ジャンル: JAPANESEリリース情報

PECF-1009 tingaruda
2008.12.24

たいこはうたう。不思議な楽園の翼、OLAibiの歌声。
OOIOOのパーカッショニスト/ドラマーOLAibi。
聖なる小鳥が羽ばたくような、さえずるような。
そんな感じのセカンド・ソロアルバム。

ときに激しく、ときに優しく。たった一人の奏者が描き出す世界の何と大きなことか。
確かな技術に裏打ちされた演奏、打楽器群プラスα。
卓越した技術と音楽性。客演陣を迎えながらも基本的には独演状態のマルチ・インストゥルメンタリスト、OLAibi。
音楽的な幅も広がり、新しい方向性を窺わせるサウンドスケープ。
ファーストアルバム「Humming moon drip」に比べてオルガンの導入など、エレクトロニックな音処理が目立ち、存在感のあるガムラン演奏がアクセントになっています。
彼女が展開する音楽的スペクトラム。
セカンド「tingaruda」はいわゆる、アフリカ音楽とファンクのリズム・ケミストリーをさらに推し進め、ハイブリッドなエスノポップを確立した力作となりました。
音楽を切り詰め、間を生かした演奏は思いのほかポップ。奔放に見えながら、実は緻密に計算され、大胆に構築されたリズムの多彩さ。
間に美学を見出しているかのような隙間の多い演奏の中に複雑な高揚感やエキゾチシズムを感じ取る事が出来ます。
明確なメロディを演奏するというわけではなく、曲ごとにアイデアや全体のトーンを決めた上で縦横無尽、気ままに行き交う自由な表情。躍動的な側面と実験的なチャレンジを絶妙のバランスで溶け込ませた仕上がり。独創的な楽曲を彩るサウンドの流れがとても滑らかです。
ただし、主役がリズム楽器という性格上、演奏自体はストイック。しかし流麗。そして、ヒューマン。
音楽の展開に合わせて瞬時に必要な楽器を取り上げて演奏しているようでありながらも再現可能な綿密なアンサンブル。
また、そこに込められた音の奥行きの雄大さはある意味で環境音楽のようでもあり、アートコアな作品でもあり。
手探りで獲得した素朴なオリジナリティが魅力です。
個性的なアイデアが盛り込まれたフォークロア的手作り音楽。一種、原始的で土着的、且つ肉体的な音楽をコンテンポラリーな手法で蘇生させた、現代的な伝統主義とも言える新鮮で印象的な内容。あまり構えず、オープンな気持ちでお楽しみ下さい。
他にはない手触り、耳ざわり。傑作です。

ぎこちなく、小刻み、揺れ、走って、停まって、うごめく、音、音、音。

OLAibiが奏でるリズムは独特だ。一聴して彼女から出たリズムだと判る。パーカッションを叩いても、オルガンみたいな楽器を演奏しても、なんだか全てリズム。まるでモールス信号のような。アフリカのとある村々では、遠く離れた人達にリズムで信号を送る、太鼓を使って喋る、と言うけれど、なるほど、OLAibiが紡ぎ出すリズムを聴いてると、物語を読んでもらっている気分になる。それは人間がどうしたこうしたの物語ではない気がする。なんだか、精霊?(名前なんて何でもいいのだけれど)そんなものが語りかけてるような、知らないようで知ってる物語。
一緒に戯れたり、踊ったり、夢見たり。

彼女がパーカッションを叩くと、周りの空気が、色んなものが喜ぶ。世の中には、私がどうしただの、あなたがどうしただの、そんな私情をのせた音が溢れ出してて辟易するけれど、OLAibiのような音を聴くと、やっぱり音楽って昔から変わってなくて、とても素敵だなと思える。虫や鳥の音みたいで、精霊や植物や動物と話してるようで、馬になって走ったり、風になって鳥と飛んだり、波になって魚と揺れたり、おぞましい闇になって飲み込んでみたり、星になって光を受け止めたり。極自然に色んなものと交流して、嬉しくなる。

人類で初めて音を鳴らすとしたら、何の為に、どんな音を鳴らすだろう。
 

身体を揺らして、制約に囚われずに。

―高木正勝

read more

PECF-1008 Pits Are The Pits (25 GOLD=RARE=DEBRIS 1992-2000)
2008.12.24

シトラス待望のアルバム化。
インコンプリート・ディスコグラフィー。ファースト×ラストはベストBANG!

