ジャンル: J-POPリリース情報

KHGCD-001 Tandem
2021.04.14

ゆれ、彷徨いながらも、あなたと私は希望へと手をのばす――。
寺尾紗穂、伊賀航、あだち麗三郎からなるバンド「冬にわかれて」。高い評価を得た初作以来2年半ぶりとなる待望のセカンド・アルバム『タンデム』が完成。より紐帯を強めたアンサンブルと「個」のきらめきが、それぞれの道行きを照らし出す。

無二のシンガーソングライターとして研ぎ澄まされた歌世界を切り拓き続け、昨年2020年にリリースしたオリジナル・アルバム『北へ向かう』、わらべうた/守子歌カヴァー集『わたしの好きなわらべうた2』でも高い評価を得たシンガーソングライター、寺尾紗穂。細野晴臣や星野源を始め、数多くのミュージシャンから絶対的信頼を置かれる稀代のベーシスト、伊賀航。そして、自身名義での幅広い創作から、片想いなど様々なバンド/プロジェクトでその類まれなセンスを発揮している鬼才ドラマー/音楽家、あだち麗三郎。これらのアーティストたちが才能を持ち寄り、じっくりとバンド・サウンドを練り、奏でてきたのが、「冬にわかれて」だ。2018年にリリースした初作『なんにもいらない』で聴かせた有機的配合から更に大きな一歩を進め、まさに本バンドにとっての決定的作品というべきセカンド・アルバム『タンデム』が完成した。
鮮やかな街の景色の中へ優しさが溶け込んでいくグルーヴ・ポップ「揺れる」、どこかシュルレアリスティックなリリックが印象的なワルツ「高度200m」、そぼ降る雨の風景と心の揺らぎを見事に音像化する「もうすぐ雨は」、軽やかな歌がそれぞれの決心を後押しする「彷徨い」……。寺尾紗穂が持ち寄ったこれら楽曲が作品全体を柔らかに包み込みながら、伊賀、あだちによるソングライティング面での貢献度が上昇したのも、本作の特長だろう。抑制的なベース・プレイとシンセサイザーのフューチャリスティックな響きが特有の浮遊感を醸す「rain song」、ストリックな美意識を感じさせるスロー「静かな夜明け」、静謐なピアノ・アンビエント「tandem」が伊賀作。あだちが寄せた、ブラジルはミナス産音楽へも通じるハーモニー感覚とリズムが瑞々しい「山のミルトン」、ガットギターの響きが寺尾のヴォーカルと絶妙なコンビネーションを聴かせる「星の生誕祭」とあわせて、冬にわかれてというトライアングルが今もっとも充実した相互的関係にあることを知らせてくれる。
おぼろげな行く末にゆらぎながら身を浸し、歩む私達。しかし、この彷徨いゆえに、新たな希望がそっと肌に触れることもあるのかもしれない。冬に分かれての三人は、それが儚いものであろうとも、いや、儚いものだからこそ、音楽を奏でることをやめはしない。これは、あなたと私が描き出す、道行きの音楽だ。

――柴崎祐二(音楽ディレクター/評論家)

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DGP-930 SAKURA
2021.04.12

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The Recreations
2021.04.09

作詞作曲と全ての楽器演奏をセルフプロデュースで行う南葉洋平のソロプロジェクト。

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susumu yokota
2021.04.06

90年代初頭から音楽活動を開始、1993年にドイツのテクノレーベル“Harthouse”から発表した『Frankfurt Tokyo Connection』が国内外で話題となり注目を集めると翌94年には日本人として初めてベルリンのラヴ・パレードに出演、レイヴ・カルチャー黎明期の日本においてシーンを牽引するテクノ/ハウス/エレクトロニカのプロデューサーとして広く知られるようになる。90年代は主に“Sublime Records”、90年代末からは自身のレーベル“skintone”、さらにはロンドンの“Lo Recordings”などインディペンデント・レーベルを拠点に活動を続けていたが、2006年にはハリウッド映画『バベル』に楽曲を提供するなどメジャーなフィールドでも活躍している。長らく続いていた闘病生活の末2015年に永眠、約22年間の活動中に35枚以上のアルバムと30枚以上のシングルをリリースし2012年に発表した『Dreamer』が遺作となったが、没後もシーンの評価が揺らぐことはなく未発表音源のリリースやリイシューなどはコンスタントに行われ、2019年にはロンドンでメモリアル・イベントが開催されるなど今なお世界中のリスナーから愛されているアーティストである。

