メディア: BOOKリリース情報

ISBN-978-4-909483-93-5 インディ・ゲーム名作選
2021.04.13

まだ見ぬ世界が、ここにある。

史上初! インディ・ゲームの決定版ガイドブック
これだけはプレイしておきたい名作250タイトルを精選

「Untitled Goose Game ~いたずらガチョウがやって来た!~」「Firewatch」「Among Us」「Getting Over It」「Doki Doki Literature Club!」「Undertale」「Hotline Miami」「Minecraft」「Super Meat Boy」「東方Project」……

アクション、シューティング、アドベンチャー、RPG、ストラテジー、パズルなどなど、目移りするほど多くの注目作のなかから、“ハズさない” 250タイトルを紹介

初心者はもちろん、コアなファンにとっても新たな発見のある一大図鑑!!

執筆陣:
田中 “hally” 治久、今井晋、千葉芳樹、徳岡正肇、野村光、古嶋誉幸、洋ナシ、木津毅

表紙イラスト:沖真秀

目次

序文
S1 3D Action 3Dアクション
S2 3D Shooter 3Dシューティング
S3 2D Action 2Dアクション
S4 2D Shooter 2Dシューティング
COLUMN 1 インディゲーム入門:
あなたはスマホ派? ゲーム機派? それともPC 派? (田中 “hally” 治久)
S5 Adventure アドベンチャー
S6 Adventure (walking simulator) アドベンチャー(ウォーキングシミュレーター)
COLUMN 2 一本のインディゲームが、社会を変えた:
ポーランドの場合 (徳岡正肇)
S7 Adventure (point and click) アドベンチャー(ポイント&クリック)
S8 Puzzle パズル
S9 Role-playing ロールプレイング
COLUMN 3 インディの自由:
ゲームにおける性的マイノリティの描写について (木津毅)
COLUMN 4 そもそもインディゲームとは何か?
その歴史を振り返る(1) (今井晋)
S10 Strategy ストラテジー
S11 Others その他
COLUMN 5 そもそもインディゲームとは何か?
その歴史を振り返る(2) (今井晋)
索引

read more

ISBN-978-4-909483-66-9 REGGAE definitive
2021.03.26

全世界の音楽ファン必読のディスクガイドが登場!

スカ、ロックステディ、レゲエ、ルーツ、ダブ、ダンスホール

60年以上もの歴史のなかから
選りすぐりの1000枚以上を掲載
初心者からマニアまで必読のレゲエ案内

Contents

Preface

●Chapter 01 The Ska era (1960-1965)

Column No.1 サウンド・システムのオリジン

●Chapter 02 The Rock Steady era (1966-1968)

Column No.2 1968 最初のレゲエ

●Chapter 03 The Early Reggae era (1969-1972)

Column No.3 DJというヴォーカル・スタイル
Column No.4 ルーツ・ロック・レゲエ、バビロン、Fire pon Rome

●Chapter 04 The Roots Rock Reggae era (1973-1979)

Column No.5 スライ&ロビーとルーツ・ラディクス、ロッカーズからダンスホールへ

●Chapter 05 The Early Dancehall era (1980-1984)

Column No.6 ダンスホールの時代
Column No.7 サイエンティストの漫画ダブ

●Chapter 06 The Digital Dancehall era (1985-1992)

Column No.8 My favorite riddims.
Column No.9 レゲエと聖書とホモセクシュアル

●Chapter 07 The Neo Roots era (1993-1999)

●Chapter 08 The Modern + Hybrid era (2000-2009)

Column No.10 大麻問題

●Chapter 09 Reggae Revival era (2010-2020)

Column No.11 Reggae Revivalというコンセプト

Index

read more

ISBN-978-4-909483-94-2 ロード・オブ・カオス──復刊 ブラック・メタルの血塗られた歴史
2021.03.24

北欧に端を発し世界に広まったブラック・メタルというアンダーグラウンド音楽。その過激な音楽性に加え、悪魔崇拝に極右思想、さらには教会放火、殺人、テロといった犯罪行為に至り、衝撃を与えました。
いまやエクストリーム・メタルの一大勢力となったブラック・メタルの初期に起こった一連の出来事を丁寧に綴ったドキュメンタリー書籍が『ロード・オブ・カオス』です。
当事者であるミュージシャンに加え、オカルトや右翼思想の研究家、さらにはチャーチ・オブ・サタンの教祖アント・ラヴェイまで至る数多くの取材と、膨大な文献資料をもとに書き上げられた本書は大きな反響を呼び、映画化もされました。
その映画がついに日本で一般公開されるのに合わせ、かつて『ブラック・メタルの血塗られた歴史』として刊行されながらも長らく絶版となっていた本書をここに復刊します。

