ジャンル: ROCKアーティスト情報

MONSTERS OF FOLK
2009.09.04

事の発端は元々お互いのアルバムにゲスト参加などを重ね、友人関係を培っていったジム・ジェームス(マイ・モーニング・ジャケット)、コナー・オバースト(ブライト・アイズ等)とM・ウォードの三人が、2004年の共同ツアーに出た事から始まる。“An Evening With:  Bright Eyes, Jim James and M. Ward”と題されたツアーだったが、クルーや友人の間では「モンスターズ・オブ・フォーク」というあだ名で呼ばれたことで、それが残り、今のバンド名になる。

ジム、コナー、マットの三人が5曲ずつ作曲し、アレンジと全楽器は全員で担当。プロデューサーにブライト・アイズのメンバーでも知られるマイク・モーギス(ブライト・アイズ等)を起用し、レコーディングはカリフォルニア州のマリブとネブラスカ州のオマハに何度かに分けられて行われた。

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ERIC LINDELL
2009.09.04

1969年にカリフォルニア州のサン・マテオという街で生まれ育ったリンデルは、若かりし日々は、何度も近くのサン・フランシスコまで足を運び、市の豊かな音楽文化を肌で感じながら、そして自らそれらを吸収しながら過ごしてきた。やがて自分も音楽をやりたいという気持ちになり、最初はベースを学び、その後すぐにギターも手にしている。ザ・インプレッションズやバディー・ガイ、ブルースの巨人達、ジュニア・ウェルズやジミー・リード、アルバート・キングも聞きこみ、その後はスティーヴィー・ワンダーやダニー・ハサウェイといったR&B寄りの音楽も聞き、ソウルの真髄を体に染み込ませ、曲の作り方を見よう見まねで学んでいった。西海岸で様々なバンドとバーや小さなクラブでライブを重ねていったが、あまり長続きするものがなく、1993年には自分自身のバンドを結成。多くのライブと真夜中のジャム・セッションの成果もあり、瞬く間に彼はカリフォルニアでは多くのファンを獲得していった。トム・ウェイツやチャーリー・マッセルホワイトといった往年の名スター達も彼のライブには足を運んだという逸話も残していっている。

その後リンデルは1998年にニューヨークに活動の場を移し、コンスタントにライブを重ねていったが、1999年には彼のキャリアを大きく前進させることとなったニューオーリンズへの移動を決めている。そこでは一気に地元のルーツ・ミュージック・シーンに溶け込み、ウェスト・バンクのグレトナやアルジエアーズといったバーでは多くのベテランのスワンプ・ミュージシャンとも知り合い、ライブ数を増やすのを手助けしてくれた。大人気ファンク・バンドのギャラクティックのドラマー、スタントン・ムーアもこの頃知り合い、よく一緒にジャムるようになる。噂は広まり、気付けばニューオーリンズが生んだ名ミュージシャン達もよくリンデルのステージに飛び入りで参加するようになっていった。中にはイアン・ネヴィルやウォーのドラマーのハロルド・ブラウンなどもいたり、ブランフォード・マルサリスやネヴィル・ブラザーズ、ジョン・スコフィールドからノース・ミシシッピ・オールスターズのクリス・チューなども彼のライブを見に来ている。このように、全米屈指の音楽市はリンデルの才能を大いに認めていったのである。

2006年には今も所属する老舗レーベルのアリゲーターから初の作品、「Change In The Weather」をリリース。高い評価で全国レベルで多くのファンを獲得したが、翌年には早くも新作の「Low On Cash, Rich In Love」を発表し、更に知名度を上げている。全国放送の名テレビ番組に出演するなど、人気フェスへの出演も増え、ブルースからソウル、ルーツ・ロックからファンクのファンまでを虜にし、名実ともに大注目のシンガーソングライターと成長していった。

その絶好調っぷりをキープした中完成させたのが本作の「Gulf Coast Highway」。初の日本国内盤でもある。リンデル曰く、「今作は僕がガルフ・コーストに移り住んでからの10年目の節目の年に出来たアルバムだ。ここでの経験や体験を祝った大切なもの。作曲段階から凄く自然に進行していって、全てがはまっていってくれたね。出来には凄く満足しているよ。」ゲストには盟友のギャラクティックのスタントン・ムーアとロバート・マーキュリオも参加。彼が何故ヴァン・モリソンやデルバート・マクリントンに例えられるのか、それは本作のソウルやスワンプ、ホンキートンクからブルースをも吸収したゆったりとしたグルーヴの数々を聞いてもらえればお分かりのはずだ。彼は間違いなくキャリア最高の傑作を作り上げただけでなく、成功への堂々たるネクスト・ステップを踏んだのである。

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PCD-15022 LOOSE FUR
2009.08.21

P-VINE THE BEST 1500

まさに夢の顔合わせ! ウィルコ・ミーツ・ジム・オルーク=ルース・ファーの1st アルバム(02 年発表)。ウィルコの『ヤンキー・ホテル・フォックストロット』、『ア・ゴースト・イズ・ボーン』、ジム・オルークの『ユリイカ』、『インシグニフィカンス』が好きな人には絶対のオススメ! 3 人のアメリカーナ感覚とアヴァン感覚が絶妙のバランスで調和したすばらしい傑作!

