SMOOSH スムーシュ
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スムーシュはシアトル出身のクロエとオウシーのふたりの姉妹グループである。クロエがドラムを叩き、オウシーがキーボードを弾いて歌う。『フリー・トゥ・ステイ』は、彼女たちのセカンド・アルバムだ。デス・キャブ・フォー・キューティのジェイソン・マガーは、彼女たちのドラムの先生であり、ちょっとした助言者といった存在でもある。
マガーは2000年に、週に3日、楽器店でドラムを売る仕事をしていたところ、スムーシュと出会った。彼女たちは、ヴァイオリンの弦を張り替えるために店を訪れた父親に付いていったのだった。上の階で鳴り響くドラムの音を聴きつけた彼女たちは、確かめに向かっていった。
「彼女たち一家が、クロエが夢中になってしまったと主張していた小さな赤いドラム・キットの周りに集まっていて、“もしそのドラムセットが本当にほしいのなら、ちゃんと練習してレッスンを受けなきゃいけないよ”と、親としては当然のことを言われているのを見たんだ。僕は挨拶をして、彼らからのいろんな質問に答えた後、僕の第二の仕事、シアトル・ドラム・スクールの先生という立場を利用して、彼女たちがドラムを始められるように契約を取り交わしたんだ。もし両親がドラムを買うことに賛成してくれるなら、僕が教えてあげますよってね」。
クロエの最初レッスンの日、オウシーも一緒にやって来た。彼女たちの両親は、マガーにオウシーも一緒にお願いできないか尋ねてきた。マガーはそれを受け入れ、ほんの数回の入門レッスンのはずが、4年に渡るドラム・スクールでの勉強となった。
ある日、オウシーがピアノの前に座り、静かに歌いながらピアノを弾き始めた。それはマガーの耳を捕らえた。デュエットはクロエがドラム、オウシーが歌とキーボードという編成になった。マガーはレッスンの最初にふたりの演奏を聴き、一番良いアイデアを後押しし、彼女たちはそのアイデアが曲になるまでアレンジし、練習を重ねた。間もなく彼女たちは、最初の頃のレッスンを録音したCDRを家に持ち帰るようになった。その後のことは周知の通りである。
スムーシュはジミー・イート・ワールドやメイツ・オブ・ステイトとツアーし、ライロ・カイリーやパール・ジャム、デス・キャブ・フォー・キューティ、スリーター・キニー、そしてキャット・パワー(2004年のサスカッチ!・ミュージック・フェスティヴァルでスムーシュのラップ・ソング「Rad」を口パクで歌い、彼女たちを称えた)と共演してきた。彼女たちは“Today Show”でインタビューを受け、NPRの“All Things Considered”にフィーチャーされ、SPIN誌の2005年度“バンド・オブ・ザ・イヤー”にノミネートされた。彼女たちは12歳と14歳である。
スムーシュはピュアな情熱と、楽しみのために音楽を作るという純粋な喜びを捉えた曲を書く。彼女たちは一生懸命に働き、ツアーをし、練習する。しかし、彼女たちはプレイしたいからそうしているまでだ。バンドの一員であるということは、究極の課外活動だ。クロエはこう語る。「私が好きなのはライヴでのプレイとその瞬間。私をすごく幸せな気分にしてくれるの」。スムーシュはロック・ショウでプレイし、またサッカーもする。
スムーシュはふたりの姉妹であり、一番の親友同士でもある。一緒にプレイするのが大好きで、それをみんなと分かち合うことが大好きなのだ