巻末には『プリミティヴ・ブラックメタル・ガイドブック』著者としても知られる田村直昭さんによる解説も追加収録。映画では描ききれなかったこのシーンの奥深さに触れられる一冊です。

目次

謝辞
新版の序
序 その闇の中へ
第一章 悪魔を憐れむ歌
第二章 デス・メタルの死とブラック・メタルの誕生
第三章 北の空を燃やす炎
第四章 デッド・ゾーンの騒乱(メイヘム)
第五章 ウェルカム・トゥ・ヘル
第六章 灰
第七章 死の沈黙
第八章 カウント・クヴィスリング
第九章 先祖返り―ヒーザン・ブラック・メタルの形而上学
第十章 サタニック・マジェスティーズ
第十一章 ゲルマンの激情
第十二章 混沌の王たち
第十三章 ラグナロク
附録
解説(田村直昭)
参考文献リスト/音源/脚注

read more

ISBN-978-4-909483-88-1 PROG MUSIC Disc Guide──プログレッシヴ・ロック/メタル/オルタナティヴの現在形
2021.03.17

現代における「プログレッシヴ」とは何か?

ジャンル誕生から半世紀を経て、いまやオルタナティヴ/ポスト・ロック等あらゆる音楽性をも吸収し、かつてなく広大で多岐に渡る百花繚乱さを誇る現在のプログレッシヴ・ロック、そしてプログレッシヴ・メタル。

現代シーンに大きな影響を与えたスティーヴン・ウィルソン/PORCUPINE TREEや、DREAM THEATER、クラシックなプログの精神を継承し続けるTHE FLOWER KINGSやSPOCK‘S BEARD/ニール・モース、そしてMARILLIONからANATHEMAに至るまで、現代プログの全容を、2000年代以降の作品を中心とした500枚以上に及ぶディスクガイドとして包括的に紹介。

マイク・ポートノイ、スティーヴン・ウィルソンのほか、OPETHやDEVIN TOWNSENDの敏腕マネージャーとして知られるNorthern Music Co.社長アンディ・ファローといった、プログ界キーパーソンの独占インタビューも収録。

その他レビュー掲載アーティスト: BETWEEN THE BURIED AND ME、CIRCUS MAXIMUS、LEPROUS、HAKEN、THE MARS VOLTA、MESHUGGAH、TOOL、ULVER …and so on!

監修・ディスク選: 高橋祐希 with Prog Project(櫻井敬子/楯 弥生/井戸川和泉)

執筆陣(50音順): 井戸川淳一/大越よしはる/奥村裕司/川辺敬祐/渋谷一彦/鈴木喜之/清家咲乃/関口竜太/長坂理史/中島俊也/夏目進平/西廣智一/平野和祥/高橋祐希/櫻井敬子/楯 弥生/井戸川和泉

[目次]

Introduction
DREAM THEATER
Interview: Mike Portnoy
DREAM THEATER 解説: 高橋祐希
Disc Review DREAM THEATERと関連作品
Related Recommendations
Interview: ARCH ECHO
コラム: ’80年代メタルに継承され変異を遂げたプログ・ロック独特の物語性と異端性 by 平野和祥
STEVEN WILSON
Interview: Steven Wilson
Steven Wilson 解説: 櫻井敬子
Disc Review Steven Wilsonと関連作品
Related Recommendations
コラム: トラヴィス・スミスのアートワークの世界 by 井戸川和泉
MARILLION
MARILLION 解説: 高橋祐希
Disc Review MARILLIONと関連作品
Related Recommendations
Interview: THE OCEAN
THE FLOWER KINGS
THE FLOWER KINGS 解説: 長坂理史
Disc Review THE FLOWER KINGSと関連作品
Related Recommendations
SPOCKʼS BEARD & NEAL MORSE
SPOCKʼS BEARD 解説: 関口竜太
Disc Review SPOCKʼS BEARDと関連作品
Related Recommendations
コラム: 今だから語りたい世界のプログ・フェス by 渋谷一彦、楯 弥生、櫻井敬子、奥村裕司、高橋祐希
ANATHEMA
ANATHEMA 解説: 井戸川淳一
Disc Review ANATHEMAと関連作品
Related Recommendations
Interview: Andy Farrow
掲載アーティストIndex