シトラス(1990-2001)
8年もの活動期間中、マイペースにリリースを続け、しかし1枚もアルバムを出さなかったシトラス。
新旧あわせたファンのみなさまの根強いリクエストにお応えして、トラットリア・レーベル音源を中心に、各所に点在する楽曲を選りすぐり、待望の初アルバム化です。
ベスト的な選曲でありながら、編集は現在進行形な気分で。ライブ音源のカットアップや当時メンバーが影響を受けた海外ライセンス音源を差し込むなど、ミックスCD的手法が採られています。
90年代、ローファイ・ムーブメントを引きあいに語られることもあった彼ら。ところがどうして、世紀も変わった10年代を目前にした現在、彼らの楽曲を聴き直してみれば、ひとつの潮流に捉われることのない楽曲の耐久性、つまりはエバーグリーンでタイムレスな魅力に気づくはずです。巷間、賑わうエレポップ・ブームのいまこそ、彼らのキラキラ&タイニーなポップスは有効なのではないでしょうか。
こうした気運が高まるなかでのフル・サイズ編集、当時を知らない新しいリスナーにも、手に取りやすいカタログとなりました。
従来通りメンバーが手がける秀逸なアートワークもお楽しみのひとつです。

☆レア・トラックス:
初期ライヴ・テイクからの音源、雑誌『Barf-Out!』懸賞ltd.200のへヴィメタル・チューン「Hivernate under the ground」、7インチのみでリリースされたクリスマス・ソングや、Rochesのカヴァー「Another World」、メンバーによる別ユニットCRANEによるシングル曲「Crystal Thunder in The Wonder Safali」など収録。

☆インスパイアード・トラックス:
当時メンバーが影響を受けた海外のグループの音源をライセンス収録。

☆全曲リマスタリング

☆発泡インク × シルク・スクリーン印刷のインナーシートによる特殊仕様ジャケット

☆配布フライヤーも必見です! :
バンド結成時からサポートし続けたサウンド・エンジニアと初期カセットからの全音源を所有するライターによる対談を掲載。知られざるエピソード(制作秘話)が満載です。
 

read more

PECF-1007 Lektion No.1
2008.12.24

フールの誕生、ドリッと登場!
ドーリット・ユアセルフ、ヤツとドゥーイット。

コーネリアス「PM」にて異彩を放ったやさぐれヤンガーヤンゲスト、ドリット・ドリッテル(現ヤング以上アダルト未満)、センセーショナルなファーストアルバム遂に完成!!
下手なんだか馬鹿なんだか緻密なんだか雑なんだか、ベッドルームより開放された制御不能のあらびきサウンド×ヴィジョン。
演奏・サウンドプロダクション、さらにはアートワークからMV、発想から発送まで全てを一人でこなすポリバレントが放つ狂気と歓喜の五次元世界。
数年に渡り自宅で一人録り溜めた音源をまとめた、奇想天外・支離滅裂、衝撃と葛藤に満ちた荒く切ない若者の全て。

2003年、コーネリアス「Point」のリミックスアルバム「PM」にて衝撃の狂想リミックスを魅せたあの夏から早5年半、待たし待たされ待ちわびたファーストアルバムついに発売です!!宅録ならではの荒く混沌としたサウンド、自作自演2many DJ’sとも言える目眩がするような展開と雑多な構成。
隣人と騒音問題でもめた夏の日、仮病を使って打ち合わせに行った冬の日。約6年間に渡り録り溜められたというその音は時にアッパー時にメロウ、日常のバイオリズムを音楽的変換した「語らぬドキュメンタリー」とも言える一大絵巻物。録音からミックス、そしてアートワークまで偏執的に1人で作り上げられたその世界観は「完成度より感性度」、男気と人間力を見せつける新時代・新世代の到来を予感させる作品となっています。

