NEWS

世界の終わりとは何か? 表紙・巻頭『デデデデ』、浅野いにおインタヴューほか/藤田直哉+ele-king編集部(監修)『別冊ele-king 日本の大衆文化はなぜ「終末」を描くのか──漫画、アニメ、音楽に観る「世界の終わり」』本日10月30日発売
2024.10.30 INFORMATIONRELEASE


世界の終わりとは何か?

表紙・巻頭『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』
浅野いにお(原作)インタヴュー

宇川直宏 宮台真司 小川公代
world’s end girlfriend sasakure.UK

藤田直哉 野田努 飯田一史 北出栞 後藤護 福田安佐子 冬木糸一 藤井義允 伊藤潤一郎 小林拓音 松島広人 しま Flat

古くは『デビルマン』から『風の谷のナウシカ』、『AKIRA』、『新世紀エヴァンゲリオン』を経て、『進撃の巨人』、『君の名は。』、そして『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』まで、あるいはボーカロイドの奏でる「世界の終わり」的風景まで――なぜ日本のポップ・カルチャーはかくも「終末」を描いてきたのか。大衆文化の側から「世界の終わり」を、ひいては日本文化を考察する。

表紙ヴィジュアル
©浅野いにお/小学館
©浅野いにお/小学館/DeDeDeDe Committee

[商品情報]
書名:別冊ele-king 日本の大衆文化はなぜ「終末」を描くのか――漫画、アニメ、音楽に観る「世界の終わり」
監修:藤田直哉+ele-king編集部
発行:株式会社Pヴァイン
発売:日販アイ・ピー・エス株式会社
発売日:2024/10/30
判型:菊判
ページ数:192頁
定価:本体1,700円+税
ISBN:978-4-910511-83-2
公式HP:https://www.ele-king.net/books/011531/

[目次]
終末論的文化はいま世界を駆け巡る 野田努

◆『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』

浅野いにおインタヴュー――世界が終わらなかった後で
くそヤバい地球で、僕らは未来の夢を見ることができるか?――『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』論 藤井義允
我々の勝利――浅野いにお作品における「世界の終わり」 藤田直哉

◆なぜ日本のポップ・カルチャーはかくも「終末」を描いてきたのか

[インタヴュー]
宇川直宏――次の地球の番人、ナメクジのために
宮台真司――世界が終わろうとも、周りの人を幸せにすることで、幸せになれ
小川公代――ケアと対話で「終末」を乗り越える
world’s end girlfriend――「世界の終わり」も自己も個も越えた「新たな世界」を提示すること
sasakure.UK――人類が消えてもボーカロイドは歌い続ける

[エッセイ・論考・コラム]
戦後日本の特撮・アニメにおける、「世界の終わり」の変容 藤田直哉
セカイ系の時代精神 飯田一史
「世界の終わり」にあなたは泣けますか?――楳図かずお『14歳』とおさなごころ(ロックンロール) 後藤護
終末SF小説概観――核戦争から感染症、気候変動、隕石衝突、人口減少、AIまで 冬木糸一
ポップ・カルチャーとしての「終末ソング」、その常態化 野田努
パンデミックの回想――「来そうで来なかった終末」のなかで育まれた音楽 松島広人
「世界の終わり」をテーマにしたボカロ曲 しま
〈ポスト・セカイ系〉における「世界の終わり」 北出栞
2分前と2分後のあいだ――アポカリプスにおける「人間らしさ」について 福田安佐子
人類最後の世代の苦しみ――田村由美『7SEEDS』から 伊藤潤一郎
『花物語』から想像する、世界の終わりと資本主義の終わり 小林拓音

[共同監修者プロフィール]
藤田直哉(ふじた・なおや)
批評家。日本映画大学准教授。1983年札幌生まれ。著書に『虚構内存在』『攻殻機動隊論』『新海誠論』『シン・エヴァンゲリオン論』『新世紀ゾンビ論』『シン・ゴジラ論』『ゲームが教える世界の論点』『現代ネット政治=文化論』『娯楽としての炎上』、編著『東日本大震災後文学論』『3・11の未来』など。