ジャンル: BOOKSリリース情報

isbn-978-4-910511-08-5 ele-king vol.28
2021.12.24

特集:未来をリセットする

未来を感じさせるバンドやアーティストのインタヴューをはじめ、
ロンドンやベルリン、NYなどの音楽シーンの状況を踏まえつつ、
「現在」と「未来」について再考する──

インタヴュー:
ブラック・ミディ
ロレイン・ジェイムズ
ブラック・カントリー、ニュー・ロード
スクイッド

2021年ベスト・アルバム
アーティストやライター総勢32名による個人チャート&ジャンル別ベスト

良質な音楽が数多く生み落とされた2021年、もっとも輝いていた作品は何だったのか?

目次

特集:未来をリセットする

●インタヴュー
ブラック・ミディ (イアン・F・マーティン)
ロレイン・ジェイムズ (野田努)
ブラック・カントリー、ニュー・ロード (木津毅)
スクイッド (小林拓音)

●未来を感じさせる音楽
(髙橋勇人、小川充、岡村詩野、三田格、大前至、野田努)

●コラム&レポート
インディーズの未来をリセットする (イアン・F・マーティン)
自助共助公助のうそ──七尾旅人のフードレスキューが救った言葉 (水越真紀)
パンデミック以降のイギリスと日本の音楽シーンを比較してみる (レイ・ハーン)
DJから見たイギリス、ヨーロッパ、日本のパンデミックとその未来 (CHANGSIE)
ニューノーマルに適応したニューヨークは活気を取り戻しつつある (沢井陽子)
ベルリン──シビアな管理体制を敷きながら、またしても増加する感染者 (浅沼優子)

[FLASHBACK 2021]
大盛況だったフィッシュマンズ・リヴァイヴァル (植田亜希子)

2021年ベスト・アルバム30
2021年ベスト・リイシュー15

ジャンル別2021年ベスト10
エレクトロニック・ダンス (yukinoise+髙橋勇人)
テクノ (佐藤吉春)
インディ・ロック (天野龍太郎)
ハウス (渡部政浩)
ジャズ (大塚広子/小川充)
USヒップホップ (大前至)
日本ラップ (宮崎敬太)
アンビエント (三田格)
ダブ (河村祐介)

2021年わたしのお気に入りベスト10
──アーティスト/DJ/ライターほか総勢31名による個人チャート

浅沼優子、天野龍太郎、valknee、大塚広子、大前至、岡村詩野、小川充、小山田米呂、河村祐介、木津毅、坂本麻里子、Satomimagae、柴崎祐二、髙橋勇人、デンシノオト、The Bug、James Hadfield、二木信、細田成嗣、Mars89、Ian F. Martin、松村正人、三田格、宮崎敬太、moe(民謡クルセイダーズ)、yukinoise、米澤慎太朗、Maika Loubté、Lena aka galcid、渡邊琢磨、渡部政浩

2021年を振り返る座談会
(マシュー・チョジック+水越真紀+野田努)

https://ele-king-books.lnk.to/uldOW2mb

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isbn-978-4-910511-09-2 STONES FROM THE INSIDE
2021.12.22

見たことのないストーンズの姿がここに! ローリング・ストーンズの貴重なプライベート写真が満載
ビル・ワイマン撮影による写真集刊行!

初期からストーンズのベーシストとして活躍したビル・ワイマンは音楽活動のかたわら写真撮影を趣味としており、折に触れメンバーを撮影してきました。本書では66年のツアーから90年アーバン・ジャングル・ツアーまでの写真を収録。

メンバーだからこその親密な素顔や、デヴィッド・ボウイ、ジョン・レノン、リンゴ・スター、セルジュ・ゲンズブールといった綺羅星のようなスターたちとの交流が至近距離で捉えられています。

ビル自身による解説の翻訳もつき、全ストーンズファン必携の一冊です!

https://ele-king-books.lnk.to/yVsxPa8H

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isbn-978-4-910511-03-0 女パンクの逆襲──フェミニスト音楽史
2021.12.22

ロックの男性中心の物語に対しての気迫のこもった反論、
それぞれの自由を追い求めた女パンクの信念と実践を報告する、
フェミニスト音楽史の決定版 !

