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ISBN-978-4-909483-51-5 ブルース百歌一望
2020.03.18

こんな不条理な時代は、
人生の不条理から生まれた素晴らしい音楽を聴け!
ブルース研究の草分けが書き下ろす
極上のブルース・プレイリスト100曲100話の物語

半世紀におよんで、日本にブルースを紹介しつづけてきた日暮泰文が
これからブルースを聴く人のために
いまでもブルースを好きな人のために
「変わってゆく同じもの」の原点を知るために
アメリカのもうひとつの歴史を知りたい人のために
そして、この厳しい時代を生き抜くために
100曲を選び、その100曲について語る。
ことブラック・ミュージックが好きであれば必読の、最新ブルース・ガイド!

ブルース衝動という言葉がある、近頃はほとんど耳にもしないので、あった、といったほうがいいのかもしれない。しかし21世紀の今、この男が持っているものこそブルース衝動だと捉えるしかなかった。そして、それは形となって体から噴き出し、幸いなことに記録媒体上にも捉えられることになった。それは、この世の中でさまざまな辛くてキツイ経験をし、体にため込んだものを外へ吐き出そうという衝動、そうしないことにはどうにもならない、といった気分状態であり、またそうすることによって過去のハードシップをなんとか乗り越えようとするものである。黒人の置かれた状況からそれは経験されることになり、そこからブルース衝動、ブルース・インパルスという言葉が使われるようになった。(本文より)

日暮泰文
1948年東京生まれ、神奈川県育ち。ブルースを始めとするブラック・ミュージック逍遥に生きる。慶応義塾大卒。ブルース愛好会設立、雑誌、ライナーノーツ等への寄稿を続けながら、ブルース・インターアクションズ(Pヴァイン・レコード)を1975年に創業。2007年のリタイアまでLP、CD、雑誌、書籍等、多数のリリースを続ける。著書に『ブルース心の旅』、『RL──ロバート・ジョンスンを読む』、『のめりこみ音楽起業』、訳書に『ブルースと話し込む』等。

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ISBN-978-4-909483-46-1 戸川純写真集──ジャンヌ・ダルクのような人
2020.03.18

あの頃、わたしには歌しかなかった。

戸川純、待望の写真集が登場!
未発表ライヴ写真で構成されるそれは、2000年代前半の知られざる戸川純のドキュメントでもある。

本人による序文つき。

池田 敬太 (いけだ・けいた)
1960年、佐賀県伊万里市出身。18歳の時、挿絵画家になる為に上京。童話や教科書の挿絵を描きつつ、劇団キラキラ社、劇団状況劇場に在籍。その後、映画看板絵描きとなり、並行しライヴハウスで撮影を始める。ホッピー神山氏との出会いを機に写真家として戸川純、ヤドランカ、渚ようこ、きたはらいく、小暮はな、レンカ、いぬん堂、ガセネタ、MIYAVIなど様々なジャンルのアーティストのライヴ写真を中心に手がける。

戸川 純 (とがわ・じゅん)
1961年、新宿生まれ。女優・歌手。1980年にTVドラマデビュー、『刑事ヨロシク』(82)で初レギュラー。TOTOウォシュレットCM(82~95)、『釣りバカ日誌(1~7)』(88~94)などに出演。『いかしたベイビー』(91)では監督、脚本、主演をこなす。舞台に『三人姉妹』(92)、戸川純一人芝居『マリィヴォロン』(97)、『グッド・デス・バイブレーション考』(18)など。歌手としては、ゲルニカを経てソロ名義で活動。作品に『玉姫様』(84)、『好き好き大好き』(86)、ヤプーズとして『ヤプーズ計画』(87)、『ダイヤルYを廻せ!』(91)、『HYS』(95)などがある。最新作は、『ヤプーズの不審な行動 令和元年』(19)。著作に『樹液すする、私は虫の女』(84)、『戸川純全歌詞解説集 疾風怒濤ときどき晴れ』(16)、『ピーポー&メー』(18)などがある。

web_戸川純写真集㈰

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web_戸川純写真集㈭

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ISBN-978-4-909483-50-8 ドラえもん論 ラジカルな「弱さ」の思想
2020.02.25

『ドラえもん』がわたしたちに教えてくれたこと
――藤子・F・不二雄が残した弱さとやさしさの思想

1969年の連載開始から半世紀にわたり、いまや世界中の子どもたちを魅了している『ドラえもん』。そこに込められた「弱さ」と「まっとうさ」にまつわるラジカルな思想。そして「大長編/映画版ドラえもん」で政治と宗教、科学と進化という大きく普遍的なテーマに取り組んだ藤子・F・不二雄の絶望と希望のメッセージを気鋭の批評家がひもとく!

