウを聴かせる4ビートも良いですが、やはり聴き所は1970年という録音時期にふさわしい最高のジャズ・ファンク・ナンバー。「Out Of This World」「Summertime」などのスタンダードが驚きのジャズ・グルーヴ的解釈でカヴァーされているほか、5分以上にわたって繰り広げられる「Sunny」高速カヴァーがたまりません!容赦無く叩きまくるグラディ・テイトのドラムに熱いものがこみあげます。アレンジ担当デイヴ・ワード作のファンク「Opus 1」も素晴らしい仕上がりに!
Bernie Worrell & Khu.eex’
2022.05.24
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THE LES DEMERLE TRANSFUSION
2022.05.20
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PLP-7798 Dream Queen
2022.05.18
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全曲キラー! ジャズ系レア・グルーヴの最高峰!! サウンド、ビジュアル、希少度とレア・グルーヴにおける全ての要素を兼ね備えた幻の名盤が、オリジナル・マスターテープからの最新デジタルリマスタリングで蘇る!!
鍵盤奏者、パーカッショニストでもあるボビー・ハミルトンを中心に1972年にレコーディングされた本作、当時はNYのマイナーレーベルからのリリースではありましたが、そのサウンドの素晴しらと希少度が相まってディガーの間では”幻の名盤”と称されていたほどの逸品! エレピとヴィブラフォンの掛け合いからファンキーなグルーヴへとなだれ込む「Pearl (Among The Swine)」(A1)で始まり、ソウル・ボッサなフィーリングでメロウなグルーヴを聴かせる「Priscilla」(A2)、スピリチュアルなイントロからパーカッシヴなビートとホーン隊がこれでもかと絡み合うアフロ・ジャズ・ファンク「In The Mouth Of The Beast」(A3)、印象的なベースラインをベースに、エレピ、パーカッション、ホーン隊と徐々に重なりながら疾走感溢れるキラー・ファンクへとつながる「Roll Your Own」(B1)、そしてエレピとヴィブラフォン、さらにはホーン隊が何とも言えない切なさを醸し出す極上のスローバラード「Dream Queen」(B2)と、聴けば誰もが納得の全曲キラー盤! 今回のリリースにあたりオリジナルのマスターテープから新たにデジタルリマスタリングを施した最新仕様でのリイシューです!
PCD-94106 Message From The Tribe 1st Version
2022.05.18
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伝説のレーベル、Tribeの代表作であり、3種類のタイプがあることでも有名な『A Message From The Tribe』。1stヴァージョンの『崖ジャケ』、2ndヴァージョンの『地球ジャケ』、3rdヴァージョンの『顔ジャケ』はそれぞれ内容が違う。今回、これまで再発、CD化がされてこなかった幻の1stヴァージョンの『崖ジャケ』と、本作の最終形態である3rdヴァージョンの『顔ジャケ』を限定復刻! しかも『顔ジャケ』アナログ盤は、より完成度を高くした2枚組重量盤となって再発!
ここからTribe伝説が始まった! オリジナル盤は入手困難ゆえに、今まで知られていなかったテイクの全く違う幻の1stヴァージョンの全貌がこの一枚で明らかに!
『Message From The Tribe』の最初のヴァージョンは、他と比べ録音や収録曲が違うということは、オリジナルがレアな事もあり知る人ぞ知る事実だが、今回はその謎を解明するべく世界初の完全復刻。Tribeのコミュニティは、発足当初はライブを主な活動としていたが、その延長で音楽と寸劇と詩で構成されたミュージカルをデトロイト美術館にて公演。その録音を一枚のLPに収めたのがこの『崖ジャケ』だ。収録曲のウェンデル・ハリソンの代表的な曲、「Where Am I」はフリー・セッションから徐々にスピリチュアルで気持ちの良い楽曲へと構築されていく、ウェンデル代表曲の初演。また「What We Need」はメッセージ性の強さを象徴するフィル・ラネリンによる曲で、自由と自立のためにいま何が必要かを問いかけたメッセージが妖艶に紡がれていくグルーヴィーなヴォーカル・ジャズファンク。本作は当時のデトロイトの優秀なミュージシャン達が自由で斬新な演奏を行い、社会的な強いメッセージを込め、時代を変えていこうとする姿勢と情熱を注いだ最初の船出。ブラック・アメリカンズにおける音楽史の重要な作品であることは間違い無い。
PCD-94107 A Message From The Tribe 3rd Version
2022.05.18
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伝説のレーベル、Tribeの代表作であり、3種類のタイプがあることでも有名な『A Message From The Tribe』。1stヴァージョンの『崖ジャケ』、2ndヴァージョンの『地球ジャケ』、3rdヴァージョンの『顔ジャケ』はそれぞれ内容が違う。今回、これまで再発、CD化がされてこなかった幻の1stヴァージョンの『崖ジャケ』と、本作の最終形態である3rdヴァージョンの『顔ジャケ』を限定復刻! しかも『顔ジャケ』アナログ盤は、より完成度を高くした2枚組重量盤となって再発!
収録曲やテイクを変更してリリースされた2ndヴァージョンから更にこだわりを追求し、細部の音のバランス変更やエフェクト処理などを加え完璧に仕上げられた完全版!
『A Message From The Tribe』の代表的なバージョンは「地球ジャケ」と思われがちだが、実はこの3rdバージョンの「顔ジャケ」が本作品群における最終形態。まず1stヴァージョン「崖ジャケ」ではA面がウェンデル・ハリソン、B面がフィル・ラネリンの書く曲であったのに対し、2ndヴァージョン以降はそれが逆になり、テイクも変更、加えてウェンデルの楽曲が全曲別曲に差し替えられている。そして2ndヴァージョンから大きくミックスを変え、マスタリングやカッティングまでこだわりリリースされたのが本作。2ndヴァージョンと聴き比べても別物と思えるほど、音の違いがはっきりわかり、特に「What We Need」のファンキーさは、キックとベースの音圧やボーカルの輪郭などが格段にアップし、レアグルーヴ度200%、現在であればクラブ仕様としても十分に使える音像に変化している。そのほか反復するウッドベースのフレーズやローズの音色などが漆黒のグルーヴを生み出した「How Do We End All Of This Madness」や、刻んだハットと乱れ打つスネアが印象的なウェンデル・ハリソンらしい疾走感あるジャズファンク「Beneficent」など、独自のファンク+フリージャズ感を打ち出した、Tribeならではの楽曲多数。今回のリイシューは元の音源を忠実に再現しつつ、アナログは2枚組の重量盤LPでより高音質な仕様にしてリリース。Tribeのアーカイブにマストなデラックス盤をこの機会に是非!