『女パンクの逆襲(原題:Revenge of The She-Punk)』は、イギリスで最初の女性音楽ジャーナリストとしてパンクをレポートし、現在はNY大学で「パンク」と「レゲエ」の講義を持つ通称「パンク教授」による、女性パンクについての目を見張る調査によるレポートです。

本書は単なる時系列に沿った史実を述べているだけのものではありません。著者は、「アイデンティティ」、「金」、「愛」、「プロテスト」という4つのテーマに分けながら、パンクが女性にとっていかに解放的な芸術形態であるのかという理由を探り、歴史をひとつひとつ解き明かしていきます。
70年代のロンドンとNYにはじまりながら、英米優位主義/白人至上主義に陥ることなく、コロンビアやインドネシア、日本や中国、ドイツやスペイン、メキシコやジャマイカ、東欧やインド、ロシアへと、女パンクの世界ツアーとして繰り広げられていきます。

2019年に刊行された本書は、米『ローリング・ストーンズ』誌のブック・オブ・ジ・イヤーに選ばれ、英『ガーディアン』をはじめとする世界の有力紙において絶賛されました。フェミニスト音楽を知る上で、今後も参照されること必至の決定版です。” “登場するアーティスト:
ポリー・スタイリン、ブロンディ、ビキニ・キル、ザ・レインコーツ、デルタ5、パティ・スミス、マラリア!、ESG、少年ナイフ、ザ・スリッツ、プッシー・ライオット、メイド・オブ・エース、CRASS、ポイズン・ガールズ、挂在盒子上、クリッシー・ハインド、グレイス・ジョーンズ、オー・ペアーズ、ザ・モ‐デッツ、ネナ・チェリー、スリーター・キニー、ザ・セレクター、ジェイン・コルテス、タンヤ・スティーヴンス……ほか多数

著者:ヴィヴィエン・ゴールドマン/Vivien Goldman
『サウンズ』紙の編集を経てフリーに。ジョン・ライドンが初めてジャマイカを訪れたときに同行したジャーナリストとしても知られる。ボブ・マーリーの伝記など著書多数。NY在住。

訳者:野中モモ
東京生まれ。翻訳(英日)およびライター業に従事。訳書にレイチェル・イグノトフスキー『世界を変えた50人の女性科学者たち』(創元社)、キム・ゴードン『GIRL IN A BAND キム・ゴードン自伝』(DU BOOKS)、アリスン・ピープマイヤー『ガール・ジン 「フェミニズムする」少女たちの参加型メディア』(太田出版)などがある。著書に『デヴィッド・ボウイ 変幻するカルト・スター』(筑摩書房)、『野中モモの「ZINE」 小さな私のメディアを作る』(晶文社)。

https://ele-king-books.lnk.to/WtAdZ3Yc

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BOOKGRON-200 -ERR-limited edition
2021.11.19

あくなき音の探究を続ける孤高の音楽家 “David Sylvian” の最新フォトエッセイ本が Grönland Records よりリリース!
レーベル在庫は既に完売となっている本人直筆サイン入りの数量限定スペシャルエディション、さらに国内流通品限定でDavid Sylvian本人コメントの日本語訳も付属!

それが都市であれ、砂漠であれ 、アメリカの道の15センチ下には荒野が眠る。そして多くの写真家がそのアメリカの道の寂寥感を車の窓越しに撮ってきた。だが本書の写真の中では、1 と0という永遠に中間値の失われたジャギーの暴力によってそのアメリカの道伝説があたかもクラッカーのようにとつぜん砕け散る。それはデジタルという空虚が与える新しい美学だと言える。
-藤原新也

P-VINE OFFICIAL SHOP
https://anywherestore.p-vine.jp/products/bookgron-200

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isbn-978-4-910511-07-8 ザ・レインコーツ──普通の女たちの静かなポスト・パンク革命
2021.11.17