「作品が面白いことと思想的であることは、矛盾しません。難しいことなんて考えず楽しんで読めばいいんだ、というのは、じつは、マンガの面白さを小さく見積もっていないでしょうか。
むしろ、思想的であることは「ただちに」面白いんだ、ということ。藤子・F先生の『ドラえもん』は、多くの少年少女たちに、そして大人たちにもそのことを教えてくれました。」(本文より)

目次

まえがき
第1章 『ドラえもん』の世界──のび太は弱いのか?
第2章 「大長編ドラえもん」の思想──科学・宗教・政治・進化
(1) 一九八〇年代前半──人間はどのように生きるべきか?
(2) 一九八〇年代後半──人類はどうあるべきか?
(3) 一九九〇年代前半──人類は自滅せずにすむのか?
(4) 一九九〇年代後半──ニセモノにとって生命とは何か?
第3章 異色SF短編を読む
第4章 ドラえもんの夢──約束としての戦後民主主義
あとがき

著者
杉田俊介(すぎた・しゅんすけ)
1975年神奈川県生まれ。批評家。法政大学大学院人文科学研究科修士課程修了。文芸誌・思想誌などさまざまな媒体で文学、アニメ、マンガなどの批評活動を展開し、作品の核心をつく読解で高い評価を受ける。著書に『宮崎駿論』(NHKブックス)、『ジョジョ論』『戦争と虚構』(作品社)、『長渕剛論』(毎日新聞出版)、『無能力批評』(大月書店)、『非モテの品格』(集英社新書)などがある。

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ISBN-978-4-909483-49-2 別冊ele-king じゃがたら──おまえはおまえの踊りをおどれ
2020.01.10

1980年代バブル期の日本を駆け抜けた伝説のバンド、じゃがたら。

研ぎ澄まされたアフロ・ファンク・パンクな音楽性はいまだ古びることなく
オーディエンスを鼓舞しながら体制を批判し続けたその言葉は、いまもってリアル
2020年、江戸アケミの死後30年の沈黙を破ってじゃがたらは新曲を発表する
いま振り返り、いま前に進むための「じゃがたら特集号」!

 

interview
南流石 ──私のなかでじゃがたらが止まったことはいちどもない
EBBY ──「本当のじゃがたら」は86年以降だと思っているから
OTO ──「ナンのこっちゃいな世界」において、さまざまなジャガタラーが必要
中村ていゆう ──グルーヴ感をどうやって出すかということをいつも考えていた
ヤギヤスオ ──アケミの詞はすべてロマンだったと思うよ
こだま和文 ──「そらみたことか、俺は再三言ってきただろ」
大平ソウリ ──じゃがたらは運動体だってアケミは言ったんだよ

江戸アケミ interview
1983年夏  by 地引雄一
1989年1月(未発表)  by 地引雄一
1989年春 by 荏開津広

column
江戸アケミからの電話  高橋慎一
西暦2020年の大掃除  志田歩
「ハルマゲドンをぶっとばせ」から考える  二木信
拝啓 江戸アケミ様  陣野俊史
不在の教会と汚辱のエコロジー 荏開津広
JAGATARAと1980年代  磯部涼
『それから』のそれから  古川日出男
寄る辺ない夜を踊る  高島鈴
友を呼ぶサックス 篠田昌巳  平井玄
アンダーグラウンドとの接点  松村正人
日本ポップ史におけるじゃがたらの意味 野田努
じゃがたらと介護   こだまたけひろ

生き続ける音楽とことば 栗原康×二木信

加藤典洋「じゃがたら」(再録)

Dsics and Books 1981 – 2020
じゃがたら年表
写真:松原研二

amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4909483497/

diskunion: https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008036482

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ISBN-978-4-909483-47-8 ele-king vol.25
2019.12.23

特集:21世紀DUB入門

いまやあらゆるエレクトロニック・ミュージックに浸透し、拡大しているダブ。
いまダブを聴かない手はない。いかにいまダブが熱いのか、その現在をレポート!