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PLP-7111_2 Crown of Fuzzy Groove
2021.03.31

110_45rpm

ボアダムズ、想い出波止場、羅針盤、ROVO……数多くのバンドで活躍する鬼才・山本精一が、自ら「真のファースト・ソロ・アルバム」と言い切る2002年の超意欲作。
幾つものリズムと無数のメロディが波打ち、たゆたい、弾け、溶け合う、エモーショナルでイマジネイティヴなサウンドスケープ。至福のユートピア・ミュージック!
山本精一の真骨頂!!を贅沢にも2枚組で。
待望のアナログLP化に当たりリマスタリングはピ-スミュージック、中村宗一郎。各面45回転でのラウド・サウンド。

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P12-6999 虹色のファンファーレ
2021.03.31

日本のロック史における最重要バンドのひとつ、JAGATARAが奇跡の復活をとげ、Jagatara2020としてリリースしたジャイアント・シングルから、30年ぶりの新曲2曲を12インチ・シングルでリリース!

■日本のロック史における最重要バンドのひとつ、JAGATARA。1990年に中心人物のヴォーカルの江戸アケミの急死により解散~永久保存となってしまった彼らが、2019年に江戸の志を受け継ぎJagatara2020として奇跡の復活。そして、江戸の30回目の命日にあたる2020年1月27日に渋谷クラブクアトロでイベント「虹色のファンファーレ」を開催。そのイベントに合わせてリリースした同名のジャイアント・シングルから、じつに30年ぶりの新曲2曲、「みんなたちのファンファーレ」と「れいわナンのこっちゃい音頭」をアナログ12インチ・カット。
■どちらもOtoの作曲で、南流石の作詞・リード・ヴォーカルによる「みんなたちのファンファーレ」は、JAGATARA再始動を自ら祝うかのような、文句なしに楽しい祝祭性に満ちあふれた楽曲。TURTLE ISLAND/ALKDOの永山愛樹の作詞・リード・ヴォーカルによる「れいわナンのこっちゃい音頭」は、辺境グルーヴと日本の音頭のハイブリッドといった感のきわめて秀逸なナンバー。どちらも西アフリカあたりの音楽のにおいを感じさせるJAGATARAならではの作品。アナログで躍動するJagatara2020のメッセージとグルーヴを存分に味わってほしい。

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PCD-22440 BLMS
2021.03.24

幻想的でローファイなサウンドと、バンドの世界観を表現する歌詞やミュージック・ビデオが各方面で絶賛されるThe mellowsが、プレイリストにも多数ピックアップされた連続配信シングル「Fastiteration」「TheLittle Death」を含むニュー・アルバムをリリース!

ノスタルジックでサイケデリックなサウンドを展開するバンド、The mellows。2017年の結成後、2nd EP『Take me out of this world』がApple Musicの「今週のNEW ARTIST」に選出され話題となり、yonawo、Mega shinnosuke、パソコン音楽クラブなどのアーティストと共演。The Fur.、NOTHING、TURNOVERの来日公演でもオープナーを務めるなど、そのヴェイパー・ウェイヴな世界観で注目を集める彼らがニュー・アルバムをリリース!
以前からのサイケデリックな肌触りを残しつつ、今回はビート・メイカー的な要素も感じられる新たな作品に着手。Vo.アオイの気怠さを纏った歌が合わさり、幻想的でダーク、どこか切ないムードに仕上がった。
アートワークやミュージック・ ビデオの制作はメンバー自ら手がけ、その世界観を表現。アニメーションやコラージュ、イラストなどにも楽曲と共に是非注目していただきたい。

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PCD-25318 ギタリシア
2021.03.17

幻の名作『アバ・ハイジ』のリイシューで大きな注目を集めたシンガーソングライター浅井直樹が、なんと33年ぶりとなる新録アルバム『ギタリシア』をリリース!

