メディア: BOOKリリース情報

ISBN-978-4-909483-23-2 キンテリの裸天国 百パーセント KING TERRY’S ULTRA SUPER FUNKY BEACH PARTY CALENDAR 2019-2020
2019.03.05

天才キンテリ(湯村輝彦)の真骨頂!

お待たせしました! 天才キンテリ(湯村輝彦)の真骨頂! ビーチに溢れる数多の楽しい人物が1年中冬でも狂い咲き! カレンダーが出来上がりました。目を凝らしてよーく見ると、あら、あの人が!? こんな姿で!?
こんなに賑やかで楽しくみんながハッピーなるカレンダーは一家に一枚の必需品です。
平成(2019)の最後となる4月から続・平成(新年号)2020年の3月まで。

「キンテリカレンダーで遅刻も無くなり毎日ギンギンです!フンとにありがとうございます!この調子で特製ZINE!当てるゾ‼」ソラミミスト安齋肇

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isbn-978-4-909483-20-1 レコード越しの戦後史──歌謡曲でたどる戦後日本の精神史
2019.02.27

日本の戦後、そこにはつねにレコードがあった──

社会が変容する中で起こる様々な出来事を、巧みに歌謡曲として織り上げてきた「歌謡民族」日本人
誰もが知っている大ヒット曲の意外な背景から、ロッキード事件やグリコ森永事件のような犯罪を歌ったもの、花粉症の流行やバブル経済など社会現象を題材にした珍レコードまで──歌謡曲でたどる戦後日本の精神史

【著者略歴】
とみさわ昭仁(とみさわ・あきひと)
1961年、東京都生まれ。歌謡ミニコミ誌『よい子の歌謡曲』への参加を経て、1983年にライターデビュー。書評や映画評のほか、ゲームシナリオ、漫画原作など、幅広く執筆活動を行なっている。珍レコードのコレクターとしても知られ、「伊集院光とらじおと」(TBSラジオ)の人気コーナー「アレコード」にも度々出演。

【目次】

はじめに
第1章 終戦からの復興
①焼け跡に流れる復興の唄 ②故国からの旅立ちと帰還の唄 ③還らぬ息子を想う母の唄 ④焼け跡に咲く悲しい花 ⑤焦土に咲いた夢のひとひら ⑥そびえ立つ復興のシンボル
第2章 国民のヒーロー
①街頭に炸裂する空手チョップ ②オリンピックの顔と顔 ③馬場と猪木、BI砲の時代 ④歌う女子プロレス ⑤王と長嶋、ON砲の時代 ⑥土俵から出たミリオンヒット
第3章 戦争の忘れ形見
①安保、平和を願う魂の叫び ②還ってきた日本兵 ③日本と中国の友好の使者 ④とり残された孤児の唄 ⑤沖縄の忘れられた約束 ⑥さい果てに未練を残す北方の島
第4章 高度成長の時代
①高度成長を支えた労働者の唄 ②電力不足解消のための一大事業 ③モーレツ社員へのカウンター ④交通網の発達 ⑤社会発展による弊害 ⑥高度成長期の終焉とバブル景気
第5章 多様化する家族のあり方
①ベビーブームからの集団就職 ②核家族の増加 ③小市民の時代 ④加熱する受験戦争 ⑤四畳半フォークの世界
第6章 戦後事件史
①吉展ちゃん誘拐事件 ②三億円強奪事件 ③連続射殺魔事件 ④三島由紀夫割腹自決 ⑤連合赤軍あさま山荘事件 ⑥コインロッカーベイビー ⑦ロッキード疑獄事件 ⑧横浜米軍機墜落事件 ⑨金属バット殺人事件 ⑩疑惑の銃弾事件 ⑪羽田沖日航機逆噴射事件 ⑫グリコ・森永事件
第7章 流行あれこれ
①人々を夢中にさせたマスコット ②歩行者天国は青空のステージ ③レジャーとスポーツ ④幸福行きの切符 ⑤街角のハプニング ⑥噂の口裂け女 ⑦インベーダー襲来 ⑧珍アニマル動物園
第8章 国外からのお客様
①ビートルズがやってきた! ②ツイッギー来日 ③世界の国からこんにちは ④モナリザ来日 ⑤人か猿か? オリバーくん ⑥遥かアフリカからの訪問者
第9章 まだ見ぬフロンティアへ
①南極観測の始まり ②人類ついに月へ降り立つ ③ネッシー探検隊 ④音速の壁を越えて ⑤試験管の中の生命 ⑥76年周期の危機
第10章 昭和の終わった日
①崩御、そして改元
あとがき