巻頭:リー・スクラッチ・ペリー
インタヴュー:Mars89/クルアンビン/ロウ・ジャック/1TA (Bim One Production)
ディスクガイド:21世紀のダブ必聴盤162枚

そして2019年のベスト・アルバム30枚も発表!!
識者が選ぶジャンル別ベスト10に加え、
アーティスト/DJ/ライター総勢31組による2019年個人チャートも!

目次

巻頭:リー・スクラッチ・ペリー

インタヴュー Lee “Scratch” Perry ダブは赤ん坊 (野田努)
コラム 21世紀のリー・ペリー (河村祐介)

特集:21世紀DUB入門

インタヴュー
Mars89 傷を舐めあって終わりにはしたくない──次の10年を担う才能が語る、ダブと社会 (小林拓音)
Khruangbin (クルアンビン) メロウ・ダブ・エキゾティカの魔術師 (野田努)
Low Jack (ロウ・ジャック) ダンスホール新世代の旗手が追い求める “音楽のまわり” (野田努+小林拓音)
1TA (Bim One Production) 抵抗飛行を続けること、サウンドシステムにこだわること (野田努)

ディスクガイド
──21世紀のダブ必聴盤162枚
(飯島直樹、小川充、河村祐介、小林拓音、野田努、三田格)
・ニュー・チャプター・オブ・ダブ
・ダブステップ/ジャングル/インダストリアル
・エクスペリメンタル/アンビエント/ロック/R&B
・ジャズ
・テクノ/ハウス
・ダンスホール
・ブリストル
・グローバル
・ニュールーツ/ステッパー
・リイシュー
・ヴェテラン

コラム
BS0 いまもっとも注目すべきパーティ&コレクティヴ (麻芝拓)
Dub Meeting Osaka ここにしかないヴァイブス (SAK-DUB-I)

2019年ベスト・アルバム30
──selected by ele-king編集部

ジャンル別2019年ベスト10

エレクトロニック・ダンス (髙橋勇人)
UKラップ&グライム (米澤慎太朗)
テクノ (佐藤吉春)
ハウス (Midori Aoyama)
USヒップホップ (大前至)
ジャズ (小川充)
インディ・ロック (木津毅)
日本語ラップ (磯部涼)
アンビエント/ドローン (デンシノオト)
インプロヴィゼーション (細田成嗣)
グローバル・ビーツ (三田格)

2019年わたしのお気に入りベスト10
──アーティスト/DJ/ライター総勢31組による2019年個人チャート

Midori Aoyama、天野龍太郎、飯島直樹 (DISC SHOP ZERO)、磯部涼、大前至、小川充、河村祐介、木津毅、Gr◯un土 a.k.a Ground、KEIHIN、Kenmochi Hidefumi (水曜日のカンパネラ)、Gonno、COMPUMA、佐藤吉春 (TECHNIQUE)、Chee Shimizu、高島鈴、髙橋勇人、田中克海 (民謡クルセイダーズ)、デンシノオト、德茂悠 (Wool & The Pants)、TREKKIE TRAX CREW、中村義響 (JET SET)、Koji Nakamura、James Hadfield、Gilles Peterson、細田成嗣、Mars89、Ian F. Martin、三田格、行松陽介、米澤慎太郎

マシューさんと振り返る2019年
──環境、ドラッグ、セクシー、そして宇宙人いなかった

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ISBN-978-4-909483-48-5 血とエロスはいとこ同士 エモーショナル・ムーヴィ宣言
2019.12.16

グッとくる映画、あります

「映画の力」、それはストーリーだけではない――
わけがわからないのに気になる映画
淡々とした描写の中に人生に似た何かが立ち現れる映画
厭な要素ばかりなのについつい見てしまう映画
独自すぎる理屈で構成されていて観る者を激しく選ぶ映画

――なぜか心動かされ、惹きつけられてしまう映画の秘密をひもとく、気鋭の批評家による精選エッセイ集!
目次より
第一章不可解な映画に魔がひそむ
第二章暴力・情念・死
第三章日本モンド映画静謐/狂乱
第四章日本モンド映画エロス+流血
第五章ロマンポルノ二五選
著者について
真魚 八重子(まな やえこ)
愛知県出身。映写技師や派遣社員を経て、現在は「映画秘宝」「朝日新聞」「キネマ旬報」などのほか、パンフレットやDVDでも執筆。著書に『映画系女子がゆく!』『映画なしでは生きられない』『バッドエンドの誘惑』。

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ISBN-978-4-909483-43-0 くたばれインターネット
2019.11.27

ビヨンセもレディー・ガガも
マーク・ザッカーバーグも
スティーヴ・ジョブスもだいきらい!
21世紀にもっともやってはいけない
唯一の大罪を犯してしまったアラフォー女子一名、
ツイッターで自衛し、
ツイッターで攻撃を仕掛けるが……

ツイッター時代のヴォネガット

──『ザ・タイムス』

文化的な診断による怒りのコメディ!