[通常盤:PCD-23347 / 02・12・25 発売]

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PCD-15023 Born Again in the USA
2009.08.21

P-VINE THE BEST 1500

ジェフ・トゥイーディ&グレン・コッチェ(ウィルコ)+ジム・オルーク=ルース・ファーの2nd アルバム(06 年発表)。ちょっぴりおバカなツイン・リード・ギターに思わず笑いが漏れる、文句なしにかっこいいストレートなロック・アルバム! 当然のことながら、ウィルコ、オルーク作品に通じるメランコリックな楽曲もなんとも味わい深い。
前作をはるかに凌ぐ破格のエンタテインメント!

[通常盤:PCD-23747 / 06・03・03 発売]

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PCD-15020 Happy Days
2009.08.21

P-VINE THE BEST 1500

ジム・オルークが敬愛してやまないフィンガー・ピッキング・ギターの名手、故ジョン・フェイヒィのレーベル、レヴェナントより97 年に発表した傑作! このアルバムこそ、『バッド・タイミング』を経て『ユリイカ』へと繋がるオルークのアメリカーナ路線の出発点となるもの。アコースティック・ギターとハーディ・ガーディを使用した、シリアスで優雅なミニマル・ミュージック。あまりにもすばらしい。

[通常盤:PCD-23005 / 99・06・25 発売]

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PCD-15021 Camoufleur
2009.08.21

P-VINE THE BEST 1500

デイヴィッド・グラブス+ジム・オルーク=ガスター・デル・ソル最後のアルバムにして、トータスの『TNT』と並び称されるポスト・ロックの金字塔! それまでの作品にはないポップさと瑞々しさにあふれた、98 年の発表当時、大きな衝撃とともに賞賛された傑作! 楽曲、アレンジ、演奏、グラッブスの歌声、録音、編集、すべてが清冽! 今もってまったく新鮮なマスターピース!

[通常盤:PCD-5407 / 98・10・10 発売]

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PCD-93280 Lhasa
2009.08.21

ファイストにも多大な影響を与えたカナダ・モントリオールの伝説的な女性シンガー、ラサによる6年ぶりの新作がついに完成! あの GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR の中心メンバー、ティエリー・アマールが手がけた完全アナログ録音によって生々しく浮かび上がる、鳥肌もののサウンド! アントニー&ザ・ジョンソンズにも匹敵する超弩級の大傑作!

「ラサの歌声には魔法が宿っているの。彼女の足が大地にしっかり根付いているのが分かるし、彼女は動いてすらいない。あるいは彼女はただ腕を前に差し出して、まさしく骨の髄から歌っている」

―ファイスト

「彼女の音楽は良質な書物のように流れていく。彼女の言葉は、僕にとってこれ以上ないインスピレーションを与えてくれるものだ」

―ジョーイ・バーンズ(キャレキシコ)

●毅然とした強さとやるせない哀愁を併せ持った、唯一無二の素晴らしい歌声! これまでにラサは、スペイン語やフランス語など、様々な言語で歌い分けてきたが、久々の新作となった本作は初の全編英語詞によるアルバム。バンドも固定メンバーを揃えて徹底したアナログ録音にこだわり、ハープ、ギター、ペダル・スティール、ベース、ドラム、ピアノといった楽器から成る無駄のないアンサンブルの生々しい息遣いが手に取るように伝わってくる。

●カナダはもとより欧州各国でも熱心なファンが多いラサだが、本作もフランスでは4週連続でTOP20圏内にチャートインするなど、絶大な支持を得ている。ハイプとはどこまでも無縁ながら、普遍的なポピュラリティを感じさせる希有な存在である。

●ソングライティングでパトリック・ワトソン、ドラムスでアンドリュー・バー(ザ・スリップ)も参加。

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PCD-93286 Still Standing At Your Back Door
2009.08.21

2007 年、当時17 才で傑作デビューEP(ピーター・ビョーン&ジョンのビョーンがプロデュース)を発表して鮮烈なデビューを飾ったスウェーデンの双子姉妹、ミリアムとヨハンナから成るデュオ・ユニット、タクシー・タクシー!による待望のフル・アルバム!

● 2 人の素晴らしく瑞々しいヴォーカルは、時に10 代の少女のものとは思えないような深い憂いをも湛えており、 単純な喜怒哀楽を超えた生の感情を歌い上げる。スティーナ・ノルデンスタムやテニスコーツとのコラボレーションでも知られるテープのヨーハン・バットリングによるプロダクションは、彼女たちの演奏するギターとキーボードを中心に据え、楽曲の持つインティメットな雰囲気を引き立てている。

●エフタークラングのメンバーが運営するレーベル、ラムラケットからのリリース。ボーナストラックとして、先行シングルにも収録されていたダニエル・ジョンストンの名曲「True Love Will Find You In The End」のカヴァー曲を収録!