ザ・レインコーツのファンも
ポスト・パンク・ファンも
ラフトレードのファンも必読の書で、
あなたの人生観を変えるかもしれない名著です

いま日本でようやく公開される1979年ロンドンのアナーキー&フェミニズムの世界へようこそ。ジョン・ライドンもカート・コベインも愛した奇跡のバンド、その革命的なデビュー・アルバムとメンバーの生い立ちからそれぞれの歌詞や彼女たちの思想について、『ピッチフォーク』の編集者がみごとな筆致で描く。

1979年、ロンドンで結成された女性4人組のバンド、ザ・レインコーツ。そのデビュー・アルバムは、新しい文化潮流の重要起点になったという意味において、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのファーストやセックス・ピストルズの『勝手にしやがれ!!』などと同じ類いの作品であると21世紀の現代であれば言えるだろう。

この家父長制的な社会において、長いあいだ不当な扱いを受けながら、その後の多くの女性音楽家たちを勇気づけたそのバンドの名作の背景が、いまここに明かされる。

舞台は1979年のロンドン、拠点となったのは、マルクス主義とフェミニズム思想の影響をもってオープンしたレコード店〈ラフトレード〉。

店が立ち上げたレーベルからデビューしたザ・レインコーツは、当時ジョン・ライドンがもっとも評価したバンドだった。のちにカート・コベインがそのレコードを買うためにメンバーが働いていたアンティック・ショップにまで足を運ぶほどの熱烈なファンだったことでも知られる。

『ザ・レインコーツ』はポスト・パンク・ファン待望の一冊であり、いまだ家父長制的な文化が優位なままの日本の未来のためにも、まさにいま読むべき一冊だ。最高の読後感が待っています。

目次

収録曲 Tracklist
序文 Preface

1 One
2 Two
3 Three
4 Four

結びに Epilogue
謝辞 Acknowledgments
引用・参照資料 Works Cited
索引
編者による補足

https://ele-king-books.lnk.to/jiQY9Jvg

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isbn-978-4-910511-05-4 政治家失言クロニクル
2021.11.17

なぜ、こんな発言を繰り返すのか……
「妄言」「暴言」「迷言」でたどる、ニッポンの戦後史!

政治家の失言は社会を映す鏡。その変遷から社会の変化が見えてくる!

気鋭のカルチャー批評コンビが、戦後の日本社会を騒がせた数々の失言をピックアップ。
失言を通してコンパクトに日本の戦後政治史を学べる一冊です。

失言リストより
「日本の朝鮮統治は恩恵も与えた」(久保田貫一郎)
「現行憲法は他力本願」(倉石忠雄)
「佐藤栄作さんは財界のちょうちん持ち、財界の男メカケだ」(青島幸男)
「社会党、共産党は日当五千円で学生を暴れさせている」(荒船清十郎)
「日本は単一民族だから教育水準が高い」(中曽根康弘)
「アッケラカンのカー」(渡辺美智雄)
「なりたくて首相になったんじゃない」(宇野宗佑)
「どの女と寝ようがいいじゃないか」(小沢一郎)
「アメリカでは停電になると、必ずギャングや殺し屋がやってくる」(森喜朗)
「長野県でエイズ患者が増えているのはオリンピック絡みである」(加藤紘一)
「不法入国の三国人などの騒擾事件には治安出動してもらう」(石原慎太郎)
「投票に行かないで寝ててくれればよい」(森喜朗)
「非武装中立論ほど無責任な議論はない」(小泉純一郎)
「女性は子どもを産む機械だ」(柳澤伯夫)
「私の友人の友人がアルカイダ」(鳩山邦夫)
「ナチスの手口を学んだらどうか」(麻生太郎)
「まず自分が産まないとダメだぞ」(大西英男)
「まだ東北でよかった」(今村雅弘)
「こんな人たちに負けるわけにはいかない」(安倍晋三)
「『生産性』がない」(杉田水脈)
「戦争しないとどうしようもなくないですか」(丸山穂高)