──『ガーディアン』

本を読む人種こそはこのネット社会が生み出した地獄絵図に抗う術を手にしている唯一の存在だぞ。本を読む人種だけがネットに対しても多少なりとも興味深い反論を試みることができるのだ。

──本書より

インターネットという地獄絵のなかで我々一般庶民はいったい何をさせられているのか。
アメリカのウエルベック、現代のヴォネガットなどと評され、現代アメリカ文学において唯一読むに値するとまで言われたネット時代を痛快なまでに風刺する問題作。

自費出版からスタートして、『ニューヨーク・タイムス』や『ガーディアン』などで賞賛され、いまのところ12か国で刊行されている異形の国際的ベストセラー、ついに本邦上陸!

ジャレット・コベック (Jarett Kobek)
トルコ系の在米移民の子孫で、カリフォルニア在住の小説家。本書『くたばれインターネット(I Hate the Internet)』は国際的なベストセラーで、9つの言語に翻訳され、12カ国で刊行されている。最新作にラッパーのXXXテンタシオンについて書いた『DO EVERY THING WRONG』と『ONLY AMERICANS BURN IN HELL (=地獄で灼かれるのはアメリカ人だけ)』がある。

浅倉卓弥
作家・翻訳家。東京大学文学部卒。レコード会社洋楽部ディレクター、団体職員等を経て作家へ。著書に『四日間の奇蹟』『君の名残を』『向日葵の迷路』『黄蝶舞う』ほか、訳書に『安アパートのディスコクイーン──トレイシー・ソーン自伝』(トレイシー・ソーン著)『父と僕の終わらない歌』(サイモン・マクダーモット著)『天才作家の妻』(メグ・ウォリッツァー著)などがある。

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ISBN-978-4-909483-44-7 河内音頭
2019.11.20

たくましいエネルギーに満ちた
西洋の模倣ではない“音楽”がこの国にはある!

誇り高き独創的音楽としての“河内音頭”、
その歴史と背景を説きながら解いていく
斬新かつ情熱的な、比類なき河内本

江戸時代、大阪の河内で生まれたそれは、日本のあらゆる郷土芸能、民謡とは一線を画す。
大阪以外の場所でも人気を博し、いまやあらゆる音楽ファンのあいだで話題にされている。
40年ものあいだこの音楽を研究し続けてきた著者によるまさに待望の書き下ろし。

※表紙絵:五木田智央

鷲巣功
1954年静岡市生まれ。ライター、ラジオDJ、イベント制作、CDのプロデュースなどなど。80年代はランキン・タクシーのマネージャー、またほぼ同時期に河内音頭の研究と普及活動もはじめる。現在は首都圏河内音頭推進協議会の議長を務める。高校時代に静岡ロックンロール組合を結成、1973年に発表した自主制作盤『永久保存盤』は2008年に再発されている。

河内音頭は、明治以降わたし達が故意に切り捨てた庶民音楽の本質が、呼吸を続けている事を証明していた。しかも、古い題材を扱おうとも同時代的で、常に新しくなっている。毎年生まれ変わって生き続けている。

──本書より

ラジオの盟友鷲巣功を 長年の縛りから解放したという河内音頭、 そのわけを記した一冊です

──ピーター・バラカン

目次

序にかえて「遅れて来た、真面目で本気な河内音頭」

第一章 音頭場から実況中継
第二章 河内音頭の現況と実態
第三章 河内音頭圏
第四章 河内史
第五章 河内のことば
第六章 現代河内音頭の構造
第七章 音頭師一代 鉄砲光三郎
第八章 音頭の師匠という人生
第九章 河内音頭という音楽
第十章 踊る人々
第十一章 外題十八番
第十二章 かえりみすれば河内音頭 朝倉喬司

あとがき「なぜ河内音頭なのか」

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ISBN-978-4-909483-45-4 ゴシック・カルチャー入門
2019.11.20

「ゴシック」から「ゴス」へ――暗黒美学の全貌!

