ジャンル: HARD ROCKリリース情報
PCD-27090 Stud
2025.01.24
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テキサス・ハード・ロックの雄馬が解き放たれる! 1975年、わずか200枚のみプレスされ、世界中のコレクター達から“聖杯”と呼ばれてきた幻のアルバム『スタッド』が待望の最新リイシュー!
1974年にヒューストンで結成、地元でライヴ活動を行いながらリハーサルを重ね、レッド・ツェッペリンなどから影響を受けながら独自のスタイルを構築していく。そうしてテキサス州ローゼンバーグにあるザ・バロンズ経営のスタジオでレコーディング、傘下レーベル“バロン・レコーズ”から発表されたのが唯一のアルバム『スタッド』である。若さに任せたハードなサウンドと恐れを知らない実験精神を兼ね備えた本作。当時17歳のドクター・ティモシー・ウィリアムスが若さのままに斬り込んでいくリード・ギターを前面に迎え、ポール・デヴィッドのリッケンバッカー・ベースとオルガンがバンドの音楽性の基盤を支え、深みと彩りを与える。ジョージ・ランデルの鉄壁のドラムスも強力で、トリオならではのソリッドなテキサス・ロックとプログレッシヴな展開を兼ね備えている。ひたすら重量感溢れるリフとビートとシャウトが押し寄せる「Woman Like You」(M1)や理屈抜きにぶっ飛ばす「Captain Boogie」(M2)などの痛快なハード・ロックを筆頭に、執拗に攻めるヘヴィ・リフ、断末魔の叫び、プログレッシヴなジャムがせめぎ合う「Stud」(M3)、間違った方向に進んでいく世界を憂う叙情派ナンバー「The War Song」(M5)という、それぞれ約12分のロング・ナンバー2曲もバンドの個性を際立たせている。骨のあるハード・ブルースとアコースティック・ギターが絶妙な「Jim / Blues」(M4)を加えた全5曲のアルバムは、興奮とスリルに富んでいる。
彼らの才能を認めレコーディング費用を負担、200枚のLPをプレスした“バロン・レコーズ”だったが、アルバムはヒューストン周辺のラジオ局でエアプレイされたものの、メジャーのレコード会社との契約を獲得するには至らず。LPは再プレスされることもなく、テキサス州のロック・コレクターですらも入手不能の状態が続いていた。2015年にはスペインのレア盤リイシュー・レーベル“グエルセン・レコーズ”傘下のサブ・レーベル“アウト・サイダー”から復刻され、そのクオリティの高さが好事家/マニアを驚かせた。それから10年、復刻盤すら入手困難な状況が続いていた。だが2025年、遂に待望の日本盤CD化が実現! ポールが当時を振り返るライナーノーツや貴重なライヴ・フォトの数々を含むブックレットも付属、日本をテキサス色に塗り替えるときが来た!
*1970年代のイギリスの同名バンドとは別バンドです。
PCD-27088 The lost Warthog tapes
2025.01.14
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コロラド州の山々を揺るがすアシッドな一撃! 1970年代初頭という激変の時代の産物であるアメリカン・サイケデリック・ハードの“幻”の逸品、ウェイクフィールド『ザ・ロスト・ウォートホグ・テープス』が最新CDリイシュー!!