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isbn-978-4-909483-21-8 エイフェックス・ツイン、自分だけのチルアウト・ルーム──セレクテッド・アンビエント・ワークス・ヴォリューム2
2019.02.27

遠くで鳴るビート、蒸気を吸いそして Chill-out……
エイフェックス・ツイン最大の問題作を読み解く

リリース25周年!
エイフェックス・ツイン、あるいはテクノ、アンビエント、ヴェイパーウェイヴのファンであるなら避けては通れない本、テクノ史上もっとも謎めいた名作の秘密をさぐる快著、ついに翻訳!
アンビエント/IDMのオーソリティーが膨大な資料のもとに構成する、世界で唯一のエイフェックス・ツインの単行本。

発売当時、明晰夢によって作曲された音楽だと本人が解説した『セレクテッド・アンビエント・ワークス・ヴォリューム2』。
曲名のクレジットもなく、ダンス・カルチャー全盛期に、いっさいのビートを削除した作品。リリース当時はリスナーとメディアを大いに困惑させた問題作。いまとなっては傑作と言い切れる先駆的なアルバム。
その『セレクテッド・アンビエント・ワークス・ヴォリューム2』を紐解きながら、ブライアン・イーノのアンビエント、レイヴ・カルチャーにおけるチルアウト、そして21世紀のオンライン・カルチャーにおけるアンビエントまでを解読していく。

【著者】
マーク・ウィーデンバウム(Marc Weidenbaum)
サンフランシスコ在住。著述家。アンビエントとエレクトロニカに特化したサイト『Disquiet.com』の設立者。アメリカでもっとも有名なサイト『Boing Boing』や科学系のサイト『Nature』などにも寄稿。メディアやアンビエントにかんする講義もおこなっている。

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ISBN-978-4-909483-19-5 マシューの見てきた世界──人生に退屈しないためのとっておきの21話
2019.02.19

愛とユーモアにまみれたエッセー集!

世界から見た日本、日本から見た世界、
その両方を往復する男=マシュー・チョジック。
世界の常識と日本の非常識、
その両方を知る男=マシュー・チョジック。
日テレ「世界まる見え!テレビ特捜部」でお馴染みの蝶ネクタイ男がつづる、
とっておきの21話。

湯船につかりながら、
あるいは電車のなかで、
あるいはベッドのなかで、
1日1話、3週間分のほっこりタイム!

この本を読み終えたら、あなたはたぶん、気を許せる友だちが一人増えた気になっているだろう。
──柴田元幸

多国籍な体験、知識を想像力で何倍にもして伝えるエッセイ! 優しさとはユーモアと知性と想像力だ。
──矢部太郎

どのページ開いても、マシューの可愛さバクハツ! マシューの不思議なキャラが炸裂!!
──園子温

残念ながら日本語はわからないんだけど、もしわかるならマシューの本を読みたいよ。世界を股にかける彼の、優しいカリスマ性を味わえるはずだからね!
──ニコラス・ケイジ

マシューの暖かさが、本の中でしっかり息づいている。そのことがとっても嬉しい!
──高城晶平(cero)

【著者】
マシュー・チョジック(Matthew Chozick)
1980年アメリカ・コネチカット州生まれ。米・ハーバード大学修士課程、英・バーミンガム大学博士課程修了。2007年に来日。『世界まる見え!テレビ特捜部』(日テレ)、映画『獣道』、『英語で読む村上春樹』(NHKラジオ)等に出演。テンプル大学、千葉大学などで講師を務めるほか、アート関係の出版社 Awai Books を経営するなど幅広く活動。

まえがき

Part 1 海外での冒険の物語
ミス北千住
北京で一日警官
静電気とバナナ
アメリカの感謝祭
豆腐と涙とマリファナと
日本語を話すローマの剣闘士

Part 2 アメリカ生活の物語
スーパーヒーローのマント
ジューイッシュ・サンタがクッキーを食べにやってくる
無人島のパジャマパーティー
エジプト人みたいに歩く
祖母と祖父とのスロウダンス
『デュース・ビガロウ、激安ジゴロ!?』への実存的反応
友人ふたりとビーチで幽霊に出会う

