セイバーズ・オブ・パラダイスやトゥー・ローン・ソーズメン(Warp Records)名義での活動や、プライマル・スクリームの1991年発売の大ヒットアルバム『Screamadelica』のプロデューサーとして、またビョーク、ニュー・オーダー、ハッピー・マンデーズ、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、バナナラマ、セイント・エティエンヌなどのリミックスを手掛けたことで知られるUK音楽シーンの最重要人物、クラブ・ミュージックを愛する者達が最も信頼を寄せるカリスマ、アンドリュー・ウェザオール氏がイギリス時間の２月17日未明にご逝去されました。肺塞栓症とのことです。享年56歳。

今作も、前作『Convenanza』にも参加していた盟友ニナ・ウォルシュがミックスとエンジニアを担当、さらには今は亡きフランス人音楽家のエリック・ルグランドをゲスト・ミュージシャンとしてフィーチャー！またパトリック・モディアノの著書『The Black Notebook』とデイビット・キーナンの『This Is Memorial Device』から受けたイメージ、フィーリング、考えが元になっているという実にコンセプチュアルな内容を誇る１枚。ロック、エレクトロニック・ミュージック、ダブの全てを飲み込んだ待望の新作となる『Qualia』。30年にもおよぶキャリアにおいて、常に全てのシーンの第一線で活躍を続けるウェザオールだからこそ生み出すことのできた唯一無二の世界観は流石の一言です！