THE SLITS(スリッツ）のヴォーカリスト、Ari Up(アリ・アップ）が10月20日に病気のため亡くなりました。享年48歳。アリの義父であるセックス・ピストルズのジョン・ライドンが自身のサイトを通じて発表しました。

1962年にドイツで生まれたアリ・アップは76年にイギリスでスリッツを結成。ザ・クラッシュのサポート・アクトをつとめ、79年にデニス・ボーヴェルをプロデューサ―に迎えた1stアルバム『Cut』をリリースし、パンクとダブを混合した特異なサウンドと、上半身裸のジャケット写真がシーンに大きな衝撃を与えた。
その後、ザ・ポップ・グループとのスプリット・シングルを経て、81年に2ndアルバム『Return Of The Giant Slits』をリリース後に解散を迎えるが、アリはその後もニュー・エイジ・ステッパーズやソロとしても音楽活動を継続してきた。
幻のガールズ・バンドとなっていたスリッツだが、06年に電撃の再結成を継げ、昨年10月に約28年ぶりとなるニューアルバム『Trapped Animal』を発表。

パンク・ロック・ムーヴメントに女性が進出するきっかけをもたらした偉大なレジェンド、アリ・アップの功績に、最大限の敬意と感謝を捧げると共に、謹んでご冥福をお祈り致します。

Rest In Peace Ariane Forster

【THE SLITS  – Lazy Slam】
http://www.youtube.com/watch?v=owoOVZVBbQ4&feature=player_embedded#!

【所属レーベルNarnack Recordsによる公式発表】
http://narnackrecords.com/beta/