JENS LEKMAN イェンス・レークマン
フランク・シナトラやスコット・ウォーカーのような往年の名クルーナーにも通じる低く艶やかなヴォーカルの持ち主にして、独特の哀愁とユーモアを湛えた美しいラヴ・ソングを次々に書き上げてしまう26才の若き天才。
卓越したメロディ・センスとストリングスやホーンを多用した大胆なアレンジの妙からバート・バカラックやベル・アンド・セバスチャンを、鋭い観察力に裏打ちされながらナイーヴな性格も滲み出る歌詞や歌い口からジョナサン・リッチマンを引き合いに出されることも多い(イェンス自身は「ジョナサン・リッチマンになりたいのは確かだけど、僕には絶対になれない」と認めている)が、徹底した手作り感覚のサウンドが醸し出す親密さは唯一無二のもの。
アヴァランチーズも真っ青の大胆なサンプル使いにもますます磨きがかかっている。
そのライヴ・パフォーマンスは、10人を超えるバンドを従えた大規模なものから、ギターやウクレレの弾き語りまで、多岐にわたっている。
他のアーティストとのコラボレーションも積極的に行っており、同郷のコンクリーツやホセ・ゴンザレスをはじめ、ノルウェーのキングス・オブ・コンビニエンス、スコットランドのビル・ウェルズやイザベル・キャンベル、オーストラリアのニュー・バッファローやガイ・ブラックマン、カナダのヒドゥン・カメラズやファイナル・ファンタジー、アメリカのネデルなど、その交友関係の広がりは留まるところを知らない。