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TAXI TAXI!
2009.08.21

タクシー・タクシー!とは、スウェーデンのストックホルム在住の才能あふれる双子姉妹、ヨハンナ&ミリアム・エリクソン・ベルハンのことである。素晴らしい曲を書き、うっとりするような甘美な声で歌う彼女たちが、1990年以前にはまだ生まれてもいなかった、というのは俄に信じがたい。

正確に言うと、ヨハンナ・エリクソン・ベルハンとミリアム・エリクソン・ベルハンは1990年1月16日、北スウェーデンのルレアで生まれた。彼女たちがまだ生後8ヶ月の時に家族はストックホルムへ移り住み、以来この街がヨハンナとミリアムの生活の拠点となった。

音楽家の父と児童書専門の本屋を営む母のもとで育ったことは、音楽的才能と創造性の点で彼女たちに疑いもなく大きな影響を与えた。彼女たちは、9歳のときにはすでに自分たちの楽しみのために一緒に音楽を演奏し始めていた。

14歳にもなると、彼女たちはより真剣に自ら曲を書くようになり、それからは事が運ぶのも早かった。2005年、15歳のときに彼女たちはタクシー・タクシー!というバンド名を決め、父親の機材を使って録音した2曲をマイスペースのページにアップロードした。間もなくして、スウェーデンの音楽ジャーナリスト、ハンナ・ファールが、その音楽に偶々出会って恋に落ちた。彼女は、スウェーデンの国営ラジオP3の番組で音とバンドを紹介し、それからすぐにタクシー・タクシー!は大きくて恐ろしげなライヴハウスでのライヴの誘いを受けるようになった。タクシー・タクシー!がそうしたオファーを受けてしまった後にはさらに恐ろしいことが待ち構えていた。演奏できる曲がまだその2曲しかなかったと気が付いたのだ。

彼女たちの最初のいくつかのコンサートの後、いくつかのレコード・レーベルが興味を示しはじめた。中にはかなり大きいレーベルもあったが、皮肉にも、タクシー・タクシー!は、全てのオファーのなかでも最も控えめなものを選ぶことになった。彼女たちは、デンマークのバンド、エフタークラングが運営するレーベル、ラムラケットと契約したのだが、その理由はいたってシンプルで、ヨハンナとミリアムが、自分たちが付き合いやすいフレンドリーな人々が営んでいるレーベルだと感じたからだった。

2007年には、ビョーン・イトリング(ピーター・ビョーン&ジョン)のプロデュースによるセルフ・タイトルのEPのリリースと、それに伴うフランスとスカンジナヴィアでの一連のコンサートもあり、彼女たちは、リッキー・リー・ジョーンズやジョアンナ・ニューサムやヴァシュティ・バニヤンをも引き合いに出されるようになった。なかでも記憶に残る出来事になったのは、その年のロスキレ・フェスティヴァルとハルツフレッド・フェスティヴァルでの心温まるパフォーマンスだった。

2008年6月、ヨハンナとミリアムは高校を卒業し、その夏、華奢でありながら信じがたく魅力的なフォーク・ソングを披露して、ブリュッセルの王立公園に集まった1500人の観客を虜にした。同じ年のうちに、彼女たちはデビュー・アルバム『スティル・スタンディング・アット・ユア・バック・ドア』へと結実する作曲と録音作業を始めた。

ニュー・アルバムには、タクシー・タクシー!としては初めてストリングスやブラスを取り入れた曲も含まれている。それ以外は、ヨハンナとミリアムがほとんど全ての部分を自分たちで歌い、演奏している。その結果たるや、まさに待っていた甲斐があったというものだ!

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LHASA
2009.08.21

ラサ・デ・セラ:

1972年、ニューヨーク州ビッグ・インディアンでメキシコ人の父とユダヤ系アメリカ人の母の間に生まれる。アメリカやメキシコの各地を転々とする子供時代を経て、90年代の始め頃にモントリオールに移住。ギタリスト/プロデューサーのイヴ・デロシエ活動を共にし、97年2月に全編スペイン語歌詞によるデビュー作『La Llorona』を発表。地元カナダで11万枚(98年にジュノ・アワードも受賞)、フランスでは30万枚を売り上げるヒットとなる。その後数年にわたって精力的にバンド・ツアーを行うが、1999年に渡仏し、3人の姉妹が所属するサーカス団と生活を共にするようになる。南仏の港町マルセイユに行き着いてしばらく滞在した後の2002年にモントリオールに舞い戻り、音楽活動を再開。翌年、セカンド・アルバム『The Living Road』をリリース。スペイン語とフランス語と英語が入り混じり、多様な音楽文化からの影響が渾然一体となったユニークな内容が絶賛され、BBCのワールド・ミュージック・アワードを受賞。

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