Preface

Space Age
Krautrock
Synth-Pop
Electro
Rave Culture
Detroit Techno
Hard Minimal / Dub Techno
Artificial Intelligence
Glitch / Drone
Electroclash
Dubstep / L.A.Beat
Juke / Bass Music

INDEX

read more

ISBN-978-4-909483-87-4 ライトノベル・クロニクル2010-2021
2021.03.10

変わるラノベ、変わる時代

ヒット作から浮かび上がる現代日本の風景
ベストセラー60作を一挙読解

SAO、魔法科、ログホラ、ビブリア、俺ガイル、薬屋、ノゲノラ、オバロ、Re:ゼロ、このすば、転スラ、ダンまち、のぶ、よう実、幼女戦記、ナイツマ、ゴブスレ、はめふら……

時代を彩ったヒット作は何を描いていたのか?
それは読者の心情や社会状況といかに呼応し、あるいはズレていたのか?

従来の文庫ラノベからウェブ小説、ボカロ小説、ライト文芸までを巻き込み変化を続ける「ライトノベル」
その時事風俗・流行商品としての変遷

発表されるやいなやバズを引き起こした「ラノベの中学生離れ」論も所収

目次

はじめに
2010
[コラム] 涼宮ハルヒの変遷 『ハルヒ』受容の一七年史
2011
[コラム] ウェブ小説書籍化の歴史──「異世界転生」前史① 九〇年代~二〇〇〇年代前半
2012
[コラム] ウェブ小説書籍化の歴史──「異世界転生」前史② 二〇〇〇年代後半
2013
[コラム] ラノベの中学生離れ──中学生市場はなぜ重要なのか
2014
[コラム] 西尾維新〈物語〉シリーズ──新規に中高生読者を獲得し続けたモンスター作品
2015
[コラム] 中国ウェブ小説の衝撃
2016
[コラム] 韓国ウェブ小説の衝撃
2017
[コラム] 有料課金モデルを試みたLINEノベルはなぜ終わったか
2018
[コラム] やる夫スレ書籍化から見えるラノベとの差異
2019
[コラム] ボカロ小説の第二の波──ヨルシカ、YOASOBI、カンザキイオリ
2020
[コラム] YouTube発コンテンツのラノベ化の明暗──VTuber小説と「マンガ動画」小説
2021
あとがき

read more

ISBN-978-4-909483-86-7 TECHNO definitive 増補改造版
2021.02.25

今日もテクノを聴くんだぜ。
その歴史を体系的にとらえた厳選ディスクガイドのロングセラー

テクノ・ディスク・カタログの決定版が加筆・修正を施し、増ページにて復活!

表紙イラストは今回もアブカディム・ハックの描き下ろし

Contents

Preface

Space Age
Krautrock
Synth-Pop
Electro
Rave Culture
Detroit Techno
Hard Minimal / Dub Techno
Artificial Intelligence
Glitch / Drone
Electroclash
Dubstep / L.A.Beat
Juke / Bass Music

INDEX

read more

ISBN-978-4-909483-85-0 パンデミック2 COVID-19と失われた時
2021.02.25

緊急出版第二弾! 長引くコロナ禍がもたらす分断と陰謀論の時代を「最も危険な哲学者」が徹底分析!

大きな反響を呼んだ『パンデミック 世界を揺るがした新型コロナウイルス』の続編が早くも登場。

我々はみな、同じ舟に乗っているのではない――2020年春から秋にかけての世界情勢を見据え、長引くコロナ禍がもたらす貧困と格差、ブラック・ライヴズ・マターからアメリカ大統領選挙に至る分断と陰謀論の時代を精神分析理論と映画を中心とした該博なサブカルチャー知識を駆使して徹底的に分析する!

「この危機とどう闘うかを提案するときには、誰もが哲学者にならなければならない」(本文より)

目次

はじめに──哲学者が農作物の収穫について書く理由
第一章 分からないこと。分かりたくないこと。できること。
第二章 ウイルスワールドの五月一日
第三章 新型コロナ・地球温暖化・搾取──同じ闘い
第四章 銅像の破壊が十分に過激でない理由
第六章 ソーシャルディスタンス時代のセックス
第七章 豚と人間のすばらし(くもな)い新世界
第八章 “非接触型” 未来なんて、御免だ!
第九章 グレタとバーニーは、どこに?
第十章 今、現実世界で上映されているのはどんな映画か
第十一章 パラダイスの殺人
第十二章 今、売られている夢は……
第十三章 はい、赤い薬を……でも、どっちの?
第十四章 シンプルだが実行するには厄介な事ども
おわりに(する時間がない)──無知への意志
補遺 権力と外観と猥褻性に関する四つの省察
監修者解説 ジジェクのパンデミック論の進展(岡崎龍)

