リリース情報
衝撃の復活アルバム『センド』から5年。ポスト・パンク・レジェンド、ワイアーの新たな到達点を示す、その30年を超えるキャリアの中でも屈指の傑作がここに誕生! USポスト・ハードコアの重鎮、ヘルメットのペイジ・ハミルトンも参加!!
コリン・ニューマンの冷たいヴォーカルとノイズギター、グレアム・ルイスのずしりと重いベース、淡々と精確にリズムを刻むロバート・グレイのドラム、さらにはエレクトロニクス音が緻密に重ね合わされ、メロディアスでポップでありながら、アンビエントで曖昧模糊とした部分も併せ持った魅力的なサウンドを生み出している。
途轍もなくアグレッシヴで尖鋭的なサウンドで圧倒した『センド』以上に、その時々の類型的なパンクやロックからすり抜け、分かりやすいカテゴライズを拒絶しながら自在に変化してきた、いい意味で掴みどころのないワイアーらしさが全開になっているアルバム。「ロックでなければ何でもいい!」という名言の原点がここに再び見て取れる。
2004年の来日公演では、ベテランのイメージからは程遠い、驚異的に若々しく強靭なパフォーマンスを見せてくれたが、その後間もなくしてギターのブルース・ギルバートが脱退。ライヴでは、TOO PURE のバンドLAIKA の主要メンバーで、 PJハーヴェイのバックでギターを弾いていたこともあるマーガレット・フィードラーがサポートメンバーとして参加しており、先日ニューヨークで数千人を集めて行われたフリーライヴでのパフォーマンスも絶賛を浴びている。
ポスト・パンク期の不朽の名盤として不動の評価を得ている最初の3枚のアルバム(『ピンク・フラッグ』『チェアーズ・ミッシング』『154』)は、2006年にEMIジャパンより、紙ジャケリマスターの形でリイシューされている。
前作『センド』のリリース(2003年5月)から5年の間に、ワイアーは意見を述べ、再考し、収縮し、休眠し、回復し、拡張し、その全てを通じて古い皮膚を脱ぎ捨てて新しい皮膚を育てた。ワイアーは前と同じではないが、そもそもワイアーが前と同じだったことなどない・・・
『オブジェクト 47』(ワイアーのディスコグラフィの中で47番目の作品)は、しかし、ワイアーの11番目のスタジオ・アルバムにすぎない。それは、2006年に始まる一連の仕事――すでに高評価を得ているEP『Read And Burn 03』もここから出てきた――が生んだ2番目の産物であり、2008年現在のワイアーの確信に満ちたステートメントとして成り立っている。いつものとおり前を見据えて! ワイアーならではのアヴァンギャルドな思考と古典的なポップのタイム感との特異なミックスを保ちながらも、このアルバムは、正真正銘のワイアー・サウンドでありつつ最新のサウンドにもなりうる(バンドが呼ぶところの)「tunes with zoom」というユニークな公式を示している。
- DISC 1
- 1. One Of Us
- 2. Circumspect
- 3. Mekon Headman
- 4. Perspex Icon
- 5. Four Long Years
- 6. Hard Currency
- 7. Patient Flees
- 8. Are You Ready?
- 9. All Fours