リリース情報
アシッド・ジャズ黎明期からUK ソウルを牽引し続けた“ザ・マン”オマー、実に7年ぶりの復活ののろし!
前作『シング(イフ・ユー・ウォント・イット)』(’06)でフィーチュアしたエステルはジョン・レジェンドが自身のレーベルに招き入れ米英でブレイク、さらに新世代のエミリー・サンデーは、デビュー作が昨年の英国最大セールス・アルバム認定(アデル『21』よりも!)、アリシア・キーズ最新作のコンポーズで米進出の足がかり…と、英ソウル界がこの数年で大きく様変わりするなか、90 年代初頭からシーンを支え続け、今なおリリースを続ける数少ない存在となったオマーの7 年ぶり新作!
■ 不遇を乗り越えて
『シング』は米メジャー・アーバン・アーティスト、とりわけ巨匠スティーヴィー・ワンダーも参加。当時欧米元の決まっていなかった彼にとって大きな賭けとなったが、本国リリース元がアルバム発売直後に業績不振によるクローズという憂き目に。しかし、地道にリ・リリース元を探し、’10 年にベースミュージックつながりでゼッド・バイアスがフックアップ、翌年[Tru Thoughts] から再リリース、ようやくプレスに彼の名前が出てくることに。
■ いまの等身大のオマーがここに!しかしトピックも忘れません。
今年2 月にチャールズ皇太子から受勲を授かったオマー、キャリア20 年とはいえど、大方の米R&B 陣のような音/ ルックスが老け込むことは皆無! ムーグを操り、ヤーマンなムードをほのかに漂わせる不変の作風がここでも。アルバム最大のトピックは「ヴォイス・オブ・ソウルII ソウル」ことキャロン・ウィーラー久々のニュー・レコーディング“Treat You” ⑥ !ほかにも、代表曲“Nothing Like This”をディアンジェロの右腕でもあるピノ・パラディーノの手を借り再演 ⑩。オリジナルが夜のムードに対し、今回は昼の爽やかさを演出。独版ファイヴ・コーナーズ・クインテット(?)ヒドゥン・ジャズ・クァルテットとの、アシッド・ジャズ期よりも“ジャズ”に寄った新境地“High Heels” ⑧など。
- DISC 1
- 1. Simplify
- 2. The Man
- 3. Come On Speak To Me
- 4. I Can Listen
- 5. Bully f/ Scratch Professor
- 6. Treat You f/ Caron Wheeler
- 7. Fuck War, Make Love
- 8. High Heels f/ Hidden Jazz Quartett
- 9. I Love Being With You
- 10. There's Nothing Like This f/ Pino Palladino
- 11. Eeni Meeni Myni Mo
- 12. When You Touch We Touch
- 13. Ordinary Day