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1971年、英国バンドでありながらUS発売のみと数奇な運命を辿った幻のHARD ROCKバンド”ORANG-UTAN”唯一のアルバムがついに国内盤リリース決定! ヘヴィなギター・リフとツイン・リードが絡み合うブルージーでアシッドなサウンドはHARD ROCKリスナー必聴!
2022.05.20 INFORMATIONONLINE STORE


オランウータンはレッド・ツェッペリンやリーフ・ハウンドなどを彷彿とさせるブルージーでアシッドなハード・ロックでマニアのハートを鷲掴みにしてきた。ヘヴィなギター・リフと絡み合うツイン・リード、コブシの効いた高音シャウトが交錯するサウンドはリリースから半世紀を経た今日でも鮮烈だが、バンドは本作1枚のみで解散。イギリス出身でありながらアメリカのみでアルバム・デビューという複雑な事情も関係して流通がままならず、知る人ぞ知るアンダーグラウンド・レジェンドとしてロック史にその名を刻んできたが、いよいよその全貌が白日の下に晒されることになった。

1960年代後半にハンターとして結成。ロンドン周辺でライヴ活動を行い、ジェネシスやモット・ザ・フープルと共演したこともあったという彼らは半日でアルバムをレコーディング。その音源が知らないうちにアメリカで発売されていた!…というのが本作だ。

そんな数奇な運命に翻弄され、短命に終わったバンドの唯一のアルバムとなる『オランウータン』だが、そのソングライティングと演奏力には驚かされる。攻撃力に満ちた「アイ・キャン・シー・インサイド・ユア・ヘッド」(M1)「チョコレート・ピアノ」(M4)、ウェットな哀メロが映える「ラヴ・クイーン」(M3)「フライ・ミー・ハイ」(M6)、プログレッシヴな展開の「マジック・プレイグラウンド」(M8)などは当時のトップ・バンドと較べても遜色のないもので、当時19〜20歳のメンバー達のありったけのエネルギーが注ぎ込まれている。

わずか1作で解散したオランウータンだが、ギタリストのミック・クラークはデイヴィ・パティスン(ロビン・トロワー、モントローズ)、ロング・ジョン・ボールドリーと活動するなど、音楽シーンに爪痕を残してきた。『オランウータン』の日本公式リリースは、ハード・ロックの失われた鎖が繋がれる瞬間だ!

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