Part 3 世界中の危険な物語
花にまつわる三つのトラウマ
九十九セントの強盗
ベトナムのポタージュでカラオケをする
サウナ、プリン体、秘密のタトゥー問題
ちびくろサンボ
死海でバレエ
バークレーで講演をした次の朝

ボーナストラック:猫の写真と言語の学習法

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ISBN-978-4-909483-18-8 わが人生の幽霊たち──うつ病、憑在論、失われた未来
2019.01.30

音楽からなぜ未来が消えたのか

過ぎ去ったものたちの残滓から現れる幽霊という希望

21世紀の終わりなき倦怠感をいかにして打破しようというのか
──イギリスの気鋭の現代思想家が『資本主義リアリズム』に次いで著した文化論
そして、加速主義にたいする応答

解説:髙橋勇人/註釈:坂本麻里子+野田努

【本書で取り上げられている音楽】
ジョイ・ディヴィジョン、ベリアル、ザ・ケアテイカー、ゴールディー、トリッキー、ジョン・フォックス、ジェイムス・ブレイク、カニエ・ウェスト、ダークスター、ジュニア・ボーイズ……ほか

【映画およびTVシリーズおよび小説】
『シャイニング』、『メメント』、『裏切りのサーカス』、『ライフ・オン・マーズ』、『コンテント』、『土星の環』、『ハンズワース・ソングス』、デイヴィッド・ピースのヨークシャー四部作……ほか

■『わが人生の幽霊たち』に寄せられた声

あの傑出した『資本主義リアリズム』のあとで、『わが人生の幽霊たち』は、マーク・フィッシャーが、幽霊や亡霊や、過去や現在や未来のあいだにあり、戦慄と不和に貫かれた、さまざまな蝶番からはずれた時間の、もっとも偉大でもっとも信頼にたる案内人であることを確証するものだ。
──デイヴィッド・ピース(著書にヨークシャー四部作、『レッド・オア・デッド』など)

 

マーク・フィッシャーは、その惨めさや狂気や道徳についての他のどんな分析者とも異なるかたちで現代世界を解釈する。彼を駆りたてるのは怒りである。だが得がたいことに彼はまた、そうした反応が理にかなったものであることを広く知らしめるのも忘れない。彼の仕事はひとを鼓舞し、活気づけ、ふかく魅了するもので、そしてなにより、徹底して生気に満ちている。われわれが生みだしてきたこの世界は、彼のこの本なしではさらに酷いものになるだろう。
──ニール・グリフィス(著書に『シープシャガー』など)

 

ポップ・カルチャーは、政治学や、デジタル資本主義によって感情を管理された個人の生活とどのように結びついているのか。『わが人生の幽霊たち』は、マーク・フィッシャーがこうした問いにたいするもっとも洞察に富んだ探求者であることを確証している。フィッシャーの仕事のなにより感嘆すべき点は、その明晰さにある。だがその明晰さは、ポピュラー芸術がもつ挑戦し啓蒙し治療する力によせる彼の大きな期待や、妥協することにたいする断固たる拒否といった発想を伝達していくことにたいする、彼の義務感が生んでいる衝動を反映したものである。
──サイモン・レイノルズ(著書に『ポストパンク・ジェネレーション 1978-1984』など)

 

モダニストたち、そして未来を恋しがる者たちの必読書。この本は、「憑在論」と称されてきた発想の曖昧さを真にあきらかにする最初の著者である。『わが人生の幽霊たち』はたんじゅんに読んで面白く、新しく、そして刺激的だ。
──ボブ・スタンリー(セイント・エティエンヌ/DJ)

 

■『資本主義リアリズム』にたいする称賛の声

「はっきりいっておこう。断固として読みやすいこのフィッシャーの本は間違いなく、われわれの苦境にたいする最良の診断だ。日常生活やポピュラー・カルチャーからとられた例をとおしつつ、しかし理論的な厳密さを犠牲にすることのないままに彼は、われわれのイデオロギー的な惨めさについての、容赦ない肖像を提示している。この本はラディカルな左派の視点から書かれたものだが、フィッシャーは安易な解決を示してはいない。『資本主義リアリズム』は、理論的かつ政治的な忍耐強い仕事への真剣な呼びかけである。この本は、この時代のべとついた大気のなかで、自由に呼吸することを可能にする」。
──スラヴォイ・ジジェク

 