著者
スラヴォイ・ジジェク(Slavoj Žižek)
1949年スロヴェニア生まれ。哲学者。リュブリャナ大学社会科学研究所上級研究員、ロンドン大学バークベック人文学研究所インターナショナル・ディレクター。哲学や政治理論における新地平を切り拓き、文学や映画を縦横無尽に論じている。

監修・解説
岡崎龍
1987年バーモント州生。2016年一橋大学社会学研究科博士課程単位取得退学、2021年フンボルト大学ベルリン哲学科博士課程修了。現在一橋大学言語社会研究科非常勤講師。博士論文 Zur kritischen Funktion des absoluten Geistes in Hegels Phänomenologie des Geistes (Humboldt Universität zu Berlin, 2021)、共訳書にジュディス・バトラー『欲望の主体』(大河内泰樹ほか訳、堀之内出版、2019年)、マルクス・ガブリエル、スラヴォイ・ジジェク『神話・狂気・哄笑』(大河内泰樹、斎藤幸平監訳、堀之内出版、2015年)など。

翻訳
中林敦子
大阪大学文学部卒、カリフォルニア州立大学大学院 言語学MA。フリーランス翻訳者として、主に医療、製薬・医療機器の分野で、企業HPやパンフレット、学会資料などの実務翻訳。市役所の外国人相談員でもあり、市内に暮らす外国籍市民の生活上の問題解決にあたる。訳書にゼイナップ・トゥフェックチー『ツイッターと催涙ガス』、スラヴォイ・ジジェク『パンデミック』(Pヴァイン)。好きなものは、フィリピンのスイーツ「ブコ・サラダ」と、白鳳・天平の仏像と、ハリネズミと、民主主義。

read more

ISBN-978-4-909483-84-3 レコードは死なず
2021.02.01

アナログ盤はメディアではない、人生そのものである!

若き日パンクに心酔した僕は
いまでは妻子あり貯金無し、四〇代半ばのフリーランサー、
はたして自分の人生、これで良かったのか!?
僕の常軌を逸した究極のレコード探しがはじまった

嘘のような本当にあった話、
“『ハイフィデリティ』の実話版” と評されたベストセラー!!

序文:ジェフ・トゥイーデイ(ウィルコ)
装画:よしもとよしとも

四十五才の子持ち男の “僕” は、大手の雑誌で著名人とのインタビューなどもこなしているが、収入はまるっきり不安定。
毎月綱渡りしながら妻と交代で愛息の面倒をみる日々だ。
何を失くし、どうやってここまできたのかもすでによくわからなくなっている。
ところが取材相手のクエストラヴから、今まで買ったレコード盤は全部大事に持っていると聞かされて、いてもたってもたまらなくなった。
そんなもの、自分はとっくに売り払ってしまっていたからだ。
そしてカーラジオから流れ出した、その日二度目の「リヴィング・オン・ア・プレイヤー」が心のどこかに火をつけた。取り戻さなくちゃ。
何を? 何のために?
それすらも定かではないままに、僕のいわば “アナログ盤クエスト” が幕を開けた──。

●出てくるアーティストの一例
ハスカー・デュ、リプレイスメンツ、キッス、ニューヨーク・ドールズ、シュガーヒル・ギャング、ピクシーズ、ローリング・ストーンズ、ボン・ジョヴィ、ザ・キュアー、ジョイ・ディヴィジョン、ビリー・ジョエル、イギー・ポップ、ザ・スミス、デッド・ケネディーズ、ニルヴァーナ、ソニック・ユース、アニマル・コレクティヴにディアハンターまで、膨大なロック系

●著者について
エリック・スピッツネイゲル(Eric Spitznagel)
シカゴ在住。『エスクワイア』『ローリング・ストーン』『ニューヨーク・タイムス』『ビルボード』などに寄稿する売れっ子ライター。著書はすでに6冊あり、そのうちの1冊はドイツでも翻訳されているが、2016年に出版された本書がもっとも有名。

目次

本書の巻頭に置かれたこの文章が、そこまでまるっきりイカれている訳でもない、その説明とでもいったほうがよさそうな序文的何か(ジェフ・トゥイーデイ)

はじめに

One
Two
Three
Four
Five
Six
Seven
Eight
Nine
Ten
Eleven
Twelve

謝辞

read more

ISBN-978-4-909483-79-9 ele-king vol.26
2020.12.25

増ページ特別号!