コロラド州プエブロで1969年に結成。ヒッピー・ムーヴメント末期ならではのジャム志向のハード・ロックバンド、ウェイクフィールドは地元のシーンで支持を得て、初期フリートウッド・マック(ピーター・グリーン在籍)のオープニング・アクトやチャック・ベリーのバックを務めるなどした。同州のデンヴァーやボルダーなどの都市部やワシントン州シアトルなどへの遠征を経て1970~71年、デンヴァーの低予算スタジオ“ウォートホグ・スタジオ”でレコーディング・セッションを行い、その音源は長年聴かれることなく眠ってきたが、2002年になってコロラドの再発レーベル“ギア・ファブ・レコーズ”が発掘することとなる。
ハードなリフとエッジの効いたリード・ギターで攻め立てるサイケ・ロック・サウンドを起点としながら、未知の領域へと解き放たれていく本作『ザ・ロスト・ウォートホグ・テープス』。オープニングの「ブリング・イット・オン」(M1)からホーン・セクションをフィーチュア、コンガを交えたサウンドが鋭利なギターと煽りあい、さらにトランペットやフレンチ・ホルン、フルートなどもが加わって、1960年代サイケデリアの残滓を感じさせながら新時代の混沌へと歩を進めていく。8分以上の長尺ナンバーも彼らの表現をさらに豊かにするものだ。フルートのイントロから水のごとく流れていく「ウォーター」(M7)、トランペットが曲を導いていく「スノーチャルド」(M8)、人生そのものを11分に凝縮した「オールド・マン」(M5)などの起伏に富んだナンバーは、孤独や博愛を描いたディープな歌詞を踏まえて、コンセプト・アルバムと解釈するリスナーがいるのも納得だ。ただ、シリアス一辺倒でなく、ユーモアを感じさせるのも彼らの懐の深さだ。「レッツ・ゲット・ローデッド」(M12)はあからさまなドラッグ・ソングだが、カウンターカルチャーの後ろ暗さは感じさせず、トランペットやハンドクラップ、カントリータイプのギターソロに乗せて「ハイになろうぜ!」と歌う。「ローリン・ダウン・ザ・ハイウェイ」(M14)もブルースのパスティッシュに近いライトなノリだ。そんな明暗を兼ね備えた作風もトータル性を伴っている。バンドは1974年に解散、ギタリストのボビー・バースはブラックフットに加入するなど表舞台でも知られるようになったが、ウェイクフィールドの名前はロックの歴史から忘れられつつあった。だが今、止まっていた時計の針が動き出すときが来たのだ。
PCD-27087 Limited Edition
2024.12.04
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ブリティッシュ・ロックからの系譜とUSハードが交錯する70年代カナディアン・ハード・ロック! カナダ最東部ノヴァスコシア州で3人のティーンエイジャーにより結成されたハード・ロックトリオ、ブルー・マックスが1976年に唯一録音した激レアプロモ盤が最新CDリイシュー!
ブルー・マックスはカナダの最東部にあるノヴァスコシア州アマースト出身のジョージ・ダグラス(Drums)、アンドリュー・ダグラス(Bass / Vocals)、ロバート・グレイヴス(Guitar / Lead Vocals)の3人により1973年に結成。結成当初は3人とも10代前半という早熟なバンドで、ハイトーンのヴォーカルにファズの効いたソリッドなギター、うねるベースにタイトなドラミングで展開していく様はレッド・ツェッペリンやジェスロ・タルといったブリティッシュ・ロックの系譜を受け継いでいるかのように思わせながらも、ブルー・チアーやサー・ロード・バルチモアといったラウドでガレージ~プロト・メタルなUSハード勢にも通じるサウンドも呑み込んだ70年代中頃ならではのヴィンテージなハード・ロックを聴かせるバンドとして地元のティーンエイジャーを中心にローカルエリアで知られた存在となる。
結成当初からオリジナル曲をライヴで演奏していたバンドは自分たちの楽曲によるアルバムの必要性を感じ、1976年の冬に遂にレコーディングを実施、プロモーションを目的として1000枚のみプレスされたのが本作『リミテッド・エディション』だ。冒頭の乾いたギターリフからハイトーンのヴォーカルで畳み掛けるオープニングの「Sweet Lovin’」(M1)を皮切りに、Aメロとエッヂの効いたギター・ソロのみで1曲を押し切るソリッドなナンバー「Life Long」(M3)やミドルテンポのグルーヴィーなロックから変拍子も織り交ぜたプログレッシヴな展開を見せる8分を越える大曲「March of The Trolls」(M5)、そしてアコースティックなアルペジオギターからうねるベースラインとタイトなドラムで急展開をみせる「The New One」(M6)やグルーヴィーなギターリフに随所に織り込まれるドラムブレイクが象徴的なZEP直系の「The Hooker」(M8)など70年代ハード・ロックの旨味をたっぷりと濃縮したアルバムに仕上がっている。アルバムはローカルエリアでは高い評価を受け、バンドはその後も地元を中心にライヴ活動を続けるもレコード会社との契約を獲得するには至らず時代の流れに押し流されるように1980年に解散。本作は長きに渡り知る人ぞ知る激レア盤として存在するも、2000年代に入りCD / LPでリイシューされたことで新たな評価を得たアルバムである。
PCD-27085 Feeling The Ceiling
2024.08.27
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ブリティッシュ・ロックのミッシング・リンク(失われた鎖)が今、繋がれる! シン・リジィやウィッシュボーン・アッシュを彷彿とさせるツイン・リード・ギターの美学が冴えわたるUKハード・ロック幻のレア盤が待望のCDリイシュー!