「われわれの未来になにが起きたのか。マーク・フィッシャーは最上の文化の診断者であり、『資本主義リアリズム』のなかで彼は、目下の文化的な病理の徴候を調査する。われわれは、何度も何度もくりかえし〈オルタナティヴはありえない〉と聞かされつづける、そんな世界のなかで生きている。「ジャストインタイム」な市場の過酷な要求は、われわれのあらゆる希望や信念を枯渇させてしまった。〈永遠のいま〉を生きるなかで、現在とは異なる未来を創造することはもはやできそうにない。われわれは泥沼にはまり、なすすべはもうなにもないように見える。この本は、そうした広く普及したシニシズムにたいする、卓越した分析を提示している」。
──スティーヴン・シャヴィロ

 

「厳密な文化の分析と尻込みすることない政治的な批判が組みあわさった、現代資本主義にたいする分析がようやくあらわれた。教育現場における「ビジネス存在論」と公共生活のなかでの「市場スターリニズム」が生みだしている有害な影響を描きだしつつ、フィッシャーは、資本の新たな文化的ロジックを暴露している。刺激に満ちた必読の本、とくに教育における政治の問題について真剣に語りたいと願うひとにとっては必読の本である」。
──サラ・アムスラー

 

【著者】
マーク・フィッシャー(Mark Fisher)
1968年生まれ。ハル大学で哲学を専攻、ウォーリック大学で博士課程修了。ロンドン大学ゴールドスミスで教鞭をとりながら自身のブログ「K-PUNK」に音楽論を展開する。これが多くの学生およびミュージシャンのあいだで評判となる。『ガーディアン』や『ファクト』に寄稿しながら、2009年に代表作『資本主義リアリズム』を発表。2017年1月48歳のときに自殺する。彼の死は、サイモン・レイノルズ、ジョン・サヴェージ、ポール・モーリーといったUK音楽評論界の大御所たちから惜しまれ、また彼の業績への讃辞や回顧がさまざまなメディアで展開された。

【訳者】
五井健太郎(ごい けんたろう)
1984年生まれ。現在、東北芸術工科大学非常勤講師。翻訳にマルグリット・デュラス「ただ狂人たちだけが完璧に書く」(『マルグリット・デュラス』河出書房新社、2014年)、ヴァージニア・ウルフ「壁のしみ」(『HAPAX』7号、夜光社、2017年)など。専門はシュルレアリスム研究。

 

目次

〇〇:失われた未来

「緩やかな未来の消去」
わが人生の幽霊たち──ゴールディー、ジャパン、トリッキー

〇一:七〇年代の回帰

もはや喜びはない──ジョイ・ディヴィジョン
スマイリーの計略──『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』
過去はエイリアンの惑星である──『ライフ・オン・マーズ』の初回と最終回
「世界はその見かけほどに惨めなものになりうるか」──デイヴィッド・ピースとその翻案者たち
さあさあ、それはおいといて──ジミー・サヴィルと「係争中の七〇年代」

〇二:憑在論

レイヴ以後のロンドン──ベリアル
うつむいた天使──ベリアルへのインタヴュー
ザ・ケアテイカーのライナーノーツ
記憶障害──ザ・ケアテイカーへのインタヴュー
家庭は幽霊のいるところ──『シャイニング』の憑在論
憑在論的ブルース──リトル・アックス
モダニズムへのノスタルジー──ザ・フォーカス・グループとベルベリー・ポリー
ノスタルジーのアーチ──ジ・アドヴァイザリー・サークル
他の誰かの記憶──アシェル、フィリップ・ジェック、ブラック・トゥ・カム、G.E.S、ポジション・ノーマル、モーダント・ミュージック
「別の時間と別の人生から射しこむ古い太陽の光」──ジョン・フォックスの『タイニー・カラー・ムーヴィーズ』
電気と霊たち──ジョン・フォックスへのインタヴュー
もうひとつの灰色の世界──ダークスター、ジェイムス・ブレイク、カニエ・ウエスト、ドレイク、そして「パーティー憑在論」

〇三:場所の染み

「じぶんたちから逃れていった時間にずっと憧れている」──ローラ・オールドフィールド・フォード『サヴェッジ・メサイア』への序文
ノマダルジー──ジュニア・ボーイズの『ソー・ディス・イズ・グッドバイ』
曖昧な部分──クリス・ペティットの『コンテント』
ポストモダンの骨董品──『ペイシェンス(アフター・ゼーバルト)』
失われた無意識──クリストファー・ノーランの『インセプション』
『ハンズワース・ソングス』とイギリスの暴動
「知覚できない未来の震え」──パトリック・キーラーの『廃墟のなかのロビンソン』

