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恋愛映画は何を描いてきたのか?――恋愛/映画の苦手な二人が古典時代の名作から最新の話題作までを語り合う。佐々木敦・児玉美月『反=恋愛映画論 『花束みたいな恋をした』からホン・サンスまで』本日発売!
2022.08.31 INFORMATIONRELEASE


株式会社Pヴァイン/ele-king booksより、佐々木敦・児玉美月(著)『反=恋愛映画論 『花束みたいな恋をした』からホン・サンスまで』を刊行します。

これまで無数に制作されてきた恋愛映画。そこには多様化してきた恋愛という営みの在り方が常に反映されています。映画、音楽、文学、美術、演劇などジャンルを超えて執筆を続けてきたベテランの批評家の佐々木敦さん、LGBTQ映画を中心とした批評で注目を集める気鋭の映画執筆家である児玉美月さん、それぞれに「恋愛映画」に距離を感じている2人が、新旧の名作・話題作を縦横に語り合った、「一風変わった恋愛映画論」です。

目次より
第一章 リアリティと作為性――二〇一〇年代の日本映画
 花束みたいな恋をした/寝ても覚めても/愛がなんだ 他
第二章 多様化する恋愛像――二〇一〇年代の外国映画
 はちどり/テイク・ディス・ワルツ/ロブスター/お嬢さん 他
第三章 恋愛映画の巨匠?――ホン・サンス
 逃げた女/それから/川沿いのホテル/カンウォンドのチカラ 他
第四章 クリシェとそれを超えるもの――キラキラ青春映画
 君の膵臓をたべたい/殺さない彼と死なない彼女/私がモテてどうすんだ 他
第五章 肉体と精神/リアルとフィクション――ドロドロ性愛映画
 愛のコリーダ/火口のふたり/愛の渦/ニンフォマニアック/倦怠 他
第六章 「恋愛/映画」に惹かれるもの――オールタイム・ベスト恋愛映画・日本編
 あなたがすきです、だいすきです/unloved/ともしび/渚のシンドバット 他
第七章 「恋愛/映画」に惹かれるもの――オールタイム・ベスト恋愛映画・海外編
 カルメンという名の女/?嶺街少年殺人事件/ポンヌフの恋人/燃ゆる女の肖像 他
第八章 恋愛映画の現在――二〇二二年公開の新作
 アネット/チェリまほ THE MOVIE/TITANE チタン/リコリス・ピザ 他

著者プロフィール
佐々木敦
1964年名古屋市生まれ。HEADZ主宰。文学ムック「ことばと」編集長。映画美学校言語表現コースことばの学校主任講師。芸術文化の複数の分野で活動。執筆した論考、著書とも多数。著書に『「批評」とは何か? 批評家養成ギブス』『小説家の饒舌』(メディア総合研究所)『「4分33秒」論』『小さな演劇の大きさについて』(Pヴァイン)『映画的最前線 1988-1993』(水声社)『ゴダール・レッスン あるいは最後から2番目の映画』(フィルムアート社)『ゴダール原論――映画・世界・ソニマージュ』(新潮社)『批評王』(工作舎)『この映画を視ているのは誰か?』(作品社)『半睡』(書肆侃侃房)がある。

児玉美月
映画執筆家。共著に『「百合映画」完全ガイド』(星海社新書、2020年)、分担執筆に『韓国女性映画 わたしたちの物語』(河出書房新社、2022年)『アニエス・ヴァルダ??愛と記憶のシネアスト (ドキュメンタリー叢書)』(neoneo編集室、2021年)『ジョージ・A・ロメロの世界──映画史を変えたゾンビという発明』(ele-king books、2021年)『岩井俊二 『Love Letter』から『ラストレター』、そして『チィファの手紙』へ』(河出書房新社、2020年)『フィルムメーカーズ21 ジャン=リュック・ゴダール』(宮帯出版社、2020年)、ほか『キネマ旬報』『映画芸術』『ユリイカ』『文學界』などに寄稿。

反=恋愛映画論 『花束みたいな恋をした』からホン・サンスまで
佐々木敦・児玉美月(著)
8/31発売
四六判 272ページ
ISBN:978-4-910511-22-1
定価:本体2,400円+税
https://ele-king-books.lnk.to/z3fLE4ZV