ルイージ・アナ・ダ・ボーイズは英国リーズでギタリスト兼シンガーのダンカン・マクファーレンを中心に結成。シン・リジィやウィッシュボーン・アッシュを彷彿とさせる音楽性はパンク&ニュー・ウェイヴが勃興しつつある当時のクラブ/パブ・シーンでは異質なものだったが、バンドは一部の熱心なオーディエンスからカルト的な支持を獲得する。彼らはスタジオ・デモを収めた白ジャケットのプロモーション・アルバムを千枚プレスしており、『フィーリング・ザ・シーリング』はその音源を発掘、21世紀に復活させたアルバムだ。「ホラー・スイート」(M1)はガン「悪魔天国」にも通じるハードで疾走感あふれるイントロからプログレッシヴな展開へと突入する10分半の叙事詩。フォーク・マインドのあるラスト「ジャキューズ」(M8)まで、随所で英国ならではのウェットな憂いを込めたメロディと強力なインストゥルメンタル、英国トラッドの様式を踏襲したフレーズなど、偉大なるアナクロニズムが貫かれている。奇しくもほぼ同時期にロンドンではアイアン・メイデンが同じツイン・ギター・バンドとして活動を開始しており、彼らと共に1970年代末からのヘヴィ・メタル・ブーム(N.W.O.B.H.M.)黎明期のルーツのひとつであることも証明している。当時レコード会社との契約を獲得するに至らず、夢半ばで解散したルイージ・アナ・ダ・ボーイズだが、ダンカンはミュージシャン活動を継続。2012年に再結成ライヴを行ったことで新たな注目を集めている。さらに2015年には『フィーリング・ザ・シーリング』の楽曲と当時未レコーディングだった曲を収録したセルフ・カヴァー2枚組アルバム『Revisiting The Ceiling』がリリース。満を持してオリジナル『フィーリング・ザ・シーリング』がワールドワイドでリリースされることになった。1970年代後半の音楽シーンではオールドスクールの烙印を押された彼らだが、鋭く斬り込むツイン・リード、ウェットなメロディなどは21世紀においてもまったく古びることを知らない鮮度を誇っている。不定期に再結成ライヴを行い、2024年にもリーズ郊外のオトリーでステージに立つなど、ルイージの音楽はタイムレスな響きをたたえている。
PCD-25396 Five Steps On The Sun
2024.05.10
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現代最高峰ドラマー、サイモン・フィリップスを共同プロデューサー/ドラムに迎えたプログレッシヴ・メタル・プロジェクト、ダーウィン最新アルバムがリリース決定!ベースには自身の1stアルバムでも世界を席巻中の女性ベーシスト、モヒニ・デイが加わった超弩級リズムセクション!さらにグレッグ・ハウ、デレク・シェリニアンら超絶テクニカル・プレイヤーも参加した、プログレッシヴかつメロディックなハード・ロック/メタルサウンドは必聴!
