LADI 6 レディ・6

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レディ・6(LADI 6)

レディ・6(本名、キャロライン・タマティ)はニュージーランドを代表する歌姫兼女性MCである。しかも本デビュー作をリリースする前から既に本国では名実ともにトップ・クラスのミュージシャンという地位を確立してきた、ある種先駆者的な存在でもある。

彼女はシーラロック(Sheelahroc)というオール・ガールのヒップ・ホップ・ユニットでそのキャリアをスタートさせた。これはニュージーランド国内では初の類のグループで、同時期に芽を出し始めたファット・フレディーズ・ドロップや、少し先輩達のサルモネラ・ダブやシェイプシフターたちと共に、ユニークなダンス・ミュージックで世界を驚かせる予感を感じさせる活躍を当時から既に披露している。「If I Gave You The Mic」という曲が大ヒットし、リリース同年の2003年には名誉あるbNet賞のベスト・ボーカリスト・MCにノミネートをされている。

並行して結成した自身のグループ、ヴァース・トゥー(Verse Two)は翌年までには国内では絶大な人気を誇る生ヒップ・ホップ・ソウル・バンドに成長していった。2004年にはbNet賞のベスト・ニュー・アクトを獲得し、ザ・ルーツやデ・ラ・ソウル、50セントといった、錚々たるミュージシャンのサポートを同時期に行っている。ちなみに今手にしている日本盤のボーナストラックとして収録されてM4「Danger Part 2」とM12「Gold」はヴァース・トゥー時代の楽曲でもある。

その後は精力的にライブ活動を続け、相棒のDJのパークス(本作でも共同プロデュースを担っている)との最小編成から、ファット・フレディーズ・ドロップやシェイプシフターなどともヨーロッパを回ったりしている。隣のオーストラリアの有名フェス、ビッグ・デイ・アウトにも出演しており、そのライブ・パフォーマンスの定評はもはや確固たるものになっている。

そんな忙しいライブ活動の合間にこつこつと作り上げてきたのが、ソロ・デビュー作となるこの「Time Is Not Much」。盟友のファット・フレディーズ・ドロップのブレインであるMUがプロデュースにあたり、同じくニュージーランドでは新星トラックメイカーとして人気を博すパークスも手伝っている。元々レゲエが根強い島国とあって、所々にゆったりとしたソウルフルなレゲエ・ヴァイブスも感じられる一方、レディ・6本人のヒップ・ホップ的ルーツが見事に融合した作品となっている。モダンなトラックも多い中、アコースティックでどこかオーガニックな雰囲気を漂わせており、ローリン・ヒルなどにも例えられるのも納得の内容である。ダブ的要素が入っているあたりも世界中で人気を得たファット・フレディーズ・ドロップに通じるものがあり、もはやニュージーランド独自のスタイルと言ってもいいくらい、特徴のあるサウンドでもある。

特定のジャンルにこだわらず、ソウルからレゲエ、ヒップ・ホップからワールド・ミュージックまでのファンをも虜にしそうなレディ・6から今後も目が離せない。

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