オウテカ4万5千字インタヴュー
──ヒップホップ、海賊放送、そしてシュトックハウゼンからレイヴまでを語る
使用機材についてのコラムやディスクガイド付き

特集:エレクトロニック・リスニング・ミュージックへの招待
──1992年に提唱された概念を軸に、部屋で聴く電子音楽を再考する
「90年代サウンド」「追悼アンドリュー・ウェザオール」「ダブ・テクノ」「ヒプナゴジック・サウンド&エスケイピズム」「ジョン・ハッセル再評価」「モダン・クラシカル」の6つの切り口から必聴盤134枚を紹介、マイク・パラディナスのインタヴューも

2020年ベスト・アルバム30発表
総勢32組によるジャンル別2020年ベスト10&個人チャート
──この激動の1年、もっとも心に響く音楽は何だったのか?

目次

オウテカ──その果てしない音の世界を調査する

4万5千字インタヴュー (野田努)
part1/part2

[コラム]
オウテカの使用してきた機材を考察する (Numb)
作り手側から見たオウテカ (COM.A)
生成と創造性──オウテカとMax/MSP (松本昭彦)

[ディスクガイド]
オウテカ厳選30作 (河村祐介、久保正樹、COM.A、小林拓音、野田努、松村正人)

特集:エレクトロニック・リスニング・ミュージックへの招待

[コラム&チャート]
エレクトロニック・リスニング・ミュージック=家で楽しむ電子音楽の大衆化 (野田努)
多くのプロデューサーが「マッド・マイク病」にかかっていた──90年代テクノについて (三田格)
90年代ELM──わたしの好きな5枚 (河村祐介、KEN=GO→、小林拓音、佐藤大、杉田元一、髙橋勇人、野田努、三田格)

[ディスクガイド]
(河村祐介、小林拓音、野田努、三田格)
90年代エレクトロニック・リスニング・ミュージック
追悼アンドリュー・ウェザオール
ダブ・テクノ
ヒプナゴジック・サウンド&エスケイピズム
ジョン・ハッセル再評価
モダン・クラシカル

[インタヴュー]
マイク・パラディナス (野田努+小林拓音)

2020年ベスト・アルバム30
──selected by ele-king編集部

ベスト・リイシュー15選

ジャンル別2020年ベスト10

エレクトロニック・ダンス (髙橋勇人)
テクノ (佐藤吉春)
アンビエント (三田格)
ハウス (Midori Aoyama)
ジャズ (小川充)
USヒップホップ (大前至)
日本語ラップ (磯部涼)
インディ・ロック (木津毅)
アフロ・テクノ (三田格)

2020年わたしのお気に入りベスト10
──アーティスト/DJ/ライターほか総勢31組による2020年個人チャート

Midori Aoyama、天野龍太郎、磯部涼、荏開津広、大前至、小川充、小熊俊哉、海法進平、河村祐介、木津毅、クロネコ(さよならポニーテール)、坂本麻里子、篠田ミル(yahyel)、柴崎祐二、高島鈴、髙橋勇人、デンシノオト、tofubeats、德茂悠(Wool & The Pants)、ジェイムズ・ハッドフィールド(James Had¬field)、原摩利彦、ジャイルス・ピーターソン(Gilles Peterson)、二木信、細田成嗣、Mars89、イアン・F・マーティン(Ian F. Martin)、増村和彦、松村正人、三田格、yukinoise、米澤慎太朗

read more

ISBN-978-4-909483-78-2 断言2 あなたを変える本・世界を変える本──新教養主義書評集成 サイエンス・テクノロジー編
2020.12.23

好評の書評集第二弾!
「科学する心」があなたと世界を変えるかもしれない

本当に読者の役に立つ書評――良い本はしっかりと評価し、ダメな本はしっかりと批判する。そんな「まっとうな書評」が高く評価された山形浩生の書評集、第2弾は「サイエンス・テクノロジー」編。

「科学する心」の尊さ、テクノロジーの楽しさと未来に託す夢。そしてデマやあおりに惑わされない冷静な思考を解く、古びることのない、今の時代に必要な本の数々が紹介されています。その数およそ120冊!

