ジャンル: ROCKアーティスト情報
CAT POWER
2008.09.10
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クラシックかつモダンな、奇跡の感性を持った女性シンガー・ソングライター、キャット・パワー=ショーン・マーシャル。
ショーン・マーシャルは時を止める。彼女、ショーン・マーシャルがピアノの前に座る、もしくはひざの上にギターを置くと、たとえそこが酔っ払いで溢れ返る騒々しいクラブであろうと、ラップトップを広げる人たちでいっぱいのカフェであろうと、その場の全ての注目を集め、世界の動きを止めてしまう。キャット・パワーとしてのマーシャルの音楽は、どこからともなくやって来て、その場を包み、そして消え失せてしまう。リスナーは何かに撃たれたという感覚を覚えるのだが、それが何なのかは分からない。
『ザ・グレイテスト』(グレイテスト・ヒッツではなく、新しいスタジオアルバムである)制作のため、マーシャルはメンフィスに戻り、心地好い感触と魅力的なリズムで有名な、セクシーな70年代のハイ・レコードのサウンドを追求した。彼女はアル・グリーンのギタリストであり、曲作りのパートナーでもあるメイボン“ティーニー”ホッジズにアルバム全曲でギターで参加してもらった(ティーニーは“Love and Happiness”、“Take Me To The River”をはじめ、多くのソウル・クラシックスを共作している)。ティーニーと共に、ハイ・リズムのバンド仲間(そして弟)のリロイ“フリック”ホッジズがアルバムの半数の曲でプレイしている(メンフィスのトップ・ベーシスト、デイヴ・スミスが残りの曲でプレイしている)。バンドを強力に固めているのは、ブッカー・T&ザ・MGズの現存メンバーが、前任ドラマー、故アル・ジャクソンの後釜に起用したことでその名声を確固たるものにしたスティーヴ・ポッツだ。その他、キーボード、ホーン・セクション、ストリングスにメンフィスのトップ・ミュージシャンが参加している。キャット・パワーはまさにそのルーツへと向かい、彼女が幼い頃から親しんできた曲やスタイルに対する彼女自身の賛歌を作り上げた。
『ザ・グレイテスト』には、キャット・パワーの無二のサウンドに、アル・グリーンのレコードを素晴らしいものにしている全ての要素が加えられている──メンフィス・ホーンズ、ファンキーなストリングスのアレンジ、スムースなバックグラウンド・ヴォーカル。「Lived in Bars」は真夜中に始まり、良質な時間の源泉へと遡る水のように流れる催眠的な曲である。表面的には質素な──より掘り下げて聴くととても複雑なのだが──「Willie」や、まるで彼女が初めて書いた曲のようでもあり、そして彼女が常々作りたいと切望してきた曲のようにも聴こえる「Where Is My Love」など、多くの曲がキャット・パワーのキャリアの初期の頃を思い起こさせる。その一方で、「Living Proof」という、ほとんどゴスペル的なスウィング感を持った、静かな曲と対を成す曲もある。きわめて優美なタイトルトラックは、ビッグ・スターのサード・アルバムと21世紀の間をつなぐミッシング・リンクのようだ。もしアレックス・チルトンが現在、若く美しい女性であったら、きっとこんな感じのサウンドを奏でているだろう。
メンフィスでのレコーディングは、実のところショーン・マーシャルにとって、古巣に戻ってのパフォーマンスなのだ。彼女はこのサザン・ソウルの街に、セカンド・アルバム『ホワット・ウッド・ザ・コミュニティ・シンク』を録音するため、1996年2月に初めて赴いた。その時のセッションのエンジニアはスチュアート・サイクスだった。彼はイーズリー=マッケイン・スタジオで数多くのレコーディングを手がけてきた。サイクスは、グラミー賞を受賞したジャック・ホワイトのプロデュースによるロレッタ・リンの『Van Lear Rose』のミキシングを担当したことによって、今やインディ・ロック界の有名人からメインストリームの著名人となった人物である。
このアルバムは、ビッグ・スターの作品の生家として名高い、スタックスも第二のスタジオとして使用していたアーデント・スタジオでレコーディングされた。そして、ボブ・ディランからノース・ミシシッピー・オール・スターズまで、数多くのアーティストによって品位を高められてきたスタジオである。そして今、そこにキャット・パワーが加わった。
HI-TECHNOLOGY SUICIDE
