リリース情報

The Visitor
JIM O’ROURKE
The Visitor
ジム・オルーク
『ザ・ヴィジター』
2009/09/16
CD
PCD-93291

¥2,415(税抜¥2,300)
解説付 ※解説:中原昌也

ついにジム・オルーク、2001年の『インシグニフィカンス』以来となる、じつに8年ぶりの純オリジナル・アルバム完成! その底知れぬ才能をあらためて見せつける、あまりにもすばらしすぎる超特大の感動作!!

◆やっぱりジム・オルークはすごかった!
久々の新作で、しかも全一曲のインスト・アルバムという本人からの前情報に、いったいどういう作品かと、期待と不安を抱きつつ待っていたところ……。これがもう、待った甲斐大ありのとんでもなくすばらしいものだった! あの傑作インスト・アルバム、『バッド・タイミング』(1997年)と関係があるという本作は、楽曲からアレンジ、演奏、録音、ミックスにいたるまで、ジム・オルーク以外の誰にも作り得ない圧倒的な完成度。アコースティック・ギターの爪弾きに始まり、さまざまな楽器を取り入れ、静と動を織り交ぜて展開していく、なんとも感動的な作品だ。しかも、ギターやベース、ピアノはもちろん、ドラムや管弦楽器にいたるまで、すべての楽器がオルーク自身によって演奏されているのだ。さらに、編集は一切なく、すべてがリアルタイムの演奏によるものだというから驚きだ。やはり、この男はタダ者ではなかった! イントロからエンディングまで、じっくりと耳を傾けずにはいられない至福の40分間……。これはちょっとすごい。ちなみに、アルバム・タイトルの『ザ・ヴィジター』とは、『バッド~』を含むドラッグ・シティ/Pヴァインからの前3作同様、オルークが敬愛する英国の映画監督ニコラス・ローグの作品から取られている。が、作品名そのものではないことにご留意を(それがなにかはご想像におまかせします)。

『インシグニフィカンス』以降のジム・オルーク
なんといっても、ソニック・ユース加入(そして、友好的脱退)というのが最大のトピックだろうか。さらに、現代アメリカを代表するバンド、ウィルコの3枚のアルバム(2004年の『ア・ゴースト・イズ・ボーン』はグラミー受賞)制作に関与していることはあまりにも有名。その他、ベス・オートンやジュディ・シル(!)、ジョアンナ・ニューサム、カヒミ・カリィといったアーティストの作品も手がけている。自身としては、ウィルコのジェフ・トゥイーディとグレン・コッチとのルース・ファーでアルバムを2枚、坂田明とのコラボレーション・アルバム、ダリン・グレイ、クリス・コルサーノ(ビョーク『ヴォルタ』)との恐山などのプロジェクトで作品をリリースし、若松孝二監督の映画『実録・連合赤軍』(2008年)のサウンドトラックなどを制作している。ジャック・ブラック主演の映画『スクール・オブ・ロック』(2003年)の音楽コンサルタントを務めたことも大きな話題となった。今後の活動としては、復活したフェノバーグ(クリスチャン・フェネス、ジム・オルーク、ピーター・レーバーグのトリオ)の日本ツアー&アルバム制作に加え、早くも次のソロ・アルバムの制作に取り掛かっているという。

  • DISC 1
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