The Millenniumの歴史的名盤「BEGIN」のオープニングを飾る「Prelude」のカバーで始る本作。Public Image Ltd.の「RISE」のカバーを作ろうとして、途中で飽きたのでオリジナルの曲に方向変換したというM2「Tutti Furutti」、コーネリアス「PM」の盟友、MC CAT GENIUS&Channing Kennedyより「リミックス作ってくれ」と送られてきたラップの音源を使ってリミックスを作ったら気に入ったのでそのまま自分の曲にしたM3「Pancaked2(5MCs&1GUITARHYTHMIX)」、「宮崎県出身だけどサーフィンしたことがない、むしろ盆地だ(都城市)、つーか東国原知事の後輩だ」そんな丘サーファーに捧げるガレージサーフィンソングM4「forty percent surfer girl」、カロリー控えめ展開多め、全6章から成る都市伝説の為の壮大な狂想曲M5「SENSELESS SYNTHESIZED SONG」、ミニマルに響く鍵盤がα派をいざないファズギターにより唐突に断絶されるM7「Loops in the Pool」、「太陽より高く、ボルトより早く」をスローガンに気持ちだけはハードコアM8「Mag Mag Mag」、拙いガットギターと包み込まれるようなシンセがメロウに響くM9「After This Heat」、桃栗3年待ち8年、ボーナスまで3ヶ月ディスコまで9ヶ月なあなたに捧げる淡く拙いM10「Nine months to the Disco」、地を這うようなベースにスクラップベースを重ねた多い日でも安心二重構造、さらに普段録り溜めているビデオなりサッカースタジアムで見つけたオヤジの熱き魂を乗せたM11「Gigantic Maguro’n’ Bass」、最後を飾るのは窓の外に広がる東京湾景、美しくも儚い波の音M12「wave」。全12曲、2009年早くも年間ベスト決定の最重要作。

2003年にリリースされたcorneliusの「point」のremixアルバム「PM」に参加してくれたDRITT DRITTELくんのアルバムがついに出ます。
なかなかおもしろいので皆さんどうぞよろしくお願いします。

―小山田圭吾

read more

MemoryStorm
2008.12.16

read more

SIBITT
2008.12.16

志人from 降神(sibitt/シビット)
志人/sibitt/ シビット。 降神のMC。降神非行期. 玉兎なるオルターエゴ (別人格) を持つ。時には歌う変幻自在のフロウを持ち、従来の日本語のHIPHOP 観を覆す唯一無二の存在であり、ジャンルの壁を超え音楽空間を彷徨う旅人。内なる宇宙からとめどなく溢れ出す言葉は、聴く者の脳裏に映像を浮かび上がらせ、まるで一つの映画を見ているかのような感覚へ誘う。また演劇的とも評されるライブは、見る者の感情を心の奥底から導き出し、音楽の新たな世界へ連れて行く。国境を越えたリスナーがじわじわと増えてきている降神のアルバムや、数々の客演を経て、2005 年にファーストソロアルバム『Heaven’s 恋文 ~ヘブンズ・レンブン~』を発表。DJ DOLBEE、画家戸田真樹とのタッグにより「失われて行くメディアに焦点を当てた企画」を提唱し、ポストカードレコード、8cmCD、国内生産アナログ、など様々な形態でのリリースを重ねている。名古屋のアニメーション作家 岡田昭憲氏と手描きとクレイアニメーションによる作品「円都家族」「今此処」「夢境」を制作。志人× DJ DOLBEE × ANIMATION (岡田昭憲) の作品「夢境~ Mukyo」が名古屋愛知トリエンナーレやFIVE ~夢の波紋~ (NHK) 「ぼくらの夢の物語」 (NHK) でその内容を取り上げられるなど活動の幅を広げている。

◆Triune Gods (トライウンゴッズ)
http://p-vine.jp/artists/triune-gods

read more

XNAE-10019 WONDER WHEEL
2008.12.16

巷で話題の現在進行形ヒップホップユニット サイプレス上野とロベルト吉野 待望の2nd ALBUM!
今乗っとけ いっその事 そしたら遊び放題一生保障!?

