ERIC ANDERSEN エリック・アンダースン
1943年ペンシルヴァニア州ピッツバーグ生まれ。
10代の頃からギターを携えて放浪の旅をはじめる。1963年、サンフランシスコのコーヒーハウスでトム・パクストンに見初められて翌年ニューヨークに移り、ボブ・ディランやフィル・オクスらと並んでグリニッジ・ヴィレッジのフォーク・シーンの一員となるが、プロテスト・ソングが主流だった当時に愛や放浪をテーマにした内省的 でロマンティックな作風を貫き、後のシンガー・ソングライター・ブームの先鞭をつける。
1965年、ヴァンガードからデビュー・アルバ ム『Today is the Highway』を発表。その後、レーベルを渡り歩きながらも多くの作品を残し、とりわけ1972年にコロムビアからリリースされた『ブルー・リヴァー』は高い評価を受けるが、続いて制作されたアルバム『Stages』がマスターテープ消失という憂き目に遭う(91年にようやく発見されて日の目を見た)。
80年代にはノルウェーに移住し、その後はアメリカとヨーロッパを往き来しながら活動を継続。90年代には、リック・ダンコ、ヨナス・フィエルとユニットを組み、トリオ名義でのアルバムも2枚発表している。
ケネディ暗殺の1日の出来事を扱った26 分にも及ぶ表題曲を収めた『Beat Avenue』(2003)や、グリニッジ・ヴィレッジへのオマージュ的な『The Street was Always There』(2004)など、近作の充実ぶりも著しい。
1976年に最初の来日を果たして以来、日本とのつながりも深く、2005年の日本ツアーでは全国17箇所で公演を行っている。