「DarWinはプログレッシヴ・ロックによる人類の命運、そして艱難に満ちた世界への探求の旅路である。」~DW
DarWinがシーンに登場したのは2018年。そのプロフィールは一切神秘のベールに包まれながら、デビュー・アルバム『Origin Of The Species』は豊潤なメロディとドラマチックな展開、卓越したミュージシャンシップ、壮大な宇宙観でプログレッシヴ・メタルという枠に留まることなく幅広いリスナー層から支持を得る。さらにジェフ・ベック/マイケル・シェンカー/TOTOなどとの共演で知られるドラマー、サイモン・フィリップスが演奏だけでなく共同プロデューサーとして参加したことでも大きな話題を呼んだ。それからビリー・シーン(Mr.BIG)デレク・シェリニアン(ドリーム・シアター)ガスリー・ゴヴァン(アリストクラッツ)ら実力派プレイヤーと共演を果たしてきたDarWinが2024年、ニュー・アルバム『Five Steps On The Sun』を発表する。これまで人類の進化、気候変動など地球規模のトータル・コンセプトを描いてきたDarWinだが、本作では大気圏外へと飛び出っていく。「One Step On The Sun」「Five Steps On The Sun」「The Sun」は組曲形式でインストゥルメンタル・パートを強化、太陽系規模の叙事詩を綴る大作だ。
そんなコンセプトと呼応して、本作は凄腕ミュージシャン勢が集結。サイモン・フィリップス、そして“シュラプネル”レーベルからデビュー、マイケル・ジャクソンのバックも務めた超絶テクニカル・ギタリストのグレッグ・ハウがファーストからレギュラー参加。またB’zのツアーに同行、ソロとしても8月に来日するスーパー・ベーシストのモヒニ・デイを全面フィーチュア。それに加えてデレク・シェリニアン、アンディ・ティモンズ、ジュリアン・ポラック(J3PO)らがプレイ、メタルもプログレッシヴもフュージョンも超えた息も付かせぬハイブリッド・テクニカル・バトルを繰り広げる。デイヴ・リー・ロスやリンゴ・スターのバンドでベースを弾いてきたマット・ビソネットがヴォーカリストとして参加し、パワーと透明感を兼ね備えたヴォイスはサウンドスケープの幅を広げるものだ。本作のベーシック・トラックはスイスのマウル“パワープレイ・スタジオ”にDW、サイモン、モヒニが集まってライヴ形式でレコーディング。より生々しいフィーリングを得ることに成功している。
「すべての曲は“旅”。心といたわり、そして祈りが注がれている」とDWは語る。ロック進化論に新章が綴られる。そのタイトル・ページにはDarWinと記されているだろう。
【Music video】
Be That Man
https://youtu.be/EkD_VfuPNHA
Soul Police
https://youtu.be/0qq4NSVE0Hg
Inside This Zoo
https://youtu.be/DPVC3-E0IU8
VOICE OF BACEPROT
2024.03.26
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ジョコ・ウィドド大統領がメタル・ファンであることを公言、大規模のコンサートが開催されるなど、メタル大国として知られるインドネシア。その一方でイスラム教の宗教警察によってパンクスが拘束されるなど、規制が厳しいことでも知られている。そんな社会において“闘争”としてのメタル携えて立ち上がるのがヴォイス・オブ・バチェプロト(VOB)だ!