2008.09.10
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悪名高き“殺害塩化ビニール”の社長兼QP-CRAZY、猛毒、恐悪狂人団のヴォーカリストであり、超過激プロレス団体“666”を主宰するザ・クレイジーSKB、現在はwin a sheep free、good music!といういわゆるポスト・ロック系バンドで活動するMINATO441S.M.、そして、遠藤ミチロウや間寛平のバックも務めたツージーQ、さらにハイテク脱退後、SADSの初代ドラマーとなった牟田も在籍していた異色ハードコア・パンク・バンド。
1989年から94年にかけて、超過激&変態的なスタイルで数々の伝説的な激ヤバ・ライヴを繰り返し、“史上最凶最悪バンド”とカルト的人気を誇る。プロレスラーとのバトルや電気グルーヴ、みうらじゅんといった異色アーティストとの狂演等の超強烈なライヴ・パフォーマンスもさることながら、パンクを基盤としたハードなものながらもポップさも持ち合わせ、シニカルなユーモア・センスが絶妙にブレンドされた楽曲のクオリティも高い評価を受け、CDも好セールスを記録。
海外レーベルからのリリースや、メジャー・レーベルからのオファーも多数ありながらも94年に活動停止。
そして昨年元旦、12年ぶりの再結成ライヴでまさかの復活を果たし、300人ソールドアウト! 根強い人気を保っていることを証明した。
2005年末にはその復活を記念し、地獄絵巻のごとき過激なパフォーマンスを収録したDVD、『公開自殺ドキュメント1989~1994』と2枚組CD、『Taste of the Suicidal Hi-Technology -1989~1994』を発表し、共に好セールスを記録した。
そして今回、じつに14年ぶりとなるニュー・アルバムを引っさげ再びの復活を果たす。
7月18日には今回のリリースを記念し、渋谷クラブクアトロにて一年半ぶりのライヴを開催する。現在のドラマーは元カスケードのHiroshi。
なお、彼らのアルバムのジャケットには丸尾末広、根本敬、太田螢一、マディ上原といったアングラ・コミック界の大御所たちがイラストを提供している。
Stephen Bishop
2008.09.10
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SUN KIL MOON
2008.09.10
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RF & LILI DE LA MORA
2008.09.10
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EINSTURZENDE NEUBAUTEN
2008.09.10
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EXTRADITION
2008.09.10
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The Thirst
2008.08.28
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イギリスの南ロンドンに位置するブリクストン出身の平均年齢23歳の若き四人組、ザ・サースト。
兄弟のメンサーとクァーメに加え、二人の学校の友人、マークとマーカスが加わり、バンドを結成後、ストリートで悪さを避けるために、ひたすら音楽に没頭し、活動を本格化。
全員アフロ・カリビアンなルーツを持ち、その音楽にはUK特有のガレージロックの色だけでなく、スカやレゲエといった要素も実に上手く盛り込まれた、独特なものになっている。
週6回にはライブ、といった過酷なスケジュールも難なくこなし、その熱意と確固たる実力で瞬く間にロンドンの注目株になり、デビューEPは二週間で完売。既にローリング・ストーンズやセックス・ピストルズの前座、グラストンベリーやアイル・オブ・ワイトといったステージで観客の心を掴んできている。今年夏に予定されているピート・ドハティーのソロ作にも参加。
今後のロック界に新たな旋風を巻き起こすのが確実なバンドである。














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