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超強力なDVD/CD 2枚組ミックス『AZIAN MIX !! THA DVD !!』をついにリリースしたFILLMOREのロング・インタビューを公開!
2013.04.04
MEDIA INFO
ジャパニーズ・ウェッサイのホット・チューンをたっぷり収録したDVD + CD2枚組ミックス『AZIAN MIX !! THA DVD !!』をリリースしたシーンのトップDJ/プロデューサー、FILLMOREのロング・インタビューを公開!
今回の作品へ至るまでの道のり、そして作品へ込められた思いなどを熱く語ってくれています!
◆FILLMORE インタビュー
Interview: 吉橋和宏
■ では、まずは改めてWESTAHOLIC RECORDSというレーベルを立ち上げた理由から訊かせてください。
F: もともと、WESTAHOLIC RECORDSは、横浜の老舗ブランドであるINDOORの中で運営されていたヒップホップレーベルになります。今から二年前、オリジナルブランド「☆☆☆ IN A BED!!」を立ち上げた頃、所属レーベルが決まらず、無所属で路頭に迷ってる自分に手を差し伸べてくれたのが、INDOOR、 CLASS、 WESTAHOLIC RECORDS を運営している箱崎オーナーで、自分に華向けとしてチャンスをくれ、リリースさせてもらった作品が、DJ 2highくんとのコラボレーション作品「JUST FIRE」になります。その時、レーベルの運営の仕方、INDOOR、 CLASSスタッフみんなが一丸となっている姿に憧れ、自分もその中に入って活躍したいって思いました。自分がここに入れば、1番を穫れるって。そんな中、WESTAHOLIC RECORDSに携わって一年が経ち、箱崎オーナーが自分に「WESTAHOLIC RECORDSを一緒にやってみない」って声をかけてもらい、昨年、会社として立ち上げ晴れてWESTAHOLICのアーティスト兼CEOとなる事ができました。
■ どんなレーベルを目指していますか?また、レーベルとしての強みはどんなところにあると思いますか?フィル君の考えを訊かせてください。
F: レーベルとして目指しているところでもあり目標となっているのが、1番を穫ること。周りを見渡せば強豪と言われているレーベルが数多く存在しています。ならば1番を狙う価値と意味があると考えています。WESTAHOLIC RECORDSは始まってわずか1年。数多くの強豪レーベルからたくさんのことを学び、シーンの先頭に立てるよう一歩一歩成長していき、応援し支えてくれるみんなに最高の音楽、HIPHOPを伝えていきたいです。レーベルの強みは、所属しているアーティストに恵まれたことと、応援し支えてくれるみんなが居てくれるところ。そこがあってくれるから挑戦もできる。応援してくれるみんなに良い景色を見てもらいたいです。そのためにも1番を狙いWESTAHOLICを応援してきて良かったって思ってもらいたいです。それと、WESTAHOLIC RECORDSでやっていきたいと言ってくれるアーティストに、箱崎オーナーが自分にしてくれたように、良い方向へ向かうよう華向けをしてあげることと、自分の経験を生かして育成を精力的にしていきたいです。
■ そんなレーベルの、レーベル・サンプラー的な役割も兼ねたフィル君のプロデュース・アルバム『WESTAHOLIC RECORDS Vol.1』を昨年7月にリリースされていますが、この手応えはいかがでしたか?
F: 正直ビックリしています。自分達が目標としてた枚数の2倍… いまだにバックオーダーが止まらない状況… 販売店ではロングセラーとして扱ってくれて…と、感謝ですね。参加アーティストのみんな、リリースさせてくれたP-VINE、力添えしてくれるINDOOR、CLASS、手に取って聴いてくれたみんなに感謝です。この場を借りてありがとうございます。お陰様で、『WESTAHOLIC RECORDS VOL.2』が5月もしくは6月にリリースできる運びとなりました。自分のプロデュースした作品とはいえ、みんなに導いてもらえてることを忘れず、また成果をだしていきたです。次のVOL.2ではES-PLANTもプロデュースに携わるので、内容がさらにヤバくなるので楽しみにしていてもらいたいです。
■ DVDとCDのセットということで、リスナーの楽しみ方も通常のミックス作品とは少しだけ異なるのかな、と思いました。どういった楽しみ方をしてもらおうと制作されましたか?
F: MIXXX CDでは、全74分で仕上げてありますが、MIXXX DVDの方はDVDの特性を生かして、全部で約100分、1時間40分の長編となっているところに注目してもらいたいです。MIXXX STYLEも含めてね。で、映像(MV、PV)に含まれたアーティストのスタイルやファッションは楽しみの一つと感じています。あと、希望として映像が流れるSHOPなどで数あるDVDの中から『AZIAN MIXXX!!』を選んでもらえたら嬉しいです。
■ これまでにも、フィル君は数多くのミックス作品をリリースされてきていますが、今回の作品をそれらと差別化するために特に意識されたことはどんなことですか?
