NEWS
KILLah BEENの必然の3rdアルバム「音儀」が本日10月28日にリリース。
2020.10.28
RELEASE
20年以上に渡り言葉を磨いてきた孤高のMC、KILLah BEEN。2013年に1stアルバム「公開」のリリースではアンダーグラウンドの現場のHARD CORE HIP HOPで聴くものの心を鋭利に掴んだ。2015年リリースの2ndアルバム「夜襲」では、より豊かな表情を感じさせてくれた。伝説のグループと言われているWAQWADOMの1stアルバムのデラックス盤での再発ののちに、ついにKILLah BEENが3rdアルバム「音儀」をHIP HOPというアートを追求し続ける同志と共に2020年10月28日本日にリリースする。暗闇の中に確実に輝く光が音として耳元深くに届く。HIP HOPという文化の鋭利さと大きさに是非とも触れてほしい。
KILLah BEEN “CRISP prod. ALLED”
KILLah BEEN “音儀”
https://lnk.to/Ongi
発売日: 2020年10月28日
レーベル名: APOLLO-REC PRODUCTIONS
品番: APLR-010
価格: ¥2.800 + 税
1.ALIVE prod. D.I.K cuts. DJ BEHARD
2.PROOF prod. DJ琥珀 & LORD 8ERZ
3.蜘蛛斬り feat. BUZZ & KILLA EAT prod. BELL FLIP
4.LCG48 prod. JUCO
5.CRISP prod. alled cuts. DJ TRIPPiN’
6.ANSWERS prod. D.I.K
7.SHADOW prod. BUGSEED
8.BUM ( INTERLUDE ) prod. FZA
9.SIGN prod. FLASH PISTON
10.DADAH feat. COBA5000 prod. 7SEEDS
11.DAGGAH prod. RUFF cuts. RUFF
12.LEAKIN’ prod. DOPEY cuts. DOPEY
<REVIEW >
KILLah BEENの三作品目がいよいよ世に出る。五年ぶりの作品と聞いて色々思いが溢れてきた。十数年前、Nasは落ちぶれたシーンを憂いて「ヒップホップは死んだ」と言い放った。彼は「どれも同じに聴こえる/皆商業主義に走ってる」と言った。背景には右へ倣えで流行りのサウンドを模倣する状況があった。さて、日本のヒップホップはどうか。私から見ればいまの日本にも同じ言葉が当て嵌まるように思えて仕方がない。似通ったサウンド一辺倒の日本のヒップホップはいま正に瀕死状態にあると言っていい。言葉尻を捕らえる競技ばかりに注目が注がれ、転売屋の如くカルチャーには愛情が注がれない。その証拠に「音」と「言葉」と「背景」の三拍子揃った総合芸術は殆ど姿を消してしまった。そこに目を覚ませと言わんばかりのカウンターパンチを食らわすのが、アングラ番長ことKILLah BEENであり、アルバム『音儀』である。音を聴けば彼がビート選びにおいて並外れたこだわりを持つことが分かる。おそらくそれは彼が心底音楽を愛して止まないDiggerであることに起因する。ただし勘違いしないで欲しい。KILLah BEENの創意に富む音楽は懐古主義者たちが集う為にあるのではない。現状を打破し、新たな未来で再会する為である。どこまでも先へ突き進んで行けるようなサウンドを堪能しながらリリックを追って行くと、見ている景色が変わる。思いが結集し、目頭が熱くなる※。KILLah BEENの作品にはそういう力がある。
※KILLah BEEN自身が十年以上ぶりにビートを作成したという、#08のInterludeを是非聴いてみてください。
– SIRCORE
3RDアルバム「音儀」はKILLah BEEN個としてのパーソナルな世界観と強固な意思を最も感じさせる作品だと思う。
鉄壁のサウンドプロダクションと研ぎ澄まされたRAPスキルによる言葉の連射。
HIPHOPの核となる、芯を捉えて離さない音楽の姿がここにはある。
KILLah BEENのあらゆる音楽に対する造詣の深さとバランスセンスで、本質を射抜く高濃度の音楽としても提示された作品である。
究極のHIPHOPであり、MUSIC。
KILLah BEENという音楽を通過儀礼することが皆さんにとっての「音儀」となることを切に願います。
– 浜崎(TRASMUNDO)