ジャンル: CLUBアーティスト情報

DIGITALISM
2008.09.10

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Hadouken!
2008.09.10

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ARTHUR RUSSELL
2008.09.10

ジョン・ケージやフィリップ・グラスといった現代音楽家からアレン・ギンズバーグ、そしてラリー・レヴァンやフランソワ・ケヴォーキアン、ウォルター・ギボンズをつなぐ(?)、アヴァン/エクスペリメンタルからディスコ/ガラージへと渡り歩いたチェロ奏者/コンポーザー/プロデューサー、アーサー・ラッセル。

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MENTAL OVERDRIVE
2008.09.10

 

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Dinosaur L
2008.09.10

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REX THE DOG
2008.09.10

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THE MICRONAUTS
2008.09.10

フランスのテクノ・シーンにおいてロラン・ガルニエやフレデリック・ガリアーノらに続く第二世代のトップ・プロデューサーとして米英でも高いプロップスを獲得、ダフトパンク、アンダーワールド、ケミカル・ブラザーズ、デス・イン・ヴェガスから果てはマドンナまで、多くのビッグ・ネームのリミックスも手がけるミクロノーツ。

ファットボーイ・スリムでおなじみの「ビッグ・ビート・ブティック」や、イヴァン・スマッグ、ダミアン・ラザルスも名を連ねる「バグド・アウト!」でもレギュラーでプレイするなどDJとしても多忙な生活を送る。

2008年、『Bleep To Bleep』以来実に8年ぶりとなるフル・アルバムが完成!

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THE PENELOPE[S]
2008.09.10

ギター、ベース、ハーモニカ担当のアレックス・バスキアとアコギ、ヂラム・プログラミング&エフェクト担当のヴィンセント・トレメルのふたりからなるエレクトロ・デュオ。 2002年頃から活動を開始、自主カットしたシングルがDJヘルに見初められてインターナショナル・ディージェイ・ジゴロのコンピにフックアップ、そのユニークな作風でヴィタリックを含む多くのクリエイターや早耳リスナーたちからその動向が注目されていた。 パリをベースとするフランス人とフィンランド人からなるデュオ、ペンロープ[ス]が奏でるデリケートでフレッシュな、しかしドラマチックでどこかデカダンスを匂わせる不思議なサウンドは、エレクトロニック/ダンス・ミュージックとロック/ポップの垣根を越え、大きなうねりを生み出そうとしている。 Regis Clinquartやアニエス・ベーなど、音楽以外のアート、カルチャー、ファッション・フィールドから火の着いたこのグループ。そのステージにおける立ち居振舞いは、モリッシーやニック・ケイヴのフォロワー的なキャバレー或いはメロドラマを想起させ、しかもダンス・ミュージックで、ヒューマンなぬくもりがある。彼らは、スペインのソナー・フェスやRex、Culture Club、Dourなどといったヨーロッパの主要なクラブ、さらにはヒューマン・リーグのアフターショウなど、様々なステージをこなしてきた。 ポストパンク以降(Fiction / Factory / Mute / Beggars / 4AD)のサウンドとシンセ・ディスコ、テックなジャーマン・エレクトロをミックスさせたユニークなスタイルは早くからDJ HELLを虜にし、彼のレーベル、インターナショナル・ディージェイ・ジゴロのコンピレーションにフックアップされるなど、アンダーグラウンドなクラブ・シーンで話題となっていた。 また、結局アルバムに収録されることはなかったが、当時リリースしたシングル盤「Steal This」はゴシック・バンド、シスターズ・オブ・マーシーの名曲「Alice」からインスパイアされたもので、好事家たちの格好の話題の的になった。2006年には仏インディペンデントでは最大手の一角であるレーベル<NAIVE>のアーティスト、Liquid Architectureにも楽曲提供、その才能が広く知れ渡るところとなった。 今では多くの音楽関係者たちからも注目される存在になったペンロープ[ス]。彼らがアルバム発表の場として選んだのは、ヴィタリックのレーベルとして知られる新興勢力「シチズン」だった。このフレッシュな組み合わせからどのような化学変化が生まれるのか、要注目だ。

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GLIMPSE
2008.09.10

グリンプスのアルバム『Runner』は、ハウスやテクノにジャズやソウルの要素を織り込んだ、斬新で魅惑的な音楽で形成された傑作に仕上がった。DJ MagやMixmagでは既に取り上げられている『Runner』は、確実に年間ベストに入ることだろう。