目次
まえがき
第一章 終戦から55年体制へ 1945~1963年
 現代とは質の異なる「失言」/翻弄される「革新」/ラジオの時代/バカヤロー解散/55年体制の成立と核の脅威/太陽族と石原慎太郎の登場/声なき声
第二章 高度経済成長の時代 1964~1988年
 高度経済成長から政治の季節へ/過去の単純化/テレビの普及と学生運動/社会の安定と労働運動の退潮/サブカルチャーと政治/メディア政治の始まり/右派のロマンとサブカルチャー/新中間層の登場/ジャパンアズナンバーワン時代とミスター80年代/単一民族幻想と日本特殊論/バブル絶頂下での政治意識
第三章 平成初頭 1989~2011年
 90年代の政治意識/サブカルと政治/大変動と「政治離れ」のはじまり/ナショナリズムの台頭/タテマエとホンネ/デフレと文化/世紀の変わり目/曖昧な不満と小泉フィーバー/自己責任論と脱社会傾向/どんよりしていく時代/麻生政権のゼロ年代性/ネットという「現場」
第四章 失言2.0 2010年~
 ネットで政治を語る/エモさと軽さ/加熱するネット情報戦/動員と扇動/政治のサブカル化/エコーチェンバー空間/変わりゆくものと変わらないもの/コロナ禍とオリンピック
テーマ編その1 歴史認識と軍事
 「ぶっちゃけ」の台頭/失言の活性化する80年代/戦後50年決議/記憶の書き換えと歴史戦/「心地よい物語」に抗する多元的な思考
テーマ編その2 核と原子力
 戦後日本にとっての「核」/原発の建設と科学への信頼/テクノロジーを前提とした生活
テーマ編その3 差別
 差別発言の増える80年代/外国人労働者の増加
まとめ対談
あとがき

https://ele-king-books.lnk.to/4OdpeC7s

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isbn-978-4-910511-06-1 ele-king臨時増刊号 仮想空間への招待──メタヴァース入門
2021.10.29

新時代の扉がいま開かれる──
ビジネス、社会、ゲーム……私たちの生活はどう変わるのか?

最近ニュースなどでよく見かけるようになった “メタヴァース”。
オンライン上の3D仮想空間のことを指すそれは、“インターネットの後継” とまで呼ばれている。
はたしてそれは私たちにどのような影響を及ぼすのか?

セカンドライフ、VRChat、cluster、「バーチャル渋谷」、フェイスブック、Oculus Quest 2、ブロックチェーン、NFT、『フォートナイト』、『Roblox』、MMORPG、『竜とそばかすの姫』、『ソードアート・オンライン』……

いま多方面から注目を集める “メタヴァース” を初心者向けに解説、
様々な角度からその魅力に迫る!

インタヴュー:三淵啓自、宇川直宏(DOMMUNE)、國光宏尚&新清士(Thirdverse)、今井晋、TREKKIE TRAX、池上英子、藤嶋咲子
コラム:飯田一史、小谷真理、斉藤賢爾、白石嘉治、巽孝之、田中 “hally” 治久、藤田直哉、三田格、エフゲニー・モロゾフ

contents

◆interview
三淵啓自 メタヴァースが変える世界──先駆者セカンドライフの持続性から未来を探る
宇川直宏 無限の幻想を共有すること──ヒッピー・ムーヴメントが果たせなかった夢の続き
國光宏尚&新清士 来るべき「オアシス」への道筋──SNSとゲーム、VR、ブロックチェーンの交差がメタヴァースを実現する (取材:葛西祝)
今井晋 スラングと身振り手振りの重要性──『フォートナイト』が脚光を浴びた理由
TREKKIE TRAX クラブ・カルチャーをもう一回やり直している感覚──VRChatでワールド・ツアーを敢行、DJ集団が目撃した景色とは
池上英子 人間は古来よりずっとアヴァターを使ってきた──文明そのものを成り立たせるヴァーチャルの力
藤嶋咲子 「声」の熱量を、意志を表現する──ヴァーチャル・デモの可能性

◆how-to
メタヴァースを体験するには何が必要? 事前に用意しておきたいもの
実際にメタヴァースを体験してみよう① ヴァーチャルSNS/ソーシャルVR編
実際にメタヴァースを体験してみよう② オンライン・ゲーム/ゲーム型コンテンツ編