2014年に西ジャワ州ガルト郊外の小さな村シンガジャヤでFirda Marsya Kurnia(ヴォーカル、ギター)、Widi Rahmawati(ベース)、Euis Siti Aisyah(ドラムス)という3人の十代の少女がシステム・オブ・ア・ダウンやレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、メタリカなどから影響を受けてバンドを結成。当初はカヴァー曲を演奏していたがオリジナル路線で頭角を現す。エクストリームなサウンドと卓越したテクニック、英語とスンダ語を交えたメッセージ性の強い歌詞、ヒジャブを髪に纏ったヴィジュアルなどがSNSなどで話題を呼び、世界のメタル・シーンを巻き込んでうねりを巻き起こしてきた。2018年にシングル「スクール・レヴォリューション」で正式デビューを飾った彼女たちは2021年にはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロとの対談が実現、2022年には世界最大のメタル・フェスであるドイツ“ヴァッケン・オープン・エアー”出演、そして2023年には初の北米ツアーを行うなど、着実に世界制覇への道をステップアップしていった。
VOBのファースト・フルレンス・アルバム『RETAS』は彼女たちの10年の軌跡の集大成であり、新たな闘いへのプレリュード(序曲)だ。ヘヴィなリフとバキバキと骨をきしますグルーヴ、大地を揺るがすリズムに乗せて、彼女たちのリアルなメッセージが叩きつけられる。「ホワッツ・ザ・ホーリー(ノーベル)トゥデイ?」は“STOP WAR!”と訴えかける反戦ソング、「PMS」は“Perempuan Merdeka Seutuhnya =完全に自由な女性”を指す。「ジ・エネミー・オブ・アース・イズ・ユー」では“人間こそが地球の敵”というペシミスティックな視点が突きつけられ、「(ノット)パブリック・プロパティ」は女性に対する性搾取へのプロテスト・ソングだ。地元の一部保守層から敵視されることもある彼女たちだが「ゴッド、アラウ・ミー(プリーズ)トゥ・プレイ・ミュージック」では“私は犯罪者でも敵でもない。ただ心の丈を歌いたいだけ”と主張する。そんな真摯なアティテュードが彼女たちの音楽をよりダイナミックに、より切実にしていることは間違いないだろう。
アーティストであること、女性であること、そして何よりも人間であること。“やかましい声”を意味するヴォイス・オブ・バチェプロトの音楽は、強い意志で自分の道を貫く3人から世界に向けた、どこまでもラウドなアイデンティティ宣言だ!
PLP-7429 Retas
2024.03.26
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アジア有数のメタル大国インドネシアから、強烈なグルーヴのメタル・サウンドと強靭なメッセージ、そしてヒジャブを纏ったビジュアルで世界を席巻中のガールズ・メタルバンド“ヴォイス・オブ・バチェプロト”がついに世界初LPリリース!さらにボーナストラックとしてメタリカ「Enter Sandman」カバーを追加収録!
ジョコ・ウィドド大統領がメタル・ファンであることを公言、大規模のコンサートが開催されるなど、メタル大国として知られるインドネシア。その一方でイスラム教の宗教警察によってパンクスが拘束されるなど、規制が厳しいことでも知られている。そんな社会において“闘争”としてのメタル携えて立ち上がるのがヴォイス・オブ・バチェプロト(VOB)だ!2014年に西ジャワ州ガルト郊外の小さな村シンガジャヤでFirda Marsya Kurnia(ヴォーカル、ギター)、Widi Rahmawati(ベース)、Euis Siti Aisyah(ドラムス)という3人の十代の少女がシステム・オブ・ア・ダウンやレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、メタリカなどから影響を受けてバンドを結成。当初はカヴァー曲を演奏していたがオリジナル路線で頭角を現す。エクストリームなサウンドと卓越したテクニック、英語とスンダ語を交えたメッセージ性の強い歌詞、ヒジャブを髪に纏ったヴィジュアルなどがSNSなどで話題を呼び、世界のメタル・シーンを巻き込んでうねりを巻き起こしてきた。2018年にシングル「スクール・レヴォリューション」で正式デビューを飾った彼女たちは2021年にはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロとの対談が実現、2022年には世界最大のメタル・フェスであるドイツ“ヴァッケン・オープン・エアー”出演、そして2023年には初の北米ツアーを行うなど、着実に世界制覇への道をステップアップしていった。
VOBのファースト・フルレンス・アルバム『RETAS』は彼女たちの10年の軌跡の集大成であり、新たな闘いへのプレリュード(序曲)だ。ヘヴィなリフとバキバキと骨をきしますグルーヴ、大地を揺るがすリズムに乗せて、彼女たちのリアルなメッセージが叩きつけられる。「ホワッツ・ザ・ホーリー(ノーベル)トゥデイ?」は“STOP WAR!”と訴えかける反戦ソング、「PMS」は“Perempuan Merdeka Seutuhnya =完全に自由な女性”を指す。「ジ・エネミー・オブ・アース・イズ・ユー」では“人間こそが地球の敵”というペシミスティックな視点が突きつけられ、「(ノット)パブリック・プロパティ」は女性に対する性搾取へのプロテスト・ソングだ。地元の一部保守層から敵視されることもある彼女たちだが「ゴッド、アラウ・ミー(プリーズ)トゥ・プレイ・ミュージック」では“私は犯罪者でも敵でもない。ただ心の丈を歌いたいだけ”と主張する。そんな真摯なアティテュードが彼女たちの音楽をよりダイナミックに、より切実にしていることは間違いないだろう。
アーティストであること、女性であること、そして何よりも人間であること。“やかましい声”を意味するヴォイス・オブ・バチェプロトの音楽は、強い意志で自分の道を貫く3人から世界に向けた、どこまでもラウドなアイデンティティ宣言だ!