人はなぜ闇を求めるのか──

建築にはじまり、文学、美術、映画、ファッション、そして音楽と、さまざまな分野で多大な影響を与え続ける暗黒美学の全貌!

目次

暗黒批評宣言──ゴシック・インフェルノの黒い炎

第一章 「読む/見る」ゴシック──暗黒小説の黒色研究
啓蒙主義と暗黒小説―呪われた親子のドラマツルギー/感傷主義──「黒い快楽」の萌芽/感傷主義から風景へ──「崇高美」の発見/益荒男ぶりとしての「ピクチャレスク」/テラーとホラー/迷宮としての世界──あるいは「テクストという牢獄」/回収される闇の断片──暗黒小説から推理小説へ/「騙り」の構造──不可視の文学/不気味な文学──内/家なる怪物/下部構造的な背景──娯楽小説の誕生/闇の同種療法/早すぎたポストモダン文学/早すぎたシュルレアリスム──フラグメンツ左派

第二章 「殺る」ゴシック──暗黒小説から暗黒映画へ
暗黒小説の通メロドラマ俗化/パルプ・マガジンの隆盛/暗黒小説から暗黒映画へ/「不気味なもの」をめぐって①──シュルレアリスムの影の下に/「不気味なもの」をめぐって②──カリガリからノワールへ/迷宮としての世界/暗黒色彩学/「アクア・ゴシック」試論──ノワールにおける「水」の表象/LAゴシックの誕生/ケネス・アンガー『ハリウッド・バビロン』の衝撃/LAゴシックの現在形──「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」/「ポスト」ノワールの無感覚へ

第三章 「聴く」ゴシック──暗黒音楽の暗黒考古学
クラシック / 現代音楽におけるゴシック趣味/ゴスロックの始まり──スクリーミン・ジェイ・ホーキンス/ドアーズ──「ゴス」の扉が開かれる……/ブラック・サバス──「我が名はルシファー」/ヴェルヴェット・アンダーグラウンドとその周辺/レナード・コーエン──暗黒の吟遊詩人/補足:ジ・アンダーテイカーズ──早すぎたゴスの仇花/グラム・ロックとの関係/ 倒錯の偶像──デヴィッド・ボウイ/アリス・クーパーのグラン・ギニョル精神/ダムドのB級感覚/デスロック、サイコビリー、ゴサビリー──US版ゴスロック/バットケイヴ──地下世界のダンディーたち/バットケイヴで演奏したバンドたち/バットケイヴ独裁からゴスクラブ百花繚乱へ/ゴスファッションの傍流からゴスの本質へ/「リベットヘッド」とインダストリアル、およびそれらのゴスとの関係/ゴスのメタル嫌悪──「リトマス紙」としてのマリリン・マンソン

第四章 「啜すする」ゴシック──吸血鬼からゾンビへ
「隠喩の王」としてのドラキュラ/モダン・ヴァンパイの肖像/廃墟の街としてのデトロイト/共鳴伝導体としての廃墟/惑星の夜のドライヴ・ミュージック/ヴァンパイア・キャピタリズムの終焉/ロック吸血鬼はタンジェの夢を見るか?/歌う / 歌わない吸血鬼/ 墓碑銘

第五章 「鄙る」ゴシック──民衆と三つ又
グラント・ウッド『アメリカン・ゴシック』の受容史/アメリカン・ゴシックと田吾作―『ヒルビリー・エレジー』の衝撃/田吾作音楽の政治学/田吾作 / スラッシャー / トランプの三頭政治/スラッシャー映画のフォークロア/「ファースト・ガール」の詩学

第六章 「蘇る」ゴシック──GIYの精神史~ラスキンからスチームパンクまで(+反ゴス論)
ラスキンでいこう──唯美派マルクス/美的革命の精神史──ラスキン~モリス~小野二郎~澁澤龍彦/蒸気的人間のGIY精神/【アンチテーゼ】インダストリアル・ノイズの考古学──ゴシック的「崇高」を越えて