 

目次

はじめに

第1章 サイエンス
科学と文明と好奇心――『鏡の中の物理学』
「わからなさ」を展示する博物館――The Museum of Lost Wonder
星に願いを:天文台に人々が託した想い――No One will Ever have the Same knowledge again
「別の宇宙」は本当に「ある」のか? 最先端物理理論の不思議――『隠れていた宇宙』
若き非主流物理学者の理論と青春――『光速より速い光』
物理学のたどりついた変な世界――『ワープする宇宙』
「ありえたかもしれない世界」にぼくは存在するか? 確率的世界観をめぐるあれこれ――『確率的発想法』
スモールワールド構造の不思議――『複雑な世界、単純な法則』
分野としてはおもしろそうなのに:特異な人脈の著者が書いた変な本――『人脈づくりの科学』
トンデモと真の科学のちがいとは――『トンデモ科学の見破りかた』
真の科学理論検討プロセス!――『怪しい科学の見抜きかた』
あらゆる勉強に通じるコツ――『ファインマン流物理がわかるコツ』
あれこれたとえ話を読むより、自分で導出して相対性理論を理解しよう!――『相対性理論の式を導いてみよう、そして、人に話そう』

第2章 科学と歴史
人々の格差は、しょせんすべては初期条件のせいなのかしら――Guns, Germs and Steel『銃・病原菌・鉄』
参考文献もちゃんと収録されるようになり、単行本よりずっとよくなった!――『銃・病原菌・鉄』
『銃・病原菌・鉄』のネタ本のひとつ『疫病と世界史』を山形浩生は実に刺戟的な本だと思う――『疫病と世界史』
マグル科学の魔術的起源と魔術界の衰退に関する一考察――『磁力と重力の発見』
魔術と近代物理学との接点とは――『磁力と重力の発見』
文化を創るのは下々のぼくたちだ――『十六世紀文化革命』
社会すべてが生み出した近代科学の夜明け――『世界の見方の転換』
コペルニクスが永遠に奪い去ったもの:地動説がもたらした人間の地位の変化を悼む――Uncentering the Earth: Copernicus And the Revolutions of the Heavenly Spheres
「星界の報告」新訳。神をも畏れぬ邪説を唱えたトンデモ本。発禁にすべき――『望遠鏡で見た星空の大発見』
イスラムの現状批判とともに、もっと広い科学と宗教や規範の関係を考えさせられる――『イスラームと科学』
アメリカとはまったく別の技術の系譜――『ロシア宇宙開発史:気球からヴォストークまで』
有機化学がイノベーションとハイテクの最前線だった時代――『アニリン―科学小説』

第3章 環境
脱・恫喝型エコロジストのすすめ:これぞ真の「地球白書」なり――The Skeptical Environmentalist『環境危機をあおってはいけない』
地球の人々にとってホントに重要な問題とは? 新たな社会的合意形成の試み――Global Crisis, Global Solutions
温暖化対策は排出削減以外にもあるし、そのほうがずっと効果も高い!――Smart Solutions to Climate Change: Comparing Costs and Benefits
環境対策は、完璧主義ではなくリスクを考えた現実性を!――『環境リスク学』
マスコミのあおりにだまされず、科学的な環境対応を!――『環境ホルモン』
温暖化議論に必要な透明性とは?――『地球温暖化スキャンダル』
壮大な地球環境制御の可能性――『気候工学入門』
真剣なエコロジストがたどりついた巨大科学への期待――『地球の論点:現実的な環境主義者のマニフェスト』
いろいろ事例は豊富ながら、結局なんなのかというのが弱くて総花的――『自然と権力――環境の世界史』
誇張してあおるだけの温暖化議論でよいのか?――『地球温暖化問題の探究』

第4章 震災復興・原発・エネルギー
震災復興の歩みから日本産業の将来像を見通す――『東日本大震災と地域産業復興 II』『地域を豊かにする働き方』
原発反対のために文明否定の必要はあるのか?――『福島の原発事故をめぐって』
正しく怖がるための放射線リテラシー――『やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識』
主張は非常にまっとうながら、哲学はどうなったの?――『放射能問題に立ち向かう哲学』
頭でしか感じられない怖さの恐怖――『廃墟チェルノブイリ』

第5章 建築
いろんな表現の向きと具体性のこと――『住宅巡礼』『日本のすまい―内と外』
真に自然の中に位置づく建築のあり方などについて――『時間の中の建築』
人間くさく有機的な廃墟の本――『廃墟探訪』
失われゆく現代建築の見直し――『昭和モダン建築巡礼 西日本編』
楽しい探訪記ながら明らかにしたかったものは何?――『今和次郎「日本の民家」再訪』
家の持つ合理性を見抜いた名著――『日本の民家』
「構想力」の具体的な中身を分析したおもしろい本――『群像としての丹下研究室』
長すぎるため、どうでもいい些事のてんこ盛りに堕し、徒労感が多い一冊――Le Corbusier: A Life
言説分析が明らかにしたのはむしろ分析者の勝手な思い込みだった――『未像の大国』
記憶術が生み出した建築による世界記述と創造――『叡智の建築家』