PCD-25387 Retas
2024.03.26
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アジア有数のメタル大国インドネシアから、強烈なグルーヴのメタル・サウンドと強靭なメッセージ、そしてヒジャブを纏ったビジュアルで世界を席巻中のガールズ・メタルバンド“ヴォイス・オブ・バチェプロト”がついに世界初CDリリース!さらにボーナストラックとしてメタリカ「Enter Sandman」カバーを追加収録!
ジョコ・ウィドド大統領がメタル・ファンであることを公言、大規模のコンサートが開催されるなど、メタル大国として知られるインドネシア。その一方でイスラム教の宗教警察によってパンクスが拘束されるなど、規制が厳しいことでも知られている。そんな社会において“闘争”としてのメタル携えて立ち上がるのがヴォイス・オブ・バチェプロト(VOB)だ!2014年に西ジャワ州ガルト郊外の小さな村シンガジャヤでFirda Marsya Kurnia(ヴォーカル、ギター)、Widi Rahmawati(ベース)、Euis Siti Aisyah(ドラムス)という3人の十代の少女がシステム・オブ・ア・ダウンやレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、メタリカなどから影響を受けてバンドを結成。当初はカヴァー曲を演奏していたがオリジナル路線で頭角を現す。エクストリームなサウンドと卓越したテクニック、英語とスンダ語を交えたメッセージ性の強い歌詞、ヒジャブを髪に纏ったヴィジュアルなどがSNSなどで話題を呼び、世界のメタル・シーンを巻き込んでうねりを巻き起こしてきた。2018年にシングル「スクール・レヴォリューション」で正式デビューを飾った彼女たちは2021年にはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロとの対談が実現、2022年には世界最大のメタル・フェスであるドイツ“ヴァッケン・オープン・エアー”出演、そして2023年には初の北米ツアーを行うなど、着実に世界制覇への道をステップアップしていった。
VOBのファースト・フルレンス・アルバム『RETAS』は彼女たちの10年の軌跡の集大成であり、新たな闘いへのプレリュード(序曲)だ。ヘヴィなリフとバキバキと骨をきしますグルーヴ、大地を揺るがすリズムに乗せて、彼女たちのリアルなメッセージが叩きつけられる。「ホワッツ・ザ・ホーリー(ノーベル)トゥデイ?」は“STOP WAR!”と訴えかける反戦ソング、「PMS」は“Perempuan Merdeka Seutuhnya =完全に自由な女性”を指す。「ジ・エネミー・オブ・アース・イズ・ユー」では“人間こそが地球の敵”というペシミスティックな視点が突きつけられ、「(ノット)パブリック・プロパティ」は女性に対する性搾取へのプロテスト・ソングだ。地元の一部保守層から敵視されることもある彼女たちだが「ゴッド、アラウ・ミー(プリーズ)トゥ・プレイ・ミュージック」では“私は犯罪者でも敵でもない。ただ心の丈を歌いたいだけ”と主張する。そんな真摯なアティテュードが彼女たちの音楽をよりダイナミックに、より切実にしていることは間違いないだろう。
アーティストであること、女性であること、そして何よりも人間であること。“やかましい声”を意味するヴォイス・オブ・バチェプロトの音楽は、強い意志で自分の道を貫く3人から世界に向けた、どこまでもラウドなアイデンティティ宣言だ!