◆column
巽孝之 『スノウ・クラッシュ』使用前後──ニール・スティーヴンスンのSF的想像力
斉藤賢爾 ブロックチェーン、NFTと個別に構築されるメタヴァース
田中 “hally” 治久 プレヒストリック・メタヴァース──「ごっこ遊び」はいかにして「メタヴァース」へと至ったか
藤田直哉 『竜とそばかすの姫』と日本的メタヴァース
飯田一史 アインクラッドはなぜ特別なのか──『ソードアート・オンライン』におけるアヴァターの「顔」
白石嘉治 「分身」の夜のうた──VRの淵源、アルトーの「潜在的現実」によせて
小谷真理 現実における性差の歪さをいかに変えることができるか──漫画『ルサンチマン』が突破した壁
三田格 異世界へ転生すると何が起きる?──メタヴァースの先にあるもの
エフゲニー・モロゾフ もうひとつのデジタル世界は可能だ──プライヴァシーの向こう側 (訳:土田修)

https://ele-king-books.lnk.to/zEssmO4P

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ヒコロヒー『きれはし』刊行記念トークショー
2021.10.05

<公演詳細>
ヒコロヒー『きれはし』刊行記念トークショー
ゲスト:奇妙礼太郎
日付:2021年10月24日(日)
会場:TimeOut Café & Diner
〒150-0011 東京都渋谷区東3丁目16−6 リキッドルーム 2F
第一部(40名限定):OPEN12:30 / START13:00
第二部(40名限定):OPEN18:00 / START18:30
料金(一部・二部共通):1800円+2drink(600円×2)
チケット販売URL:https://hiccorohee.peatix.com/
*10月1日(金)18:00より販売開始。
※会場でのお支払いとなります
※チケットご購入後のキャンセルはお控えください

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isbn-978-4-910511-04-7 ジョージ・A・ロメロの世界──映画史を変えたゾンビという発明
2021.10.01

内容
・ジョージ・A・ロメロ伝
・スザンヌ・ロメロ(ジョージ・A・ロメロ財団)インタヴュー
・パオロ・ゼラティ(「Twilght of the Deat」脚本家)インタヴュー
・大槻ケンヂ、ロメロの魅力を語る
・幻の未公開作『アミューズメント・パーク』
・全作品レヴュー
・ロメロの遺伝子──ロメロの影響下にある作品紹介

執筆者
伊東美和、稲継美保、ノーマン・イングランド、氏家譲寿(ナマニク)、宇波拓、恵木大(ヒロシニコフ)、上條葉月、木津毅、キヒト、児嶋都、児玉美月、後藤護、高橋ヨシキ、てらさわホーク、とみさわ昭仁、麓隆次、真魚八重子、森本在臣、山崎圭司、山崎朋

映画の歴史を変えた男、ジョージ・A・ロメロとは何者だったのか

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968年)、『ゾンビ』(1978年)、『死霊のえじき』(1985年)の「ゾンビ」三部作により、映画の世界に「ゾンビ映画」という映画史に残る大発明をした男、ジョージ・A・ロメロ。

このたび、お蔵入りとなっていた幻の非ゾンビ映画『アミューズメント・パーク』が発掘され、一般公開されることに。デビュー作『ナイト~』とブレイク作『ゾンビ』の間をつなぐ時期にあたる1973年に撮影された本作を基点に、改めてロメロという映画作家の本質に迫ります!

内容
・ジョージ・A・ロメロ伝
・スザンヌ・ロメロ(ジョージ・A・ロメロ財団)インタヴュー
・パオロ・ゼラティ(「Twilght of the Deat」脚本家)インタヴュー
・大槻ケンヂ、ロメロの魅力を語る
・幻の未公開作『アミューズメント・パーク』
・全作品レヴュー
・ロメロの遺伝子──ロメロの影響下にある作品紹介

執筆者
伊東美和、稲継美保、ノーマン・イングランド、氏家譲寿(ナマニク)、宇波拓、恵木大(ヒロシニコフ)、上條葉月、木津毅、キヒト、児嶋都、児玉美月、後藤護、高橋ヨシキ、てらさわホーク、とみさわ昭仁、麓隆次、真魚八重子、森本在臣、山崎圭司、山崎朋”

