ジャンル: ROCKリリース情報
PCD-27093 Preserve Wildlife
2025.08.05
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1970年代の初め、アメリカ西海岸を揺るがした女獅子の咆吼! 時代の混迷を象徴するヘヴィ・ブルース&サイケデリック・ロックのアーティファクトが21世紀によみがえる!!
ラヴ&ピースが夢破れ、ベトナム戦争が終局を迎えようとしていた1972年にファースト・アルバム『プリザーヴ・ワイルドライフ』を発表。リン・ケアリーの迫力あふれるヴォーカルはジャニス・ジョプリンやグレース・スリックを彷彿とさせるパワフルなもので、新時代のロック・クイーンを予見させた。1960年代にTVシリーズ『0011ナポレオン・ソロ』『0088/ワイルド・ウエスト』などに出演するなど、女優として成功を収めていたリンだが、元々はシンガーとしてキャリアを始動。クラブでジミ・ヘンドリックスやジョニー・ウィンターとのジャムも経験、音楽的パートナーのニール・メリウェザーとのレコーディングを経てママ・ライオン結成へと至った。
本作は全10曲中半分がリンとニールのオリジナル、半分がロック/ソウルのカヴァーという構成。ビル・ウィザースの「消えゆく太陽」(M1「Ain’t No Sunshine」)、テンプテーションズの「エイント・トゥー・プラウド・トゥ・ベッグ」(M3)、ロイ・オービソンの「キャンディ・マン」(M5)、ブラインド・フェイスの「キャント・ファインド・マイ・ウェイ・ホーム」(M8)、リン・アンダーソンがヒットさせた「クライ」(M10)など、今日でも知名度の高い曲を中心に、大胆なサイケ・ハード・アレンジを加えている。リンのヴォーカルとヴィジュアルを兼ね備えたスター性、バンドのエッジが効いた演奏、個性溢れるアレンジ能力などでママ・ライオンは本国アメリカのみならず、ヨーロッパでもツアーを行っており、日本でもアルバムと同時に「消えゆく太陽」がシングル・リリースされるなど、世界進出が期待された。もうひとつ注目されるのがリンがライオンの仔に授乳するセクシーなジャケット・アートだ。あまりに刺激的だということで、米盤LPは変形ジャケットで隠されていたが、当時の日本盤LPでは胸が露わになっていた。ちなみに彼女は本作リリースと同時期に米“ペントハウス”誌で表紙&グラビアを飾るなど、まさに才色兼備のニュー・スターだった。
ママ・ライオンは本作の後、セカンド・アルバム『Give It Everything I’ve Got』(1973)を発表して解散。リンはジャズ・シンガーとしてソロ・キャリアを開始するが、ママ・ライオンはカルト・レジェンドとして聴き継がれ、当時の未発表トラック集もリリースされるなど愛されてきたアーティストである。
PLP-8266/7 PRISM
2025.08.04
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PCD-25492 Endless
2025.08.04
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韓国インディー・シーン屈指のライブ・バンドCADEJO(カデホ)が、日本を代表するダブ・エンジニアの内田直之と共に創りあげた最新アルバム『ENDLESS』がフィジカル化決定! アナログ・シンセサイザーのスペーシーなサウンドと、ディープなダブ・ミックスが混じり合う、トリップ感に満ちた傑作! エマーソン北村も参加!
韓国インディー・シーン屈指のライブ・バンドCADEJO(カデホ)が、日本を代表するダブ・エンジニアの内田直之と共に創りあげた最新アルバム『ENDLESS』。アルバムタイトルに表れているように、ループ・ミュージックを多様な視点から捉えた全7曲を収録。今作のために導入されたアナログ・シンセサイザーのスペーシーなサウンドと、ディープなダブ・ミックスが混じり合う、トリップ感に満ちた怪作が誕生。
真冬の韓国・春川のスタジオにて、ライブテイクのようなスタイルでレコーディングが行われ、制作された本作。バンドの自由自在な演奏とセッションするように、内田直之によるダブ・ミックスが制約なく大胆に施され、両者がインスピレーションを与え合えながら生まれた音楽が生々しく響く。これまでCADEJOのサウンドの核となっていたブラック・ミュージックや、メンバー三者三様の音楽的背景が、“ループ・ミュージック”というコンセプトのもとで再構築された、類を見ないサウンド….これは一体何という音楽だろう?
クラウト・ロック、エクスペリメント、ポスト・ロック、はたまた人力のトランス・ミュージックとも例えたくなる恍惚かつスリリングな展開を見せる長尺の楽曲「ENDLESS JUNGLE」「ENDLESS DIVE」「ENDLESS FEVER」、オルタナティヴで変態的グルーヴがユーモラスな「ENDLESS DANCE」、瞑想空間へ誘うサイケデリックな「ENDLESS NIGHT」、飲み干したウィスキーの空瓶で奏でられるスライド・ギターがたゆたうハワイアンな「ENDLESS MOON」、そしてCADEJOが敬愛するキーボーディストのエマーソン北村がゲスト参加した幻想的なチル・ナンバー「ENDLESS WAVE」という7曲で描く、異国の世界に迷い込んだかのような感覚に陥るトリップ・アルバム。音のインスピレーションはどこまでも尽きることなく、ENDLESS!!
未知の可能性に溢れた今作。韓国インディー・シーンで着実にキャリアを重ねてきたCADEJOにとっての意欲的な転換作であり、そして韓国と日本のアーティストが向き合い創作することで生まれた、新たな始まりを刻む作品だ。
PCD-26148 Yesterday, USA
2025.08.04
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黄金時代のウエストコースト・サウンドへの愛にあふれたデビュー作でAORファンの心を鷲掴みにしたロンドンのギタリスト/シンガー、マイルズ。着実な進化をとげた3年ぶりのニュー・アルバム!
「英国の若き才能アダム・マイルズ・エイマーのワンマン・プロジェクトによる3年ぶりの第2作は、彼の確かな音楽的成長を教えてくれるAORファン歓喜の仕上がり。デビュー作のウエストコースト/ヨット・ロック・スタイルを踏襲しつつ、オトナの甘美な哀愁やビター・フレイヴァー、音楽性の広がりを盛り込んだ、期待通りの内容」――金澤寿和
タイトルからしてそのウエストコースト音楽愛が本物であることを証明しているマイルズの最新セカンド・アルバム。清新さに深みが加味され、ヴァラエティに富んだ極上のAORサウンドを展開する充実作。