解説
開かれた「外部」へ向かう幽霊たち──マーク・フィッシャーの思想とそれが目指したもの (髙橋勇人)

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ISBN-978-4-909483-13-3 前衛音楽入門
2019.01.21

““アヴァンギャルド”とはなんだったのか!?
音楽の限界をめぐる20世紀の冒険
その後ポップ・ミュージックに応用される“前衛”から“実験”へのクロニクル

アヴァンギャルド・ミュージックとはいったいなんなのか!?
それはなんのために生まれ、そして何を遂げて、いまもなぜ重要であるのか?

長年、前衛音楽/実験音楽を取材し、論じ、考察してきた松村正人が書き下ろす、決定的な入門書!
しかも松村初の単著、満を持しての刊行!

松村正人(まつむら・まさと)
1972年、奄美生まれ。1999年より雑誌『STUDIO VOICE』編集部で音楽を担当。
2007年に『Tokion』編集長を、2009年4月号から休刊した09年9月号まで『STUDIO VOICE』編集長をつとめた。
現在 ele-king をはじめ、各所で精力的に執筆と編集を続ける。”

“目次

序 「前衛」の「共有」
一 「前提」の「共有」
二 「前衛」の「前提」

Ⅰ 前衛音楽はゆっくりと悩めるように──一九世紀末から二〇世紀初頭の作曲家たち
サティ、ドビュッシー
一 窓の外の印象派
二 再帰するサティ
三 ふたたび“再帰するサティ”
四 音響計測者のデザイン
五 おまけにもうひとつ

Ⅱ 無調の世界
シェーンベルクと新ウィーン楽派
一 「a」は最初の一歩
二 その前夜
三 そして当夜
四 表現主義的な、あまりに表現主義的な
五 十二の使徒たち

Ⅲ アメリカの録音(アメリカン・レコーディングス)──記録と再生
チャールズ・アイヴズ、ヘンリー・カウエル、ルー・ハリソン、ハリー・パーチ
一 ローマックスとバルトーク
二 多調多根~多調
三 多調多根~多根

Ⅳ 教師と教え子
オリヴィエ・メシアンとピエール・ブーレーズ、ヤニス・クセナキス
一 教師メシアン、二〇世紀の多面
二 教え子ブーレーズ、二〇世紀の結晶
三 教え子クセナキス、二〇世紀の建築

Ⅴ 電子の歌
カールハインツ・シュトックハウゼン、ピエール・シェフェールとミュジーク・コンクレートの音楽家たち
一 電子の夜明け
二 具体の音楽(ミュジーク・コンクレート)
三 電子の音楽(エレクトロニック・ミュージック)

Ⅵ 実験の誕生
ジョン・ケージと実験音楽
一 からっぽの世界
二 打楽器というノイズ・マシーン
三 ピアノを準備せよ
四 エレクトロ・アコースティックな心象風景(イマジナリー・ランドスケープ)
五 チャンス・オア・インディターミナシー ~偶然性か不確定性か

Ⅶ 不自然な即興
レニー・トリスターノ、オーネット・コールマンとフリー・ジャズ、デレク・ベイリーとフリー・インプロヴィゼーション
一 JAZZ
二 第三の波
三 ジャズの前衛革命
四 アウトサイダーのアウトオブキー
五 散種する前衛
六 純粋な即興
七 不自然な即興

Ⅷ ミニマリズムとその周縁
テリー・ライリー、ラ・モンテ・ヤング、スティーヴ・ライヒ、フィリップ・グラス
一 調性と持続
二 位相と加算

Ⅸ 譜面から録音物へ
サンプリングと音響派、九〇年代エレクトロニック・ミュージックと前衛音楽との関係
一 ポスト・エクスペリメンタル
二 デイヴィッド・グラブスとの対話
三 思考のサンプリング
四 「音響」の「前提」
五 前衛と実験の再生(リサイクル)
六 さようなら二〇世紀

あとがき
参考音源
参考文献”

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isbn-978-4-909483-16-4 レディオヘッド/キッドA
2019.01.07

レディオヘッドの問題作『KID A』とは何だったのか
ロックにとどまらず今なお現行音楽シーンに多大な影響を与えているレディオヘッド、その最大の問題作――『KID A』とは何をしようとしたのか、そして何を成し遂げたのか。美学的・政治的・マーケティング的・メディア的……あらゆる側面から考え抜いた一冊、待望の邦訳刊行!

