ST-PETERSBURG SKA-JAZZ REVIEW サンクトペテルブルク・スカジャズ・リヴュー

寒々しいロシアはサンクトペテルブルク出身の熱いビッグ・バンド、サンクトペテルブルク・スカジャズ・リヴューは従来のカテゴリーでは括りきれないグループだ。スカなのか、それともジャズなのか…旨味たっぷりのファンクとジャイヴを紳士的に織り交ぜながら、聴く者全てが思わず小躍りしてしまうサウンドを奏でる、これが彼らのスカジャズなのである。

2001年に催されたセルゲイ・クリョーヒン・インターナショナル・フェスティヴァル(SKIF)において、向こう見ずなアイディアを携えたサンクトペテルブルクを代表する二組のバンドがステージを共にした。演奏開始と同時に沸いた、比較的小さなステージが設置されたレニングラード・ユース・パレスの会場が、今でこそそのドライヴと華麗なホーン・セクションで人気の、サンクトペテルブルク・スカジャズ・リヴューという新しいバンドの誕生の場所であった。

サンクトペテルブルク・スカジャズ・リヴューを形成するメンバーは、サンクトペテルブルクのスカ・パンク・バンド、SPITFIREのメンバーと、スカ・アフロの要素も取り入れたバンド、MARKSCHEIDER KUNSTのメンバーが集合したものである。その名が表わす通り、メンバーは全員がサンクトペテルブルク出身のミュージシャンである。

こういった経緯で、スカ・パンク・バンドSPITFIREと、アフロ・キューバン・バンドMARKSCHEIDER KUNSTというサンクトペテルブルクを代表する2大トップ・バンドによるジョイント・プロジェクトとして2001年に始動したこのサンクトペテルブルク・スカジャズ・リヴューは、アメリカ出身のヴォーカリスト、ジェニファー・デイヴィスの2002年の加入によって現在の形になった。

40~60年代のビッグ・バンドを手がかりにする彼らは一時的な流行には流されない。彼らの輝かしく、表現に富んだサウンドは、かつてプロフェッショナリズムとミュージシャンシップが共存した上で首尾一貫した一流のエンターテイメントとしての音楽が生み出されていた無垢な時代を回顧させる。ソニー・ロリンズ、リー・モーガン、アントニオ・カルロス・ジョビン、デズモンド・デッカー、ルイス・ジョーダン、J.B.のカヴァーを演奏してみたり、そして当然ながら御大スカタライツなどを引用したりと、彼らのレパートリーは非常に幅広く、数多くのオリジナルのインスト/ヴォーカル曲以外にもジャズ、ソウル、ファンク、スカの革新的なアレンジ、カヴァーにも非常に秀でている。ジャマイカのスカ、アメリカン・ジャズ、そしてR&Bを器用に融合させる彼らの音楽にもはや国境は存在しない。

彼らはジャンルの垣根を超える猛然かつエネルギッシュな音楽を創り出すために、音楽的にも物理的にもスウィートなハーモニと鮮烈なポリリズム、即興そしてタイトなオーケストラ・プレイ、東洋と西洋、男性らしさと女性らしさ…といったあらゆるダイナミックなコントラストを自由に往来するバンドである。このバンドはスカンクもできれば同様にスイングもできてしまう。

ロシアのフェスやクラブにおける様々な彼らの経験が、ヨーロッパや米国の大きいステージの上と小さな場所で活かされる事は間違い無い。彼らの最新アルバム『Too Good To Be True』は、2004年12月にレーベルからリリースされ、2005年2月には早くも初のヨーロッパ・ツアーが敢行された。また、本アルバムは2006年にはアメリカ/ヨーロッパのレーベルからもリリースされた。ライブ・コンサートDVDは2007年3月のリリースの予定。

窓を開けて、新鮮な空気を吸い込んでみようじゃないか。これがスカジャズなんだ!

Jennifer Davis: Lead Vocals

Konstantin Limonov: Guitar, Backing Vocals

Andrey Kuraev: Bass

Ilya Rogachevsky: Keyboards

Denis Kuptsov: Drums

Sergei Egorov: Percussion, Backing Vocals

Roman Parygin: Trumpet, Backing Vocals

Grigory Zontov: Tenor Saxophone, Backing Vocals

Vladislav Alexandrov: Trombone, Backing Vocals

Alexei Kanev: Baritone Saxophone

サンクトペテルブルク・スカジャズ・リヴュー(ST-PETERSBURG SKA-JAZZ REVIEW)のリリース