第七章 「装う」ゴシック──衣裳哲学の地下世界
ハリウッド・ゴシックからの影響/BDSMカルチャーからの影響/モヒカン──戦争からアートへ/ダーク・キャバレー/お洒落な第三帝国/ヴァンプのアイコン①──セダ・バラ/ヴァンプのアイコン②──ルイーザ・カザーティ/ヴァンプのアイコン③──キャロル・ボーランド/ヴァンプのアイコン④──マイラ・ヌルミ「ヴァンパイラ」/黒い皮と黒い眼鏡──ゴシック・サイドを歩け/ダンディの黒色研究/ゴス娘とヴィクトリア朝娘のファッション比較/ホット・トピック──ゴス・ファッションのユニクロ化/キャンディー・ゴス / パーキー・ゴスの色彩地獄/サイバーゴス―ゴスミシン台におけるレイヴとSFの出会い?/エモはゴスい、ゴスはエモい/オートゴス──ゴスのハイファッション化/たかがファッション、されどファッション──ポスト・アポカリプス時代の衣裳哲学へ

第八章 「聳びえる」ゴシック──摩天楼からダークエコロジーへ
モダニズム異論──オカルティストの影の下に/ヒュー・フェリスの「ゴシック・マニエリスム」/商業のカテドラル──「コマーシャル・ゴシック」としてのウールワース・ビル/発芽生長するゴシック―田吾作の禿頭は世界樹のアデランス的苗床である/WTCのゴシシズム①──隠しこまれた樹木/WTCのゴシシズム②──双子の解剖学/WTCの「反」ゴシシズム──「凍れる音楽」から「崩れる音楽」へ/「ダークエコロジー」としてのゴス

墓碑──ゴシック・インフェルノの余燼

著者
後藤 護 (ごとう まもる)
1988年山形県生まれ。(暗黒批評系)映画・音楽ライター、翻訳家。『金枝篇』(国書刊行会)の訳文校正を担当中。また「高山宏の恐るべき子供たち」をコンセプトに掲げる「超」批評誌『機関精神史』の編集主幹を務める。黒眼鏡を着用。

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ISBN-978-4-909483-41-6 レディオヘッド/OKコンピューター
2019.10.18

レディオヘッドの代表作『OKコンピューター』を徹底分析!

UKロックの巨星、レディオヘッド、そして彼らを世界のトップへと押し上げた『OKコンピューター』──彼らの代表作であるこのアルバムを徹底的に分析し考察した一冊がついに刊行!

■プロフィール
著者
ダイ・グリフィス
オックスフォード・ブルックス大学専任講師。大学で30 年以上ポピュラー・ミュージックの研究を続けている。活字となった最初の記事でブルース・スプリングスティーンの『ザ・リバー』を、その後はロレイン・フェザーの「The girl with the lazy eye」などを取り上げてきた。これまでずっと歌を中心テーマとしてきたが、歌詞への興味はさらに強まり、2003 年発表の「From lyric to anti-lyric: analysing the words in popular song」は多くの方面から注目を集めた。著作としてはレディオヘッドのアルバム『OKコンピューター』、エルヴィス・コステロについての2冊が出版されている。1990年以降オックスフォード・ブルックス大学の学部および大学院でポピュラー・ミュージックについての講義を持つ。大学院生の研究テーマはジャズの歴史、映画音楽、新聞ジャーナリズム、分野の垣根を超えたアートなど、多岐に及ぶ。雑誌『Music Analysis』に「The high analysis of low music」、「After relativism」の2本を寄稿。他にもジョン・ケイルを含めウェールズのポピュラー・ミュージックについての論考がある。雑誌『Popular Music』の書評欄の編集を担当。

訳者
島田陽子
早稲田大学第一文学部英文学科、イースト・アングリア大学大学院翻訳学科卒。(株)ロッキング・オン勤務などを経て、現在フリー翻訳者として様々なジャンルで活動。『レディオヘッド/キッドA』(ele-king books)、『プリーズ・キル・ミー』『ブラック・メタルの血塗られた歴史』(以上メディア総合研究所)、『ブラック・メタル サタニック・カルトの30年史』(DUブックス)、『フレディ・マーキュリーと私』(以上ロッキング・オン)他、訳書多数。
レディオヘッド/OKコンピューター
ダイ・グリフィス(著)

■目次
序──Introduction
第一章『OKコンピューター』──OK Computer in the Recorded Past
第二章『OKコンピューター』を聴く──Listening to OK Computer
第三章『OKコンピューター』の未来──OK Computer in the future
最後に──Final thoughts
付録・参考文献──Appendix

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