1960年代から世界の写真界をリードしてきた日本を代表する写真家・森山大道。今なお、世界中のアーティストに刺激を与えつづけているその森山をリスペクトするひとり、アヴァン・ポップの最前線で日本のオルタナティヴ・シーンをリードし続けてきた音楽家・山本精一。その山本が、森山の代表作の数々からインスピレーションを受けて構築した、架空のサウンドトラックとも言うべき未曾有の作品が誕生。街を歩きまわり、シャッターを切る、撮影時の森山大道の脳内に侵入し、その感覚を拡張し、音楽に昇華させることに成功した奇跡の作品。

森山大道の写真を複数使用したアートワークのインパクトもさることながら、山本精一が渾身の力を込めて制作した音楽がすばらしい。山本関連のユニットでもっとも幅広く雑多な音楽性で高い評価を受ける想い出波止場をタイトルに冠した楽曲がクロージング・ナンバーになっていることが象徴的だが、トランスから歌もの、即興、サウンドトラックまで、多岐にわたる山本の音楽活動のすべてを網羅したかのような、静謐な美しさからノイズまで横断した、プログレッシヴきわまりない他に類を見ない作品に仕上がっている。

《リリース情報》

アーティスト：山本精一
タイトル：流離 access memory of 森山大道
フォーマット：CD
商品番号：PCD-18924R
価格：定価：¥3,300（税抜¥3,000）
発売日：2026年1月21日（水）
紙ジャケット仕様

収録曲
流離
Snappy
アイデンティティーのコラージュ
時化
ハレーション
真空夜
網膜ワルツ
ファンファーレ Vol. 2
モンゴロイドの夢
想い出波止場

Photography of 森山大道 © Daido Moriyama Photo Foundation courtesy of AKIO NAGASAWA Gallery