第6章 都市計画
街と地域の失われた総合性を求めて――『廃棄の文化誌』
都市に生きる人たちと、都市を読む人――『恋する惑星』&『檻獄都市』のこと――『檻獄都市』
土建政治家の構想力とは――『田中角栄と国土建設』
都市開発とぼくたちの未来像など――『最新東京・首都圏未来地図―超拡大版』
次世代に遺すインフラ再生問題――『朽ちるインフラ』
数十年にわたって継続する都市開発を養うには――『ヒルサイドテラスウェストの世界』
槇文彦も村上龍も、ハウステンボスの怪にはまだかなわない――『記憶の形象』
電気街からメイド喫茶へ:おたく的空間のあり方とは――『趣都の誕生』
古代中世の話で9割が終わる都市空間デザイン論というものの現代的意義は?――『都市空間のデザイン』
日本のバブル永続を想定した古い本。すでに理論は完全に破綻、今更翻訳する意義はあったのか?――『グローバルシティ』
うーん、いろいろやったのはわかるが、それで?――『モダン東京の歴史社会学』
その金科玉条の「オーセンチック」って何ですの?――『都市はなぜ魂を失ったか』
建築と都市が重なる奇妙な空間へ――『S,M,L,XL+: 現代都市をめぐるエッセイ』

第7章 医療・生命
肥満二段階仮説、あるいはデブの免疫療法に関する一考察――『免疫の意味論』
死体になったらどうなるの? 決定版:ぼくらの死体完全マニュアル本!――Death to Dust: What Happens to Dead Bodies?
死体関連のネタ満載。この分野のおもしろさを何とか知らせて認知度をあげようとする著者の熱意が結実――『死体入門』
医学生がジョークで撮った解剖記念写真集。医学と死体解剖のあり方を考えさせる、二度と作れないだろう傑作――Dissection: Photographs of a Rite of Passage in American Medicine 1880-1930
現実のドリトル先生にして現代外科医学の開祖――The Knife Man: The Extraordinary Life And Times Of John Hunter, Father Of Modern Surgery
おおお、エミリー・オスターきたーっっっっ!!――『お医者さんは教えてくれない 妊娠・出産の常識ウソ・ホント』

第8章 遺伝・進化
歪んだ標的にされた、遺伝とは無関係な知能偏重社会批判の書――『ベルカーブ:アメリカ生活における知能と階級構造』
人種とスポーツと差別について――Taboo: Why Black Athletes Dominate Sports and Why We Are Afraid to Talk About It
遺伝子分析とITが交差する新分野の魅力書――『実践バイオインフォマティクス』
きみは進化のために何ができるか? バカやブスの存在理由について――『喪失と獲得』
ラスコー展とニコラス・ハンフリー
進化論の楽しさと威力、そして宗教との共存――Evolution for Everyone: How Darwin’s Theory Can Change the Way We Think About Our Lives
生得能力と最適な社会制度について考えさせられる本――『心の仕組み』
人間での遺伝の役割をドグマから救う勇気の書――『人間の本性を考える』
初歩から最先端の成果までを実に平易に説明、日本の研究水準紹介としても有益。あとは値段さえ……――『自己変革するDNA』
日本人は昔からあれこれ混血を進めてきました、という本――『ハイブリッド日本』
日本人の起源を総合的に見直すと?――『日本人はどこから来たのか?』
すばらしい。創発批判本!――『生命起源論の科学哲学』
人間の遺伝子分布についての立派な百科事典。ネトウヨどもは本書についてのインチキなデマをやめるように――The History and Geography of Human Genes
人類進化と分布のとても優秀な一般向け解説書。インチキに使わずきちんと読もう!――The Great Human Diasporas: The History Of Diversity And Evolution
クローン生物の可能性と現実――『第二の創造:クローン羊ドリーと生命操作の時代』
ネアンデルタール人の精神世界にまで踏み込む――『ネアンデルタール人の正体』
すべての人工物の理論と進化について――『システムの科学』『進化と人間行動』

