リリース情報

Preserve Wildlife
MAMA LION
Preserve Wildlife
ママ・ライオン
『プリザーヴ・ワイルドライフ』
2025/08/06
CD
PCD-27093

¥2,970(税抜¥2,700)
★初回限定生産 ★紙ジャケット仕様

1970年代の初め、アメリカ西海岸を揺るがした女獅子の咆吼! 時代の混迷を象徴するヘヴィ・ブルース&サイケデリック・ロックのアーティファクトが21世紀によみがえる!!

ラヴ&ピースが夢破れ、ベトナム戦争が終局を迎えようとしていた1972年にファースト・アルバム『プリザーヴ・ワイルドライフ』を発表。リン・ケアリーの迫力あふれるヴォーカルはジャニス・ジョプリンやグレース・スリックを彷彿とさせるパワフルなもので、新時代のロック・クイーンを予見させた。1960年代にTVシリーズ『0011ナポレオン・ソロ』『0088/ワイルド・ウエスト』などに出演するなど、女優として成功を収めていたリンだが、元々はシンガーとしてキャリアを始動。クラブでジミ・ヘンドリックスやジョニー・ウィンターとのジャムも経験、音楽的パートナーのニール・メリウェザーとのレコーディングを経てママ・ライオン結成へと至った。

本作は全10曲中半分がリンとニールのオリジナル、半分がロック/ソウルのカヴァーという構成。ビル・ウィザースの「消えゆく太陽」(M1「Ain’t No Sunshine」)、テンプテーションズの「エイント・トゥー・プラウド・トゥ・ベッグ」(M3)、ロイ・オービソンの「キャンディ・マン」(M5)、ブラインド・フェイスの「キャント・ファインド・マイ・ウェイ・ホーム」(M8)、リン・アンダーソンがヒットさせた「クライ」(M10)など、今日でも知名度の高い曲を中心に、大胆なサイケ・ハード・アレンジを加えている。リンのヴォーカルとヴィジュアルを兼ね備えたスター性、バンドのエッジが効いた演奏、個性溢れるアレンジ能力などでママ・ライオンは本国アメリカのみならず、ヨーロッパでもツアーを行っており、日本でもアルバムと同時に「消えゆく太陽」がシングル・リリースされるなど、世界進出が期待された。もうひとつ注目されるのがリンがライオンの仔に授乳するセクシーなジャケット・アートだ。あまりに刺激的だということで、米盤LPは変形ジャケットで隠されていたが、当時の日本盤LPでは胸が露わになっていた。ちなみに彼女は本作リリースと同時期に米“ペントハウス”誌で表紙&グラビアを飾るなど、まさに才色兼備のニュー・スターだった。

ママ・ライオンは本作の後、セカンド・アルバム『Give It Everything I’ve Got』(1973)を発表して解散。リンはジャズ・シンガーとしてソロ・キャリアを開始するが、ママ・ライオンはカルト・レジェンドとして聴き継がれ、当時の未発表トラック集もリリースされるなど愛されてきたアーティストである。

  • DISC 1
  • 1. Ain't No Sunshine
  • 2. Be Bad With Me
  • 3. Ain't Too Proud To Beg
  • 4. Wildcat
  • 5. Candy Man
  • 6. Mr. Invitation
  • 7. Sister, Sister (She Better Than A Man)
  • 8. Can't Find My Way Home
  • 9. It's Only A Dream
  • 10. Cry