■プロフィール
著者
マーヴィン・リン Marvin Lin
オンライン・ミュージック・マガジン「タイニー・ミックス・テープス」の共同創設者であり編集長。「ピッチフォーク」およびミネソタの学生インディマガジン「The Wake」の編集者でもある。ミネソタ在住。

訳者
島田陽子
早稲田大学第一文学部英文学科、イースト・アングリア大学大学院翻訳学科卒。(株)ロッキング・オン勤務などを経て、現在フリー翻訳者として様々なジャンルで活動。『プリーズ・キル・ミー』『ブラック・メタルの血塗られた歴史』(以上メディア総合研究所)、『ブラック・メタル サタニック・カルトの30年史』(DUブックス)、『フレディ・マーキュリーと私』(以上ロッキング・オン)他、訳書多数。”

“レディオヘッド/キッドA
マーヴィン・リン(著)

■目次
はじめに――Introduction
キッドAの美学――Kid Aesthetics
キッドAと純血度――Kid Authenticity
キッドAの絶賛度――Kid Acclaim
キッドAと適応度――Kid Adaptation
キッドAの行動主義――Kid Activism
キッドAの黙示録――Kid Apocalypse
キッドAと仲介メディア――Kid Agency
キッドA君臨――Kid Ascension
謝辞――Acknowledgements”

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ISBN-978-4-909483-15-7 ele-king vol.23
2018.12.25

“七尾旅人「過去を振り返りいまを語る」
2018年ベスト・アルバム30

特集:なぜ音楽はいま人間以外をテーマにするのか?
食品まつり/EARTHEATER/etc

音楽メディアにおける1年のクライマックス、
必読、2018年「年間ベスト・アルバム」号!

UKジャズの躍動にはじまり、カマシ・ワシントンに震え、OPNについて議論し、パーラメントに笑い、食品まつりに微笑み、ティルザやローレル・ヘイローに拍手し、ロウに唸りながら、トーフビーツのように走りながら、チャイルディッシュ・ガンビーノの『アトランタ』を見る……
2018年、これだけはおさえておきたい10枚+20枚=計30枚のアルバム。

そして2018年とはいったいどんな年だったのか……大検証します!

表紙・巻頭インタヴュー:七尾旅人”

“contents

表紙写真:大橋仁

interview 七尾旅人――過去を振り返りいまを語る (野田努/大橋仁)

2018年ベスト・アルバム30
(天野龍太郎、木津毅、小林拓音、髙橋勇人、野田努、三田格)
コンセプトの時代 (野田努)
パン、2018年の台風の目 (小林拓音)
右派寄りの歌と「FUCK YOU 音頭」 (天野龍太郎)
ロンドン発新世代ソウルの甘い香り (小熊俊哉)
フロアでかけて良かったもの、フロアで聴いて良かったもの (行松陽介)
ヴェイパーウェイヴは死んだか? (捨てアカ)
迷走を続けるカニエ・ウェスト (吉田雅史)
日本のラップ (磯部涼)
全世界日本化現象!? (坂本麻里子)
数年ぶりに活気づいてきたインディ・シーン (沢井陽子)
90年代リヴァイヴァルいまだ継続中 (野田努)
ヤング・ファーザーズが見せる新しい父性 (天野龍太郎)
音楽におけるジェンダーの問題 (巣矢倫理子)

Essential Charts 2018
(大前至、小川充、Ground a.k.a Gr○un土、Gonno、
佐藤吉春、沢井陽子、食品まつり a.k.a foodman、捨てアカ、
デンシノオト、TREKKIE TRAX CREW、Mars89、Midori Aoyama、
村田匠(カンタス村田)、米澤慎太朗、RYUHEI THE MAN)

interview 食品まつり a.k.a foodman――アンビエントで踊れないなんて誰が決めた? (三田格/小原泰広)

特集:なぜ音楽はいま人間以外をテーマにするのか?
interview アースイーター──好奇心は無限の真実を解放する (野田努/青木絵美)
音楽を生命として考えること (髙橋勇人)
人間と非人間をめぐる覚え書き (小林拓音)
絶滅と共生の反人間学 (仲山ひふみ)
interview 篠原雅武――われらが内なるノン・ヒューマン (小林拓音)

