JEANNE CHERHAL ジャンヌ・シェラル
1979年、フランス西部に位置するロワール河畔の都市ナントに生まれる。
配管工の父と教師の母、2人の姉妹に囲まれて育つ。
幼少の頃からアーティスティックな方面で才能を発揮し、パリのオペラ座バレエ学校に入学するという夢も抱くが、それに挫折してからは音楽に関心を持つようになり、12才の時からピアノを習い始める。
14才の頃には地元ナント周辺のライヴハウスで、様々なロック・グループと演奏するまでになるが、その当時彼女が影響を受けていたのは、ビョーク、トーリ・エイモスやソニック・ユースといったアーティストだった。
バカロレア取得後は、大学で哲学を学びながら音楽活動も継続し、ピアニスト/歌手として独自の地位を築き上げていく。
1999年11月には、ナントのTNTで、シャンソンの大御所ジョルジュ・ムスタキのサポートに抜擢され、観客に強烈な印象を残す。
翌2000年夏、有望な新人アーティストに贈られる「ペリグーの金のトリュフ(Truffe d’argent de Périgueux)」を受賞。
ブルターニュのフェスティヴァルの新人テントでも絶賛を浴びる。
さらに、2000年から2001年の間にフランス中をツアーしてまわり、その公演数は約80回を数えた。2001年12月20日にナントのオランピック(L’Olympic)で行われたコンサートのライヴ録音がアルバムとして編集され、翌2002年4月にトー・ウ・タール・レーベルからリリース。その直後に行われたフランス最大の音楽フェス、プランタン・ドゥ・ブールジュ(Le Printemps de Bourges)では「注目すべき新人アーティスト」賞を受賞。翌月、レーベルメイトで、同じくフランスのポピュラー音楽界に現れた超新星として騒がれていた若手シンガー・ソングライター、ヴァンサン・ドレルムとの旬な組み合わせ(共にピアノ弾き語りのスタイル)により、パリのユーロペアン(L’Européen)で1ヶ月にわたって公演を行い、そのまま大規模な全国ツアーも行う。
2002年と2003年の間にこなしたコンサートの数は、実に300にも上っている。
2004年2月、レーベルメイトでもあるブンチェロ(Bumcello)のチェリスト、ヴァンサン・セーガルのプロデュースによる初のスタジオ・アルバム『ドゥ―ズ・フォア・パロン』を発表。間もなくフランス国内で5万枚を売り上げるヒットとなり、ゴールド・アルバムにも認定された。