LOW ロウ

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1993年結成。ギャラクシー500などを手掛けたクレイマーのプロデュースによるファースト・アルバム『 I Could Live in Hope』(94)をリリース、レッド・ハウス・ペインターズやギャラクシー500、アメリカン・ミュージック・クラブといったバンドとともに〈スロー・コア〉シーンを形成。4作目『シークレット・ネーム』(99)を発表したこの時期、バンドはカナダのバンド、ゴッドスピード・ユー!ブラック・エンペラーとライヴで共演したり、オーストラリアのバンド、ダーティー・スリーとコラボレート・シングル「In the Fishtank」をリリースしたりと様々なバンドと交流を深めつつ、シカゴ・シーンのキーマン、スティーヴ・アルビニをプロデュースに迎えて自分たちのスタイルに磨きをかけていった。そして、バンドはさらなる進化を求めてサブ・ポップへ移籍。これまでの静謐で繊細なサウンドから、ラウドなロックンロールへと移行した問題作『ザ・グレイト・デストロイヤー』(05)を発表する。プロデュースを担当したのはフレーミング・リップスやモグワイなどを手掛けたマーキュリー・レヴのメンバー、デイヴ・フリッドマンで、続く『ドラムス・アンド・ガンズ』(07)もフリッドマンが関わり、ドラム・マシーンを使うなどエレクトロニックなサウンドを導入してまたもや新境地を拓いた。

・ロバート・プラントが最新作『バンド・オブ・ジョイ』(10)でロウの曲「シルヴァー・ライダー」と「モンキー」(どちらも『ザ・グレイト・デストロイヤー』に収録)をカヴァー。『バンド・オブ・ジョイ』はカヴァー・アルバムで、ライトニング・ホプキンスやタウンズ・ヴァン・サントなどルーツ・ミュージック色の強い選曲のなかにロウを入れる慧眼ぶりは、さすがロバート・プラントといったところ。なかでも「シルヴァー・ライダー」はグラミー賞にノミネートされて、バンドは思わぬきっかけで注目を集めることになった。

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