『HIP HOPミーツallグッド何か』を座右の銘に、『決してHIPHOPを薄めないエンターテイメント』と称されるライブパフォーマンスを武器にサイプレス上野とロベルト吉野、通称“サ上とロ吉”が再び降臨、旋風を巻き起こす!

■Feat Artist
RYUZO、竹内朋康 、SLY MONGOOSE 、宇多丸(RHYMESTER) 、将絢(Romancrew) 、ZZ Production

■Producer
ドリームトラクターズ(サイプレス上野とビート武士)、Latin Quarter (Pan Pacific Playa)、DJ WATARAI、いぬやま、BEAT奉行、竹内朋康、SLY MONGOOSE 、BACHLOGIC、KILLA BEATZ、ALI-KICK(Romancrew)、熊井吾郎、BUZZER BEATS

read more

XNAE-10016 the ジブリ set
2008.12.11

DAISHI DANCE meets スタジオジブリ!
往年のジブリの名曲がメロディアスなクラブミュージックに!超話題アルバム登場!!

read more

PLP-6023 Simple c/w Peace & Love ’08
2008.12.08

音と言葉を最大の武器に、叫び伝える愛すべきレゲエ・ミュージックジャパレゲ・シーンにおける伝説が再び刻まれ始める…
大ヒット中のEELMAN、1stフル・アルバムから限定7インチが登場!

完全限定300枚
『シリアル・ナンバー』付き…買えばわかります。

聴けば必ずや人生が豊かになる、そんな究極的なジャパレゲとやっと出逢えます。

read more

TOUMEIROBO
2008.12.04

ブログ:http://otetebook.exblog.jp/

本名・近藤千尋。

「ギターを弾きながら、糸電話に話しかけるようにうたを歌う」スタイルで2004年頃から岡山で活動開始。2006年にソロユニットを「とうめいロボ」と命名し、全国のライブハウスで活動中。

その繊細で透き通るようなボーカル、リスナーの心の奥に突き刺さる歌詞、センチメンタルなアコースティックサウンドは当初からJOJO広重、山本精一、須原敬三などから高い支持を受けた。現在は東京を中心に全国のライブハウスで活動を行っている注目の女性シンガー。2007年にギューンからインディーズデビュー、発表されたアルバ「otete」はJOJO広重をして『彼女は21世紀の森田童子だ』と最高級の評価を受けている。

read more

OLAibi
2008.12.03

 ボアダムズのYoshimi率いるバンドOOIOOのドラム、パーカッショニストとして、国内外で幅広く活動中。

1995年から今や伝説的なサイケセッションバンドAOAで5年以上パフォーマンスし、FujiROCK-festival、レインボー2000/etc 様々な野外イベントを大いに盛り上げた。

4枚のアルバムをリリースしている(conma)。

現在は、OOIOO以外にも、ピアニストでMuseum of plateの塚本サイコとのユニットmeleで、NHK教育TV、エキナカecute、浅野忠信主演映画等の制作や、ピアニストで映像作家の高木正勝との制作、共演。

UAとの音楽制作や作品参加等々、精力的に行っている。

近年の参加作品の中には、映画「乱歩鵜地獄」のサントラ、UA「golden green」、絵本「きのぴぴのき」(BEAMSレコード)音楽、OOIOO「TAIGA」、高木正勝「Private public」等がある。

秋にはパーシモンホールにて、高木正勝と共演。

前作「Humming moon drip」では、ハンドドラム(コンガ、ジェンベ、ブカラブ)に重点を置き、全ての太鼓に音程を付けてメロディラインからベースラインまで、全て太鼓のみでの表現に成功。

その上にyoshimiがスパイスを加え、従来の太鼓物の観念をひっくり返すような、”太鼓の歌物”というべきジャンルを確立。

ミュージシャンやDJの間でも話題に。

今作は、OLAibi自身が声から太鼓まで、ほぼ1人で作り出し、様々な楽器(カリンバ、ギター、オルガン、笛…)を打楽器的アプローチで取り入れる。

不思議なポップさと土着的アヴァンギャルド、エスニックなミニマリズムが凝縮され、更なる進化を遂げた聞き応えのある作品となりました。

read more