2018年ベスト映画10
(木津毅、水越真紀、三田格)

CUT UP――2018年の出来事
フェミニズム (水越真紀)
地球温暖化、エコロジー、自然災害 (野田努)
国民投票から2年、「取り返すべき」イギリスとは何か? (坂本麻里子)
『ブラックパンサー』という兆し (小林拓音)
『ホモ・デウス』の流行が教えてくれること (白石嘉治)
マルクス・ガブリエルの賭金 (斎藤幸平)
2018年の小説を振り返る (佐々木敦)
韓国映画が浮き彫りにする日本の後進性 (三田格)
現代アメリカを映し出す近未来SFゲーム (木津毅)
DIYジェネレーションは理想にすぎない? (田口悟史)

人生、自販機でいいんですか? (栗原康+白石嘉治/中根ゆたか)

REGULARS――連載
東京のトップ・ボーイ 第2回 (米澤慎太朗)
地獄の解体に向けて (巣矢倫理子)
201H8をふりかえって (今里)
幸福の含有量 vol.2 (五所純子)
音楽と政治 第11回 (磯部涼)
乱暴詩集 第8回 (水越真紀)

アート・ディレクション&デザイン:鈴木聖”

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ISBN-978-4-909483-14-0 戸川純エッセー集 ピーポー&メー
2018.12.03

“邂逅

〈追悼〉蜷川幸雄
〈追悼〉遠藤賢司
遠藤ミチロウ
町田康
三上寛
ロリータ順子
久世光彦(書き下ろし)
Phew
岡本太郎
杉浦茂
――戸川純による、まるで短編小説のような人物列伝

ele-kingに連載した「ピーポー&メー」の全原稿を改稿し、雑誌に寄稿した原稿、ライナーノーツ、あらたに書き下ろした原稿を加えた待望の最新エッセー集!

装画 鈴木聖
口絵写真 川上尚見(1984)

【著者プロフィール】
戸川純(とがわ・じゅん)
1961年、新宿生まれ。歌手・女優。

子役経験を経て1980年にTVドラマデビュー。『刑事ヨロシク』(82)で初レギュラーを経、『あとは寝るだけ』(83)、『無邪気な関係』(84)、『花田春吉なんでもやります』(85)、『華やかな誤算』(85)、『太陽にほえろ! 第701話「ヒロイン」』(86)など。ヴァラエティ番組では『笑っていいとも!!』を始め、『HELLO! MOVIES!』や『ヒットスタジオR&N』では司会も。同じく映画では『家族ゲーム』(83)、『パラダイスビュー』(85)、『野蛮人のように』(85)、『釣りバカ日誌(1~7)』(88~94)、『男はつらいよ』(89)、『ウンタマギルー』(89)、『あふれる熱い涙』(92)、『愛について、東京』(93)、『ルビーフルーツ』(95)などに出演。またオムニバス形式の『いかしたベイビー』(91)では監督、脚本、主演をこなす。舞台にも立ち、『真夏の夜の夢』(89)、『三人姉妹』(92)、戸川純一人芝居『マリィヴォロン』(97)、『羅生門』(99)、戸川純二人芝居『ラスト・デイズ』(00)、『グッド・デス・バイブレーション考』(18)など。

ミュージシャンとしてはゲルニカの一員としてデビューし、『改造への躍動』(82)、『新世紀への運河』(88)、『電離層からの眼差し』(89)を。ソロ名義で『玉姫様』(84)、『好き好き大好き』(86)、『昭和享年』(89)。戸川純とヤプーズ名義『裏玉姫』(84)。戸川純ユニット名義『極東慰安唱歌』(85)。ヤプーズの一員として『ヤプーズ計画』(87)、『大天使のように』(88)、『ダイヤルYを廻せ!』(91)、『Dadadaism』(92)、『HYS』(95)。ほかに戸川純バンド『Togawa Fiction』(04)、非常階段×戸川純『戸川階段』『戸川階段LIVE!』(16)、戸川純 with Vampillia『わたしが鳴こうホトトギス』(16)、戸川純 avec おおくぼけい『戸川純 avec おおくぼけい』(18)をリリース。ほかにベスト盤や映像作品も多数。TOTOウォシュレットのCM出演も評判を呼んだ。

