GREGORY AND THE HAWK グレゴリー・アンド・ザ・ホーク

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ニューヨークのメレディス・ゴドルー、そのグレゴリー・アンド・ザ・ホークというペンネームの下での新しいフル・アルバム『レチェ』は、彼女が以前の作品における穏やかでポップにインスパイアされたルーツから遠いところへ旅立ってしまったことを証明している。だが、頭を振りたくなるリズムや耳を惹くフック、そしてエキセントリックでこの世のものとは思えないノイズの断片に対する彼女の比類なき理解は明らかに、すばらしく残っている。

「遠距離旅行」は本作の非常に重要なフレーズである。メレディスはこう記している。

このアルバムの背後にあるアイデアは、至る所を旅行する──肉体的にも心理的にも──こと、そして、決して直接的に関係することなく、つねに客観的な観点から多くの異なる場所や人々、性質を観察することに関連しているということが分かりました。旅行はアルバムに大きな影響を及ぼしています。そして、それは個人的な変化と成長でもあります。

それはレコードを一聴しただけで明らかだ。「A Century Is All We Need」の上品で内省的な雑音と、涙がこぼれそうな男声/女声ハーモニーから、「Landscapes」のハープで飾りつけられたバロック風のストリングスのテクスチュアまで、そして「Over and Over」の突然の高声域のヴォーカルの爆発と、これは長い間、ひとつの限られたスタイルの楽曲の枠組みに留まっている作品ではない。簡単に類似点を見出せる作品でもない。だが、そこには家庭的で親しみやすい何かがある。それはおそらく、ゴドルーの息をのむような歌声である。もしくは、彼女のソングライティングがとても巧みに組み立てられ、じっくりと練られているからかもしれない。

『レチェ』で、ゴドルーはまず彼女のファットキャットからのデビュー・アルバム、2008 年の『モーニー・アンド・キッチ』を生み出したものとは異なる制作方法を採ることからはじめた。彼女が音楽活動をスタートさせたころのプロセスからはじめたのだった。彼女の2006 年のデジタル・シングル──リリースされてほとんどすぐに20,000 枚売れた──は自宅スタジオ・プロジェクトだった。『レチェ』に直結する部分を見出すこともできる音楽であり、完全に彼女自身の本能と直観によるベッドルーム・スタジオ録音によって生み出された音楽である。楽曲制作の方法という点では、『レチェ』は初期のきらめくような親密で気が置けない作品と、『モーニー・アンド・キッチ』のよりスケールが大きい、スタジオで磨き上げられた、揺らめくような美しさの間にどこかにある。

2009 年の冬にこのアルバムの制作を開始したゴドルーは、事前に何のプランも立てずに曲を書きはじめることも多く、完全に白紙の状態から作曲し、自分で録音し、レコーディングの順序以上に重要なものであれば何でも取り入れて新しいテクスチュアを作り上げていった。そこから、大部分の音楽が彼女のガレージ/スタジオに持ち込まれ、さらなるミキングや楽器演奏、そしてジェレミー・バッコフェン(フェリス・ブラザーズ)やロブ・ラークソー(アメイジング・ベイビー、ダイアモンド・ナイツ、マイス・パレード、スワーリーズ)、アダム・ピアース(マイス・パレード、スワーリーズ)といった友人/エンジニア/コラボレイターのチームによる手入れが施された。

『モーニー・アンド・キッチ』のサポートでの三大陸におよぶ大規模なツアー(ムーム、アルバム・リーフ、マイス・パレード、フライトゥンド・ラビット、アジアン・カンフー・ジェネレーションその他のサポート・アクトを含む)に続き、グレゴリー・アンド・ザ・ホークは『レチェ』がリリースされる秋ごろにレス・シェリーズとともにUK とヨーロッパをツアーする。そして、1 月に米西海岸と日本をマイス・パレードとともにツアーする。さらなるツアーは追って発表される予定だ。


From the FatCat Press Release

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