F: 今回の『AZIAN MIXXX!!』では、AZIANシリーズ特有のメッセージ性の強い曲をセレクトし、それらの曲が一曲一曲が引き立つよう、参加アーティストの特徴を海外のラジオHOT97やPOWER106などでお馴染みのナレーターが紹介して次々に曲が流れていくという、贅沢な制作方法で創っていきました。今の自分にしかできないスタイルでもあるので、聴いてくれた方に安心感と、期待感、ワクワク感を与えられる自信があります。どうして、『KING OF MIXXX!!』と称されたか、理由はこの中にあるので、本物を感じてもらいたいです。
■ 選曲はどのような基準・手順で進められたのでしょうか?選曲面でのこだわりと合わせて、教えていただければ嬉しいです!
F: ここは毎度の自分が最高に好きな曲。これがなければMIXXX!!の作業をする時に最高の愛情を注げないし、聴いてくれた人に伝わってしまう。心から広めたい曲や、RESPECTするアーティストだけをこだわって入れさせてもらいました。そして、聴いてくれた方が、[さすがAZIAN MIXXX!!」ってなってもらえることが重要なポイントになります。
■ DVDとCDの内容は(収録時間の違いによる最後のボーナストラック以外)リンクしているのだと推測しますが、実際の作業はどのように行ったのですか?
F: DVD MIXXX!!は、自分のイメージを形にしてくれるサイエンスワークスにお願いをしました。サイエンスワークスは、自分のMIXXX STYLEを愛してくれてるので、細かいところまでこだわってくれます。もちろん、立ち会って自分の出したいカラーやイメージを形にしてもらっているところも多々ありますが、サイエンスワークスが創ってくれた映像に感動もしています。『AZIAN MIXXX!! THA DVD!!』はサイエンスワークスと二人三脚でこの先もやっていきます。Vol.2も乞うご期待!!
■ これまでの質問でお聞きした部分以外に、今回のミックス作品で特にこだわった点、面白い仕掛けなどあれば教えてください。
F: ジャケット(カバー)とケース。CD、DVD(音源、映像)だけでなく、デザインやケースの使用にも力を注ぎました。DJなので本来、音源の制作だけを集中した方が良い??と考えている方も多く居ると思うのですが、僕の場合、そこも含めて一つの作品と考えています。ジャケット・デザインの制作も立ち会わさせて頂いて、デザイナーであるEMG GRAPHIXXX!!と一緒に「こうしたい、ああしたい」、「こっちの方が良いかな??いやこっちだ!!」、「うわーこれキター!!マジ、ヤバい!!」なんて言いながら創っています。使用であるケースも、いくつもある中から、実際に触りながら見させてもらって、自分が最高に気に入るもの、手に取ってもらえた人が喜んでもらえるものを選ばさせて頂きました。こうして、自分の個性をすみまでこだわって表現して、成果をだせた時はまさに感動です。とても価値のあるものとなります。
■ 今回もやはり、BPMは一切変えずに……?(笑)
F: 知ってくれてますね~(笑)。そうです。BPM(曲の速度)は一切変えないというこだわりを貫いています。
■ 資料にもあるように今回の作品は「DVD+CDの2枚組ミックス・シリーズ」ということですが、次回作以降、どんな展開・進化をしていきたいと思っていますか?
F: まずは、CDよりも収録時間の長いDVDの特性をいかし、基本片面133分収録できることを考えて、120分、2時間の超大作に挑戦したいです。これは、次回作で挑戦したいことなのですが、更に先を言うと、DVD MIXXX!!のなかに、DJ講座やスクラッチ講座、レッスン的なことだったり、考えていると色々なアイディアが産まれてきます。DVD MIXXX!!をベースとしてプラス『何か』を同時に追求してより一層『AZIAN MIXXX!!』を高めていきたいです。
■ 何か最後にファンの方へメッセージがあれば、お願いします。
F: 最後まで読んでくださったみなさんありがとうございます。先日(2月23日)でDJを始めて16年が経ちました。この日は、ずっと欲しかったターンテーブルを友達から売ってもらった日になります。ブースもなく、畳の上で正座しながらこれで『プロになるんだ!!』『絶対に一番になる!!』って決意して始めた日でもあります。当時17才。「世界で一番カッコイイDJ」になれた日です。ですが、何にもできなかったです。「どうしたらいいんだろう??」、「自分にできるかな??」なんて不安もたくさんありました。そんな自分が今ではこうしてインタビューを受け作品をリリースしたりと…何にもできなかったのに…
まだまだたいしたことは言えませんが、物事の始まり、スタートはみんな一緒。振り返る気なんてさらさらないけど、ここまで来るのに特別大きなことをしてきたわけでもない。ただひたすら『ちょっと』小さなことを続けてきただけ。挫折??あったあった、誰もいないところでの『DJ PLAY』だったり、あ、そうだそうだ、CLUB PLAY前にダンサーがショウケースで使うMIXXX!!の制作を頼まれて、マスタリングしてもらってる最中に車上荒らし…CDJ2台とCLUB PLAYする音源全部を失った時。「もうできないかも…」なんて思った時もありました。辛かったな…でもCLUB PLAYはしてきたんだよね。友達からCD借りて。こんなこともありつつ16年間続けてきました。
今では、応援し支えてくれるみんなが居てくれます。かけがいの無い存在。財産。そんなみんなに本物の作品を届けていきたいです。自分の作品は特別ヤバいからね。そして、この先も、たくさんのことを吸収してもっと成長していきたいです。感動を与えられるように。