著作類に『戸川純の気持ち』(84)、『樹液すする、私は虫の女』(84)、『戸川純のユートピア』(87)、『JUN TOGAWA AS A PIECE OF FRESH』(88)、『戸川純全歌詞解説集 疾風怒濤ときどき晴れ』(16)。”

“目次

ピーポー&メー
遠藤ミチロウ
町田康(町田町蔵)
三上寛
ロリータ順子
久世光彦

追悼
蜷川幸雄
遠藤賢司

ライナーノーツほか
Phew(Aunt Sally)
岡本太郎

あとがき

特別収録
杉浦茂”

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ISBN-978-4-909483-11-9 別冊ele-king フライング・ロータスとLAビートの革命
2018.11.09

ブレインフィーダー10周年!
ヒップホップ、ジャズ、テクノを横断する稀代のレーベルの全貌

ケンドリック・ラマーとのコラボも記憶に新しい
フライング・ロータス、サンダーキャット、ジョージ・クリントン
の3大インタヴュー掲載!

つねに革新的な音楽を作り続けるフライング・ロータスの舵取りのもと、
オープンマインドな姿勢でヒップホップ、ジャズ、テクノを横断し、
多くの個性的な作品を送り出してきたLAのレーベルの足跡を徹底的に紐解く!!

ドリアン・コンセプト×ジェイムスズー、ジョージア・アン・マルドロウ
のインタヴューも掲載、充実のディスクガイドにコラム、貴重な写真も多数収録。

映画『KUSO』&『ブレードランナー』特別座談会:
渡辺信一郎(『マクロスプラス』『カウボーイビバップ』『サムライチャンプルー』)×
佐藤大(『カウボーイビバップ』『攻殻機動隊』『交響詩篇エウレカセブン』)×
山岡晃(『サイレントヒル』『BEAT MANIA』『LET IT DIE』)

特別インタヴュー:
TREKKIE TRAX(Masayoshi Iimori & Seimei)――新世代から見たLAの魅力

【執筆陣】
天野龍太郎、大前至、小川充、小熊俊哉、河村祐介、木津毅、小林拓音、
小渕晃、野田努、原雅明、バルーチャ・ハシム廣太郎、三田格、吉田雅史

“contents

Flying Lotus

preface ジャズにクソを投げろ!――フライング・ロータスに捧げる (吉田雅史)
interview フライング・ロータス (三田格/染谷和美/小原泰広)
column 音楽の細分化に抗って――フライング・ロータス小史 (原雅明)
Flying Lotus Selected Discography (小林拓音、三田格、吉田雅史)
column ドーナツの輪をめぐる旅――フライング・ロータスとJ・ディラ (吉田雅史/大前至)
column 崩壊したLAの心象風景――フライング・ロータスの映画『KUSO』が描きだすもの (三田格)
interview 渡辺信一郎×佐藤大×山岡晃 健康なクソをめぐる特別座談会 (小林拓音)

Brainfeeder 10th Anniversary

column ブレインフィーダーはどこから来て、どこへと向かうのか――レーベル前史とこれまでの歩み (三田格)
my favorite 私の好きなブレインフィーダー (大前至、小熊俊哉、河村祐介、天野龍太郎、吉田雅史、小川充、木津毅、小林拓音、三田格、野田努)
interview ジョージ・クリントン (野田努/染谷和美/小原泰広)
interview サンダーキャット (小川充/萩原麻里/小原泰広)
column ブレインフィーダーに影響を与えた音楽――ジャズ/フュージョンを中心に (小川充)
interview ドリアン・コンセプト×ジェイムスズー (小林拓音/川原真理子/小原泰広)
interview ジョージア・アン・マルドロウ (吉田雅史/バルーチャ・ハシム廣太郎)
Brainfeeder Selected Discography (小川充、小林拓音、野田努、三田格)

LA Beat

interview TREKKIE TRAX (Masayoshi Iimori & Seimei) (小林拓音/小原泰広)
correlation chart LAビート・シーン人物相関図 (吉田雅史)
column 世界を変えたムーヴメント――ロウ・エンド・セオリー盛衰記 (バルーチャ・ハシム廣太郎)
column LAビート・シーンの立役者――ストーンズ・スロウの物語 (大前至)
Stones Throw Selected Discography (大前至)
column ギャングスタ・ラップからLAが学んだもの――西海岸サウンドの系譜 (小渕晃)
LA Beat Selected Discography (大前至、小林拓音、野田努、三田格、吉田雅史)”

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