知る人ぞ知るシンガーソングライター浅井直樹が1988年にリリースした、幻のプライベート・ギターポップ/ネオ・サイケデリアの自主制作盤『アバ・ハイジ』。国内外のコレクター/DJにより再発見されたそれは、オブスキュアな存在感に比して奇跡的なクオリティを誇る内容で、2020年度グラミー賞ノミネートでも話題となった『Kankyo Ongaku』など良質なリイシューで世界中のリスナーからの信頼も厚いUSレーベル“Light In The attic”の最新和モノコンピ『Somewhere Between』にも楽曲が収録されるなど、多くのファンからも熱狂的な支持を呼ぶことになった。そんな同作のCD/LP再発を経て、謎めいたアーティスト浅井直樹その人へもにわかに注目があつまる中、なんと完全新録のセカンド・アルバムがここに登場した。シンガーソングライターとして地道なライブ活動を行い、近年はボカロP(!)としてネット上で楽曲を発表するなどしてきたが、オリジナル・アルバムとしては33年ぶりのリリースとなる。

タイトルの『ギタリシア』は浅井の造語で、「ギタリスト病」といった意味が込められている。『アバ・ハイジ』におけるドリーミーかつ蠱惑的なサイケデリック世界はそのままに、よりまろやかさをましたヴォーカル、巧みなソングライティング/演奏/によって表現される、唯一無二の音楽世界。アンダーグラウンド・シーンに綿々と受け継がれてきた豊穣な混沌が、浅井直樹ならではの幻夢的でシュルレアリスティックなリリックとともに、儚いほどの純度を保ったまま2020年代へ立ち現れる。

録音には、新世代宅録作家tamao ninomiya(Vo.)や、1983などで活動する高橋三太(Tp.)、音楽ユニット<ジャミーメロー>のMEMIcream(Vo.)、といった若手ミュージシャンに加え、33年前『アバ・ハイジ』にも参加した盟友の芳賀紀夫(Ba.)等が参加。ディレクションは柴崎祐二、録音/ミックスは三木肇、マスタリングは中村宗一郎が手掛け、奇跡の復活作が完成した。

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PLP-6774 HAYAMA NIGHTS
2021.03.17

キャリア初LP!ナツ・サマーの集大成とも言うべき3年ぶりの2ndフル・アルバム「HAYAMA NIGHTS」が待望のLP化!

プロデュースはもちろんクニモンド瀧口(流線形)!シティ・ポップ・レジェンドとして小林”mimi”泉美が参加!Saigenjiとのアダルトな掛け合いを披露する2020年代のデュエット・ソング「あの頃、プールサイドで」や、流線形「3号線」、宮沢りえ「心から好き」のカヴァーも収録!

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PCD-22438 都わすれ
2021.03.03

優しく淡い色合いのメロディのすき間から、かけがえのない日常の風景が浮かび上がってくる……。多摩美術大学出身の3人から成るバンド、まん腹のセカンド・アルバム。「旅」をテーマにした、つつましくもエヴァーグリーンの輝きを放つ極上のポップ・アルバム。

2013年に多摩美術大学にてドラムレスの4人組バンドとして結成されたまん腹。季節や街、人などをテーマにしたぬくもりあふれる楽曲や、さまざまなゲストを迎えて節目節目に開催してきた自主企画イベント「満福御礼」などでじわじわとサポーターを増やしてきた。2019年3月にメンバーの一人が脱退して3人編成となり、サポート・メンバーを加えたバンド体制になった彼らがリリースするはじめての作品となるセカンド・アルバム。
「街」をテーマにした2018年のファースト・アルバム『ゆうたうん』につづく本作のテーマは、「旅」。日本語を大切にした等身大の歌詞でつづられる「いま置かれた現状から放たれること」をテーマにした楽曲の数々。みずみずしくノスタルジックなメロディを備えたそれらの歌たちが、バンド体制を活かしたより間口の広いアレンジをまとい、さりげなくもしっかりと心に響いてくる。ときにはつらつと、ときにセンチメンタルに、聴く者に優しく寄り添い、あたたかく包み込んでくれる、虚飾が一切ない素顔のポップ・ミュージック。厳しい状況の今こそ多くの人に耳にしてほしい。

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