DUNGEN ドゥンエン

Gustav Ejstes グスタヴ・エイステス

Reine Fiske レイネ・フィスケ

Mattias Gustavsson マティーアス・グスタヴソン

Johan Holmegard ジョワン・ホルメガルド

BIOGRAPHY

ドゥンエンはこの4枚目のスタジオ・アルバムで、称賛されたスウェーデンのグループのサウンドを、これまでのサイケデリアからより以上にすばらしいものへと展開させている。単なるスタイル上のさまざまな関心事を越え、『4』におけるグスタヴ・エイステスの主眼が、両極端にあるドゥンエンのサウンドを二つの独立体に分離することにあることが分かる。燃え立つような荒々しいギターが随所でいい働きを見せてはいるが、本作では、映画的な色合いを伴った、感動的に編曲された、ジャズのクールさを有した構成もまた、際立っている。

バンドリーダーのグスタヴ・エイステスは、その創作プロセスをヒップホップ・プロデューサーのそれになぞらえていると、たびたび言及してきた。『4』では、それぞれの楽曲の感触において、そして、グループのメンバー内の直観と抑制という意味において、その両方においてそのプロセスはこれまで以上に明らかなものとなっている。新ドラマー、ジョワン・ホルメガルドがギタリスト、レイネ・フィスクとベーシスト、マティーアス・グスタヴソンに加わる一方、エイステスはこのアルバムではギターはまったく弾いておらず、リード楽器としてピアノに集中している。とともに、彼らはぜいたくなスタジオ使用と、感動的な物語調のアレンジで組み立てられた、クラシックかつ途切れのないサウンドに磨きをかけ、その上、凶暴なブルース・サイケ・インストゥルメンタルの動脈をはち切れんばかりに隆々と表面上に浮かび上がらせている。

彼らの音が進化し続けて、『4』に収められた10曲は、ドゥンエンの未だかつてない集中力の成果から成り立っている。ビートが怒涛のように押し寄せ、サウンドが展開していくにしたがってムードが変化していく。ここでは、すべての曲が5分足らずにまとめられており、それが、グループにより簡潔な枠組みのなかで、確信に満ちたメロディときわめて印象的な雰囲気を伝える推進力になっている。結果から判断すると、この挑戦は成功だったと言える。

本作には、ライヴの十八番の「Mina Damer och Fasaner」や、「Samtidigt」と名づけられた、ワイルドなサイケデリック・ジャム・セッションからの抜粋と、嵐のような、ノーザン・ソウルの影響を受けた「Fredag」というタイトルのインストゥルメンタルが収められている。これらの楽曲は、ドゥンエンのこれまでのキャリアにおいてもっともすぐれた作品に匹敵するものだ。じわじわと染みてくるプログレッシヴ・ポップ・グルーヴァー「Det Tar Tid」と、雄弁なオープナー「Satt At Se」もまた然りである。なお、後者は今秋の『4』の発売に先立ち、サブリミナル・サウンズと北米のメキシカン・サマーから限定12インチとしてリリースされている。

華やかなポップ表現に対する強い嗜好と、眩く輝くギターのきらめきとともに、『4』はドゥンエンのサウンドと物語に新たな1ページを刻んでいる。

 

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