第9章 脳と心
異分野を浸食する脳科学の魅力がつまった一冊――『脳のなかの幽霊、ふたたび』
脳科学から倫理と道徳を考える――『脳のなかの倫理』
心や意識の問題でも、もはや哲学はジリ貧らしいことについて――『MiND』
Do Your Homework! 思いつきの仮説だけでは、脳も心もわからない――『脳とクオリア:なぜ脳に心が生まれるか』
意識とは何か? 「人間である」とは?――Conversations on Consciousness: What the Best Minds Think About the Brain, Free Will, And What It Means to Be Human
妄想全開:フロイトの過大評価をはっきりわからせてくれる見事な新訳――『新訳 夢判断』
インチキだと知って読むと、読むにたえないシロモノではある――『失われた私』
原資料をもとに、多重人格シビルのウソを徹底的に暴いた本。でも批判的ながら同情的でフェアな視点のため、非常に感動的で悲しい本になっている――Sybil Exposed: The Extraordinary Story Behind the Famous Multiple Personality Case
え、プラナリアの実験もちがうの?!!――『オオカミ少女はいなかった』
人を丸め込む手口解説します――悪用厳禁!――『影響力の武器』
意識の話はむずかしいわ――『ソウルダスト』
うーん、ヤル気の科学よりいいなあ――『WILLPOWER 意志力の科学』
文明を築いた「読書脳」――『プルーストとイカ』

第10章 IT
マイケル・レーマンの偉大……それと藤幡正樹――『FORBIDDEN FRUITS』
さよなら「ワイアード」――「ワイアード 日本版」
がんばれ!! 微かに軟らかい症候群――『マイクロソフト・シンドローム――コンピュータはこれでいいのか!?』
コンピュータはあなたの知性を反映する!――『あなたはコンピュータを理解していますか?』
プログラミングの傲慢なる美学と世界観――『ハッカーと画家――コンピュータ時代の創造者たち』
気分(だけ)はジャック・バウアー!――『世界の機密基地―Google Earthで偵察!』
意味を求める人間と、自走する情報のちょっと悲しい別れ――『インフォメーション―情報技術の人類史』
バーチャル世界だけで人類は発展できるのだろうか――『ポスト・ヒューマンの誕生』
自分でできる深層学習――『Excelでわかるディープラーニング超入門』

第11章 ものづくり・Maker・テクノロジー
技術的な感覚のおはなし――『root から/へのメッセージ』が教えてくれるもの
夢のロボットたち:「ロボコンマガジン」は楽しいぞ――「ロボコンマガジン」
狂気の自作プラネタリウムの教訓と可能性など。――『プラネタリウムを作りました。』 出来の悪い後輩たちの空き缶衛星物語と、草の根科学支援の方向性について――『上がれ! 空き缶衛星』
本気で夢を実現しようとする驚異狂喜の積算プロジェクト――『前田建設ファンタジー営業部』
施工見積から見えてくる空想と現実の接点――『前田建設ファンタジー営業部Part 3「機動戦士ガンダム」の巨大基地を作る!』
トンネルの先の光明――『重大事故の舞台裏』
ピタゴラ装置の教育効果――『ピタゴラ装置DVDブック1』
世界に広がる、ミステリーサークルの輪!――The Field Guide: The art, History and Philosphy of Crop Circle Making
自分で何でも作ってみよう! 農作物からITまで――『Made By Hand』
よい子は真似しないように……いやしたほうがいいかな?――『ゼロからトースターを作ってみた』
アンダーソンは嫌いだが、Makersビジネス重視の視点はおもしろく、実践も伴っていてえらい――『MAKERS―21世紀の産業革命が始まる』
ものづくりとしての科学的お料理解説書――『Cooking for Geeks: 料理の科学』
ジブリ『風立ちぬ』に感動したあなたに!――『名作・迷作エンジン図鑑』
新ジャンルに取り組むアマチュアたちの挑戦とその障害をまとめた、わくわくする本――『バイオパンク―DIY科学者たちのDNAハック!』
量産からバイオまですべてに貫徹するものづくり思想とは――『ハードウェアハッカー』

あとがき

著者
山形浩生(やまがた・ひろお)
1964年、東京生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学科およびマサチューセッツ工科大学大学院修士課程修了。
大手シンクタンクに勤務の頃から、幅広い分野で執筆、翻訳を行う。
著書に『新教養主義宣言』『たかがバロウズ本。』ほか。訳書にクルーグマン『クルーグマン教授の経済入門』、ピケティ『21世紀の資本』、スノーデン『スノーデン 独白:消せない記録』、ディック『ヴァリス』ほか。

read more