Rahsaan Patterson ラサーン・パターソン

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『ワインズ&スピリッツ』のタイトルにはラサーンの、小さな愉しみにおける人生観と俗世における精神的認識が反映している。「とても聖書風なんだ」とラサーンはタイトル・フレーズについて語った。「子供の頃、NYの辺りをドライヴして、酒屋を見つけるといつもそこに“ワインと蒸留酒(スピリッツ:精神とのダブルミーニング)”って書いてあった印象がある。ペンテコステ派として育ったから、精神、ゴスペル、聖霊には馴染んでいたし、ぼくにとってはすべてがつながっていた」。

ラサーンは伝説的なジャズ・サックス奏者のラサーン・ローランド・クラークにあやかって名を授かり、音楽とペンテコステ派への信心を幼い頃からラサーンに影響を与えた街、NYのハーレムで育った。だが、ラサーンは苦難を伴った歴史的ソウル・シンガーとは違い、宗教的な面と世俗的な面をうまくバランスを取ってきた。

プリンス、ルーファス、マイルス・デイヴィス、E.W.&F.、ダニー・ハサウェイ、サラ・ヴォーン、スティーヴィー・ワンダー、マイケル・ジャクソンから影響を受けたラサーンは、6歳の頃にはペンテコステ派教会の聖歌隊で歌っていた。ラサーンの早熟な才は、TVタレントとしてのキャリアをスタートさせるにあたり、家族をカリフォルニアに引っ越させた。だが音楽は彼の魂(ソウル)に在り、次第にその技に磨きをかけ、L.A.のミュージシャンたちに連絡を取りはじめた。

ラサーンのメロディと歌詞の独特な感覚は、まもなく彼にソングライターとしての仕事を与えた。そしてテヴィン・キャンベル、チコ・デバージ、クリストファー・ウィリアムズ、ジョディ・ワトリーなどにヒット曲を提供することとなる。また、ナショナル・チャート1位、(収録のアルバムが)300万枚のセールスを記録し、ブランディの多面的キャリアを支えた「Baby」をプロデューサーのキース・クラウチと共に認(したた)めた。

MCAはすぐにラサーンに連絡をし、’97年にデビュー作『Rahsaan Patterson』を発表、当時の<ネオ・ソウル>ムーヴメント黎明期を煽る役割を担った。そのアルバムには彼の代表曲となっている「Where You Are」とファンキーな「Stop By」が収められ、すぐにR&Bファンのレーダーにひっかかった。ラサーンの次なる試みは’99年発表、高評価を得た『Love In Stereo』だ。

’04年発表の『After Hours』はインディのArtistry Musicから発表され、思慮深く、独自の視点を有した大胆なアーティストとしての評価で固められた。

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