ジャンル: BLUESリリース情報
PLP-7638 Tramp
2023.09.20
Tweet
B.B.キングが「眠れる巨人」と敬愛したローウェル・フルスン。その代表作にしてブルース史に燦然と輝く大傑作となる1967年発表のケント第二作。表題曲は66年R&Bチャート5位の大ヒット。オーティス・レディング&カーラ・トーマスのカヴァー(67年)もヒットし、80年代以降、サンプリングの大ネタとなった“元祖ファンク・ブルース”だ。もともと、アルバム制作を目的とした66年「トランプ」セッションからの11曲+『ソウル』(66年)からの再収録となる、重厚なサウンドと計り知れない深みに満ちた歌声がえもいわれぬ叙情を創出する傑作スロー・ブルース「ブラック・ナイツ」の全12曲。表題曲はもちろん、クールに熱い「トゥ・ウェイ・ウィッシング」、塩辛い歌声がたまらない「ハスラーズ・ゲーム」等、ブラック・ミュージックの躍動グルーヴがブルースで大放出された絶対的名盤を、レアなモノラル盤(KLMP 5020)仕様でLP再発。
PLP-8051 Sings the Blues
2023.08.25
Tweet
戦後テキサス・カントリー・ブルースの巨人の一人、スモーキー・ホッグ。その全録音の3分の1以上を記録したモダン・レコードに1947年から51年にかけて録音された作品をまとめ、1961年にモダン系列のクラウンから発表されたアルバムをLP再発。自由奔放としか言いようがない歌がとにかく最高! かなりのアルコール中毒だったがゆえか、小節数もデタラメだったりするが、その投げ飛ばすような、べらんめえ的な歌がどうにも沁みるのだ。気風のいい乾いた音色のギターもじつに味わい深く、この野放図さ、破天荒さ、天衣無縫ぶりには、一度ハマったら抜けられない魅力がある。ヒットした「グッド・モーニング・リトル・スクール・ガール」(オリジナルはもちろんサニー・ボーイ一世)の別テイクをはじめ、気の向くまま、思いつくままに歌うホッグ節全開の12曲。レーベル・メイトでもあったブギの女王、ハダ・ブルックスのピアノも聞き物。クラウン名物の“美女ジャケット”仕様でどうぞ。
PLP-7997 Groaning The Blues
2023.08.09
Tweet
PCD-18904 フィール・ライク・ゴーイング・ホーム
2023.06.28
Tweet
永井“ホトケ”隆×沼澤尚×中條卓×KOTEZ=日本屈指のブルーズ・コンボ、ブルーズ・ザ・ブッチャー、4年ぶりとなる待望のニュー・アルバム!記念すべき通算第10作!
■永井“ホトケ”隆(g/vo)×沼澤尚(ds)×中條卓(b)×KOTEZ(hca/vo)から成る日本を代表するブルーズ・バンド、ブルーズ・ザ・ブッチャー。その、故ムッシュかまやつ、ジェームズ・ギャドソンとの共演盤、うつみようこ(元メスカリン・ドライヴ~ソウル・フラワー・ユニオン)をゲストに迎えた二作を含めて通算第10作となるニュー・アルバム。
■本作のテーマは、永井のブルーズの原点ともなるマディ・ウォーターズ。永井が最初に好きなったブルーズマンがマディ・ウォーターズ。ローリング・ストーンズをはじめ、世界中のミュージシャンに大きな影響を与えたシカゴ・バンド・ブルーズの生みの親。これまでもたびたびその楽曲を取り上げてきたブルーズ・ザ・ブッチャーだが、今回はそのマディのナンバーにがっぷり四つで取り組んだ。ほぼ全編マディ・ナンバーによる気概のニュー・アルバムが完成した。
■そして、マディのバンド・スタイルの完成に欠かせない存在だったブルーズ・ハーモニカの革新者リトル・ウォルター。比類なきテクニックと、彼によって一般的なものとなったアンプリファイド・ハープで後続に最も大きな影響を与えたと言っていい偉人。その名曲をKOTEZがカヴァー。
■沼澤尚と中條卓の超強力リズム隊が生み出す鉄壁グルーヴに、永井“ホトケ”隆のディープなブルーズ・シンギング&ギターと、KOTEZのパワフルなハーモニカ&ヴォーカルが乗るbtbのシグネチャー・サウンドは今回も健在! マディの重厚な楽曲からリトル・ウォルターのキャッチーなナンバーまで、すべてに新たな息吹をもたらしている。
■録音&ミックスは、2011年の『ヴードゥー・ミュージック』以来、7作目のタッグとなる内田直之(LITTLE TEMPO、OKI DUB AINU BAND等)が担当。btbのディープ・ブルーズ・グルーヴを知り尽くした内田による、ぶっとく生々しい極上の“鳴り”を体感してほしい。もちろん、今回も小細工は一切なしの完全一発録り!
■アートワークは前二作に引き続き、放蕩画家の異名を持つイラストレイター、久原大河が担当。インパクト絶大な画でbtbサウンドを彩る。
PLP-7954 No Soul, No Blues
2023.04.19
Tweet
現代最高のソウル・ブルースを創り出す!
いま最も高い評価を受けて活動するソウル・シンガー、スタン・モズリーによる、現在のソウル・ブルースに風穴を開ける、ロウ&タフきわまる無双の傑作!
ソウルのガッツなくしてブルースはあり得ない、のだ!
黒人社会の音楽興行界(チトリン・サーキット)で活躍する有力シンガーを探し出して、より広い視野で歌を提供し、自分のガッツで叫び歌い現わす機会を与え、現在の音楽界に蔓延するパターン化された、想像力のないソウル・ブルースの公式から抜け出す。これがアルバム企画コンセプトだ。
今回選ばれたシンガーは、現代南部ソウルの牙城マラコ・レコードでも活動したスタン・モズリー(1952年シカゴ生まれ)。もっとも信頼できるブルース・プロデューサーであるダイアルトーン・レコードのエディ・スタウトに託し、ここに現代最高の、希代のソウル・ブルース・アルバムが完成した。
早くもブルース&ソウル・レコーズ誌大絶賛!
12/25発売号でインタビュー記事を含め大きく取り上げられます!
米Living Bluesもこれは凄いと表紙決定!
カタチだけブルースだけど似て非なるモノ、毎度お決まりソウルの悲しいパターン、JB死すともファンクは死なズ、ってマジでっかア? そんな不満とやるせなさ漂うところへ、驚きの満額回答がこれだ! まさにソウル〈精の気〉なくしてブルースなし! いま世界に問うブルース&ソウルはテキサス発火、日本で爆上げ、さらに欧米どころか中印太平洋も呆然の超クール作だ。
──日暮泰文
現在最強のソウル・シンガーがその喉と解釈で独自のブルースを表わした、とにかく最高にカッコ良くて、深くてゴキゲンなソウル・ブルース・アルバムが完成し、アメリカ/ヨーロッパに先駆けてまずPヴァインが発表する。どうだ、たいしたものだろ。ホーン三管とハモンド・オルガンを含むバンドもスタンのヤル気をがっちり支え、これまでのシカゴ、セントルイスでの自身のキャリアの中で接してきた作品に加えて、本アルバムのためのオリジナルも4曲。これぞ湧き出る、歓び溢れるブラック・ミュージックのグルーヴだ。
──高地明