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KNZZのNEW MV「GUN TRAP」が公開
2016.09.28
VIDEO
KNZZがファーストアルバム「Z」より「GUN TRAP」のMVを公開。下記のREVIEWにあるようにアルバムの中でも重要なこの曲のMVはストーリー仕立てに作られた印象深い作品に仕上がっている。
KNZZ – GUNTRAP (18PRODUCTION INC.)
HIP HOPには歴史がある。歴史が重要だと人は言う。
最近のLil YachtyとAnderson. Paakの論争は記憶に新しい。
体系的な歴史はもちろん重要だと思う。それこそKNZZはNYのHIP HOPの歴史に敬意を持っている。東京のHIP HOPの歴史の中にいて、そこに敬意を払い、KNZZというラッパーしか立てない場所でHIP HOPを作っている。それは、音源として世に出して来た曲を聴けば分かる事だろう。土地や時間を超えて普遍的に存在しているHIP HOPを作り出している。
パーソナルな歴史はまた違うものだ。最初にニューヨークで友達の車に乗ってWU TANG CLANを聴いて、運転しながら友達が全員のバースもフックも歌ってた時は驚いたものだけれど。それはさっき言った普遍的な話の例。NEW JERSEYでレンガの街を観ながらドライブして「WELECOME TO BRICK CITY, THE CITY OF REDMAN」って言われながらREDMAN聴いて、痺れたっていうのも普遍的な話の例。最高の話。でもAesop Rockのアルバムを聴きながら全部歌ってる友達の車でBRONXの奥の方まで行って、「HIP HOPは家の隣のあんちゃんが教えてくれて、CDRで二枚アルバム出してるんだけど、それがベストだよ。売ってないけど。」っていうのは凄くパーソナルな話。音楽を作っている人間そのものの歴史。ラッパーの個人的な歴史。リリックを聴けばそこに出て来る登場人物 x耳慣れない名前という曲は多かったりする。
そして、その登場人物を後に知る事も少なく無い。
「MIRAが死んでから気付きゃ10年。DON Gはその半分の求刑」
そんなバースから始まるこの「GUN TRAP」はファーストアルバム「Z」の中で最もパーソナルな事をラップした曲だ。あとの事はこの映像とリリックが何よりも語ってくれる。