PLP-7938 Grit
2023.05.24
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1972年、世界でたった2枚のみプレスされたブリティッシュ・ヘヴィ・サイケデリック究極のレア・アイテム! ロンドン・アンダーグラウンドの深層が露わになる瞬間、誰も聴いたことがなかった未発表トラックを加えて奇跡の大発掘!
1970年にロンドン北部イズリントンで結成されたグリットは“幻”のヘヴィ・サイケデリック・バンドだ。ギタリストのフランク“スパイダー”マルティネスを中心にライヴ活動を行ってきた彼らは1972年12月にデモ3曲を録音するが、レコード会社との契約はならず。バンドは作品を発表することがないまま、翌1973年の夏に解散している。それから長く忘れ去られてきた彼らだが、2015年にレア・サイケの世界的コレクター、ハンス・ポコラがドイツのノミの市で、2枚のみプレスされた(3枚説もあり)アセテート盤を発見。著書『7001 Record Collector Dreams』、通称“ポコラ本”で最高レア度ランキングの“6”として紹介したことで一躍話題となった。そして関係者とマニアの捜索を経てマルティネスの所在が判明。彼の所有するマスター・テープを使った本作によって、遂にその全貌が明らかになった!クリーム、ジミ・ヘンドリックス、ジョン・メイオールから影響を受けたというマルティネスのファズを効かせたヘヴィ・リフと鋭いリードが襲い、ジェフ・ボールのロバート・プラントばりのシャウトが轟くサウンドは、バンドの非凡なポテンシャルを露わにしている。アグレッシヴに押しまくる「撃ち込め杭を」(A1)、起伏に富んだプログレッシヴな展開の「子供と放浪者(ドリフター)」(A2)などは、まさに1970年代ブリティッシュ・ハードの原石の塊であり、今こそ聴かれるべき迫力の極盤だ。
PCD-27067 不屈のブリティッシュ・ハード
2022.12.02
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1972年、世界でたった2枚のみプレスされたブリティッシュ・ヘヴィ・サイケデリック究極のレア・アイテム! ロンドン・アンダーグラウンドの深層が露わになる瞬間、誰も聴いたことがなかった未発表トラックを加えて奇跡の大発掘!
1970年にロンドン北部イズリントンで結成されたグリットは“幻”のヘヴィ・サイケデリック・バンドだ。ギタリストのフランク“スパイダー”マルティネスを中心にライヴ活動を行ってきた彼らは1972年12月にデモ3曲を録音するが、レコード会社との契約はならず。バンドは作品を発表することがないまま、翌1973年の夏に解散している。それから長く忘れ去られてきた彼らだが、2015年にレア・サイケの世界的コレクター、ハンス・ポコラがドイツのノミの市で、2枚のみプレスされた(3枚説もあり)アセテート盤を発見。著書『7001 Record Collector Dreams』、通称“ポコラ本”で最高レア度ランキングの“6”として紹介したことで一躍話題となった。そして関係者とマニアの捜索を経てマルティネスの所在が判明。彼の所有するマスター・テープを使った本作によって、遂にその全貌が明らかになった!クリーム、ジミ・ヘンドリックス、ジョン・メイオールから影響を受けたというマルティネスのファズを効かせたヘヴィ・リフと鋭いリードが襲い、ジェフ・ボールのロバート・プラントばりのシャウトが轟くサウンドは、バンドの非凡なポテンシャルを露わにしている。アグレッシヴに押しまくる「撃ち込め杭を」(M1)、起伏に富んだプログレッシヴな展開の「子供と放浪者(ドリフター)」(M2)などは、まさに1970年代ブリティッシュ・ハードの原石の塊であり、今こそ聴かれるべき迫力の極盤だ。さらに本作には前身バンド、マーリンのリハーサル音源を収録。デンマークのバーニン・レッド・アイヴァンホー「アクロス・ザ・ウィンドウシル」のカヴァーを含む演奏はレアの一言では済まされないものだ。『Grit』はブリティッシュ・ハードの最深層へと潜行していく逸楽を与えてくれる。