リリース情報

tingaruda
OLAibi
tingaruda
オライビ
『ティンガルーダ』
2009/01/21
CD
PECF-1009
定価:¥2,381+税

たいこはうたう。不思議な楽園の翼、OLAibiの歌声。
OOIOOのパーカッショニスト/ドラマーOLAibi。
聖なる小鳥が羽ばたくような、さえずるような。
そんな感じのセカンド・ソロアルバム。

ときに激しく、ときに優しく。たった一人の奏者が描き出す世界の何と大きなことか。
確かな技術に裏打ちされた演奏、打楽器群プラスα。
卓越した技術と音楽性。客演陣を迎えながらも基本的には独演状態のマルチ・インストゥルメンタリスト、OLAibi。
音楽的な幅も広がり、新しい方向性を窺わせるサウンドスケープ。
ファーストアルバム「Humming moon drip」に比べてオルガンの導入など、エレクトロニックな音処理が目立ち、存在感のあるガムラン演奏がアクセントになっています。
彼女が展開する音楽的スペクトラム。
セカンド「tingaruda」はいわゆる、アフリカ音楽とファンクのリズム・ケミストリーをさらに推し進め、ハイブリッドなエスノポップを確立した力作となりました。
音楽を切り詰め、間を生かした演奏は思いのほかポップ。奔放に見えながら、実は緻密に計算され、大胆に構築されたリズムの多彩さ。
間に美学を見出しているかのような隙間の多い演奏の中に複雑な高揚感やエキゾチシズムを感じ取る事が出来ます。
明確なメロディを演奏するというわけではなく、曲ごとにアイデアや全体のトーンを決めた上で縦横無尽、気ままに行き交う自由な表情。躍動的な側面と実験的なチャレンジを絶妙のバランスで溶け込ませた仕上がり。独創的な楽曲を彩るサウンドの流れがとても滑らかです。
ただし、主役がリズム楽器という性格上、演奏自体はストイック。しかし流麗。そして、ヒューマン。
音楽の展開に合わせて瞬時に必要な楽器を取り上げて演奏しているようでありながらも再現可能な綿密なアンサンブル。
また、そこに込められた音の奥行きの雄大さはある意味で環境音楽のようでもあり、アートコアな作品でもあり。
手探りで獲得した素朴なオリジナリティが魅力です。
個性的なアイデアが盛り込まれたフォークロア的手作り音楽。一種、原始的で土着的、且つ肉体的な音楽をコンテンポラリーな手法で蘇生させた、現代的な伝統主義とも言える新鮮で印象的な内容。あまり構えず、オープンな気持ちでお楽しみ下さい。
他にはない手触り、耳ざわり。傑作です。

ぎこちなく、小刻み、揺れ、走って、停まって、うごめく、音、音、音。

OLAibiが奏でるリズムは独特だ。一聴して彼女から出たリズムだと判る。パーカッションを叩いても、オルガンみたいな楽器を演奏しても、なんだか全てリズム。まるでモールス信号のような。アフリカのとある村々では、遠く離れた人達にリズムで信号を送る、太鼓を使って喋る、と言うけれど、なるほど、OLAibiが紡ぎ出すリズムを聴いてると、物語を読んでもらっている気分になる。それは人間がどうしたこうしたの物語ではない気がする。なんだか、精霊?(名前なんて何でもいいのだけれど)そんなものが語りかけてるような、知らないようで知ってる物語。
一緒に戯れたり、踊ったり、夢見たり。

彼女がパーカッションを叩くと、周りの空気が、色んなものが喜ぶ。世の中には、私がどうしただの、あなたがどうしただの、そんな私情をのせた音が溢れ出してて辟易するけれど、OLAibiのような音を聴くと、やっぱり音楽って昔から変わってなくて、とても素敵だなと思える。虫や鳥の音みたいで、精霊や植物や動物と話してるようで、馬になって走ったり、風になって鳥と飛んだり、波になって魚と揺れたり、おぞましい闇になって飲み込んでみたり、星になって光を受け止めたり。極自然に色んなものと交流して、嬉しくなる。

人類で初めて音を鳴らすとしたら、何の為に、どんな音を鳴らすだろう。
 

身体を揺らして、制約に囚われずに。

―高木正勝
  • DISC 1
  • 1. Phill
  • 2. pino pino
  • 3. kirim
  • 4. DOKUTU
  • 5. El wak to
  • 6. wood
  • 7. Eisa
  • 8. 3suits
  • 9. Unicorn sky
  • 10. kaf
  • 11. tap
  • 12. FUNE
  • 13. Soil