TONE P. トーン・P

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テキサス州ヒューストンで生まれ、ニューヨーク、ブルックリンのイースト・フラットブッシュ地区で育ち、10代前半に西海岸へ移住したトーンは今、ロサンゼルスの精鋭たちと活動を共にしている。度重なる転居と生活の変化を経験したことが、彼を今日の青年たらしめている。ヤンキーのストリート仕込みのスマートなペルソナ、南部らしい勤勉さや注意深さ、穏やかさに加え、成熟した男の含蓄、そして、有名なカリのスタイルがトーン・Pを作り上げている。まるでネクスト・ジェイ・Zのように聞こえるかもしれない。だが、トーン・Pはリズム&ブルースの歌声を持ったハスラーなのだ。

「ガキのころはほとんどレゲエばかり聴いている叔父たちに囲まれて育ったんだ……。シズラやケイプルトン、スーパー・キャットとか、当時のジャマイカのオールドスクール・アーティストだね。じつのところ、そのころはR&Bにはまったく興味がなかったんだ。その代わりに、ロスト・ボーイズを聴いていたね。「Renee」って曲が大好きだった。あとはビギーの「One More Chance」、LLクールJの「Round the Way Girl」とかだね。はじめてボーイズIIメンのCDを聴くまではね。そのとき、自分が音が取れることが分かったんだ。音が取れるだけじゃなく、実際に歌えるってこともね!

学校の課外授業でイマニ・ライツ・オブ・パッセージ(Imani Rights of Passage)っていうクワイアに参加して、ウィンゲイトっていう地元の高校で歌うようになると情熱が燃え始めたんだ。友人のカールや自分がソロ・パートを歌った後の観客のリアクションを見て有頂天になったよ。それから、それまで気が付かなかった自分の才能を燃え立たせるいろんな方法を探り続けたんだ。学校の演劇やブルックリン・フェイス教会の少年クワイア、注目を浴びるようなことならなんでもね。ピアノのレッスンも始めたんだけど、正直、自分には向いてなかったね。レッスンがものすごく退屈で、サボりがちになったんだ。でも、同じ授業を取っていたある女の子を見つけて、彼女がいる日だけ行ってたんだ。それも、ぼくがR&Bを追求している理由のひとつだね。ただ単に、どうすればいいのか自分で分かっていたということもあるけど、その歳のころは自分自身をR&Bアーティストとはまったく見なしてなかったね。

今現在は、自分の音楽がほかの誰かのサウンドと似ているとはまったく思っていないんだ。自分が経験してきたことからできていて、それが曲に反映されているから、自分では比較ができないんだよ。それが、ぼくがみんなに聴いてもらいたい自分独自の立ち位置なんだ。多くの人たちが人間関係や女性をどのように見ているか、より深く突き詰めているんだと思う。これは女のひとも同意してくれるだろうけど、女性が昔ほど堅くないのは誰もが認めるところだと思うんだ。男に期待するものはデカい車やイカしたトラック、デカいホイールに宝石、最新のスタイルとかで、「She’s So Cool」って曲で、自分はそういうものを追い求める世間のつばぜり合いとは関係ないって彼女に知らせているんだ。ぼくらはジョーンズと同じぐらいよく見えているから、どこにも行く必要はないってね。ぼくが二人のために実現するってね。

歌詞は女性との出会いや、ぼくに歌うことを強く勧めてくれた親友のクリス・ジャクソンとの日々の暮らしからインスパイアされているね。クリスとぼくは一緒に学校に通っていて、そのときからマブダチなんだ。彼とぼくの音楽に対する興味が、ほかのなによりも共通の合流点になったんだ。彼はエンジニアとしてスヌープ・ドッグと仕事をしていて、間違いなく音楽業界で一番ビッグなプロデューサーになると思うよ。

クリスとぼくが作っている曲はいつもいいレスポンスをもらっていると思うよ。人生を音楽に注ぎ込んでいてリアルだからね。みんな、ぼくらがなにを音楽で作っているのか分かっているし、同感することもできる。彼らも通ってきたことだからね。スピーカーから流れてきて頭を振ることができるだけのシンプルなサウンドにはしたくないんだよ。ぼくらが音楽を作っているのはそういう理由じゃないんだ。ぼくはそれがみんなのソウルに歌いかけるものであってほしいんだ。あふれる涙が顔を零れ落ちてきたり、もう話をすることもないだろうって言っていた昔の恋人が家にいたり、もしくは、通りにいて邪魔になっていたとしても、最高のことをしているって思えるような!

ぼくの音楽がみんなを勇気づけて、みんなの人生に忘れられない瞬間をもたらす仕掛けを生み出してくれることを願っているよ。その曲を聴くといつも、それがまるで昨日のことのようにみんなを解放する瞬間をね。

すべてのものに音があり、みんなの周りの至るところにあり、耳にしているトーン。ぼくはみんなに話しかけることができるゲートウェイになりたいんだ。

I AM TONE !!!!!! 」

―TONE P.

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