目次

●レポート Living Dead Museum(ノーマン・イングランド)
●アミューズメント・パーク
 イラスト 児嶋都
 雇われ仕事でもやるなら徹底的に。アミューズメント・パークという名の地獄の楽園(ナマニク)
●クロスレビュー『ザ・クレイジーズ』&『マーティン』
 何ひとつ噛み合わない人びとの営み、ひたすら拡大し続ける混沌。そこに不気味なリアリティがある(てらさわホーク)
 連鎖する赤と狂気(木津毅)
 居場所のない絶望(キヒト)
 散種されたクィアな “ヴァンパイア” の魂(児玉美月)
●ジョージ・A・ロメロ バイオグラフィー(伊東美和)
●インタヴュー
 スザンヌ・デスロチャー・ロメロ「ホラーというジャンルもリスペクトされるべき」(ノーマン・イングランド/翻訳 児嶋都)
 パオロ・ゼラティ「ジョージがゾンビ・サーガの決着をどうつけるつもりだったのか伝えたい」(ノーマン・イングランド/翻訳 児嶋都)
 大槻ケンヂ、ロメロの魅力を語る
●作品レヴュー
 68年のインディペンデント映画としての『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(上條葉月)
 ホラーの巨匠が若き日に挑んだ異色のロマンティック・コメディ『There’s Always Vanilla』(児玉美月)
 『悪魔の儀式』と「ルーシー・ジョーダンのバラード」(高橋ヨシキ)
 熱力学と人間嫌悪に抗して──『ゾンビ』(後藤護)
 ゴブリンによる音楽がアルジェント版『ゾンビ』に与えたもの(てらさわホーク)
 ドラゴンと戦い続けるために──『ナイトライダーズ』は走り続ける(高橋ヨシキ)
 ロメロとキングのECコミック偏愛──『クリープショー』(森本在臣)
 製作過程の紆余曲折が生んだポリティカルな寓話──死霊のえじき(ヒロシニコフ)
 異常心理の世界に挑む──『モンキー・シャイン』(山崎圭司)
 ロメロのアンビバレンツを内包した映画『ダーク・ハーフ』(麓隆次)
 「お呼びとあれば!」メジャーに牙剥く、ロメロの頑固な恨み節──『URAMI~怨み~』(ナマニク)
 ロメロのゾンビが帰ってきた!──『ランド・オブ・ザ・デッド』(てらさわホーク)
 失われることのないプロトタイプの強靭さ──『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』(真魚八重子)
 インディペンデント映画の雄による白鳥の歌──『サバイバル・オブ・ザ・デッド』(宇波拓)
 短編・CM・MV──ロメロのお仕事アラカルト(山崎圭司)
 ロメロの素顔とホラー映画への理解が深まるドキュメンタリー4作(山崎圭司)
 玉石混交? リメイク作品の数々(伊東美和)
●論考
 ロメロ以前のゾンビ映画からみるロメロの革新性(キヒト)
 ライブラリ音楽と創造性(宇波拓)
 ゾンビウォークからゾンビハンドへ──ゾンビの左手、人間の右手(後藤護)
 ゾンビを演じる(稲継美保+山崎朋)
●ロメロの遺伝子
●プロフィール

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『きれはし』刊行記念「きれはしをめくる」
2021.09.28

独特の世界観と言語センスでブレイク中の女性芸人ヒコロヒーが8月に刊行した初のエッセイ集『きれはし』、発売後すぐにSNSを中心に話題になり、多方面から相次いで絶賛のツイートが寄せられました。ネットでも大反響を呼び売り切れが続出。これを受けて急遽重版が決定しました!

また、9月10日には同書の出版を記念した配信トークイベントの開催が決定しました。
本書にもたびたび登場する先輩芸人の花形遊さん(キャメル)、つるさん(太陽の小町)をお迎えし、下北沢の本屋B&Bよりオンラインでライブ配信。Twitterハッシュタグ #きれはしを読んで にて、読者からのご感想やご質問も受け付けます。
予約方法、価格、チケット種別、視聴方法などはお店のサイトをご確認ください。

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