あらゆるジャンルを探究し、知り尽くした上で、真似できない独自のサウンドに作り変えるグリンプスは、真の革新者であると共に、DJやプロデューサーの間でも高い評価を得ている。典型的なジャンル間のラインを敢えて濁し、絶えず音の再構築を試みる彼の姿勢は、どんなに頭の固いリスナーをも唸らせる。彼の初となるスタジオ・デビュー・アルバムは、ハウス・ミュージックに多大な影響を及ぼし、その基礎となった多くの音楽のエッセンスを捉えた、マジカルな作品に仕上がっている。

2000年以来、多くの作品を発表してきたグリンプスだが、その10年間を締めくくるのがこの『Runner』だ。ジャズの実験的な、そして即興性を感じさせながら、絶え間なくスパイラルするループと流動的なインストラメンタル・ソロが印象的な「Feel OK」と「I Know I Show It」。エスニックなヴォーカルでワールド・ミュージックの純粋さと戯れる「Alone Again」、そしてマリンバが力強いオープニング・トラック、「Walk Tall」。

シングルとしてリリースされた「If I Was Your Girl」のアルバム・ヴァージョンは豪華なヴォーカル・ハーモニーを伴い、その後に続くエネルギッシュな「Things To Do In Denver」は、共に荒っぽく、アーバンなエッジが効いた楽曲でありながら、絶妙なバランスを作り出している。また、常にアンダーグラウンドであり続ける『Runner』の終盤を飾るのはダブ・エレクトロニカ・トラックの「Enjoyable Employable」、火花を散るような「Thank You」、そしてファイナル・カーテン・コールは神秘的な領域を行く「Train In Austria」だ。

”僕は古い録音の、あの煙がかったローファイな美学にいつも惹かれてた。このアルバムではそういう雰囲気を捉えたかったんだ、暖かくて、リズミカルで、それでいて耳障りだったり押し付けがましくなく、願わくば何度も聴きたくなるような作品を”とグリンプスは今回のアルバムを振り返って説明する――”アーティストとして、できる限り正直であること、僕が影響を受けた様々な音楽、そして僕の音楽の感じ方、というのをこのアルバムで描写したかった。それに、思考と表現の狭間にある溝を、出来る限り縮めることを目指したんだ”。燃えるような魂を込めて、『Runner』はハウス・ミュージックの本質をも塗り変える。

去年一年だけでもカール・クレイグのPlanet E、Cadenza、Kindisch、それにBuzzin Flyからレコードをリリースしたクリストファー・スペロ(別名グリンプス)は、ここ数年間、アンダーグラウンド・ダンス・シーンで静かに沸騰し続けてきた。昔ながらのレコーディング手法を好む彼は、アナログ機材しか使わず、トラックは全て生で録音している。後に編集はするものの、こういった手の込んだレコーディングが、彼の音楽に即興性を与えている。”スタジオでの制作プロセスは、最終的に出来上がる作品に多大な影響を与えていると思う。アルバム制作を始めた頃は、またサンプリングで色々試したりしていた時期で、最終的には昔ながらのサンプリング手法を使うことにしたんだ、不完全なところも敢えて残してね”。

グリンプスの音楽は、彼が昔から熱中していたブルースやジャズに大きく影響されている。それは、彼の音楽に内在する普遍的な、ソウルフルな魂という形で現れている。ロンドン、ベルリン、ロンドン、という引越しの最中で生まれた『Runner』は、彼の新たな家族の誕生を印付けるものでもあった。”アルバムで聴こえる背景の音の多くは、ツアー中や、ベルリンや、今住んでいるラッドブローク・グローブで行ったフィールド・レコーディングなんだ。僕には、そうやって今いる環境や状況というものを、曲に反映させることが、とても重要になったんだ。『Runner』では、僕をインスパイアした音楽や状況といったものを、感じ取るように聴いて欲しいんだ――それが電車の旅だろうが、ローファイ・エレクトロニカだろうが、ジャズ、ポップ、ダブ、テクノ、或いは一杯のモルト・ウィスキーだろうがね”。

クリストファーは2000年まで、ロンドン芸術大学 (セントラル・セントマーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン)で彫刻を学んだが、常に心には音楽があり、その後音楽活動に専念するようになる。その技術を磨きながら、様々なエイリアスを名乗り(Attic、 Olek、Spero)、また自分の作品のみをリリースする名目で、Glimpse Recordingsを立ち上げた。早くから日本では彼の念入りな音作りが注目され、支持を得てきたが、ここ数年ヨーロッパやアメリカもそれに続いている。『Runner』は世界がグリンプスに注目のまなざしを向ける、触媒となることは間違いない。

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